Ｆたちとキノコ王国を旅して数ヵ月後、平和な学生生活を送るよしみは
自分の希望する進路である服飾系の専門学校の入試という、人生一大勝負の日となる。
留美「先輩、明日は東子服飾専門学校の入試日ですね」
よしみ「うん。頑張るね」
留美「頑張ってください」
……
よしみ「なんか、あっさりと受かってしまいました」
よしみはＦの地球の事務所となるプレハブハウスへと結果を報告しに寄っていた。
Ｆ「当たり前だ。俺にかかわったという経歴を持っているのだからな」
よしみ「でも、いいんですか？」
Ｆ「なにがだ？」
よしみ「私なんかがその威光を利用して…」
Ｆ「実技についても合格点で通ったんだろ？ ならば」
よしみ「は、はい」
Ｆ「これからはもっと誇れるぞ。なぜなら
お前は卒業までここでアルバイトするんだからな」
よしみ「え？」
Ｆ「ほらとっととこの契約書にサインしろ」
よしみ「ええええええええええ…」
Ｆ「結局ブラックシャドーを逃がしてしまったからな。
それに最近、ゾーダやサムライゴローといった悪者達が
地球の近くで何か企んでいるそうだ。
それで俺もポートタウンの事務所を地球に移すため、急に仕事が増えたってことだ」
よしみ「お引っ越しですか」
Ｆ「そうだ。そこで地球に居を構えているお前を雇いたいってことだ」
よしみ「…まあ、けいおん！！の映画が終わってますから…
残すは卒業式だけですからいいですけど」
Ｆ「よかろう。その日は実家に帰すことにしよう」
よしみ「お願いしますよ。きちんと働きますから」
よしみはそう言ってＦの契約書にサインし、
実家から住み込みのための荷物を持ってくるのだった。