新連載
NEW SUPER FALCON BROS Wii

ファルコンが仕事をし過ぎて暇人生活を送ることになってはや数年…キノコ国王からファルコンにピーチ姫の救出の依頼がきた!!
独り身のファルコンは4人プレイしたいという理由で3人の勇者を募集した。
F-ZEROよりスマブラでの活躍が多いファルコン・おなじみアイドルのパンツマン(ボスパックン)・
マリオシリーズの常連のワルイージ・けいおん!!のモブのよしみたちが繰り広げる脇役系アクションゲーム!






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F「よし、よしみ。今日こそクッパを倒すぞ!」

よしみ「…あの、これ嫌がらせですよね」

パンツマン「そ、そんなことはない」

パンツマン「俺は草タイプだしさ」

F「俺はさっきボス倒したからさ」

パンツマン「大丈夫だ。お前がいなくなってもけいおん!!には何の影響もないからな」

よしみ「いいですとも。こっちはこの服に耐熱加工しますから」

ワルイージ「ファミコンのマリオは、あたり判定は表面だけなのだがな」





クッパ城についた…
そして

???「ははははは。この城を制圧した、そろそろFの元へと出向くか」

F「…ブラックシャドー」

シャドー「ん?」

よしみ「え? 誰ですか?」

ワルイージ「あいつの知り合いのようだな」

F「ブラックシャドー、なぜここに」

シャドー「わざわざ殺されに来たのか? 吾輩が出向く手間が省けたな」

F「グランプリで正々堂々勝負だ! 街を破壊するとは卑怯だぞ」

シャドー「卑怯? 心地よい響きだ。そもそも近年グランプリなどないではないか」

シャドー「吾輩の邪魔をするものは殺す。それだけだ!」

よしみ「……」

F「……」





よしみ「え? 私なんですか? ファルコンさんの因縁の相手では?」

F「いやー。最近平和ボケしててねー。負けるかもしれないんだなーこれが」

ワルイージ&パンツマン「俺たちあいつしらねーし」

シャドー「まあいい。まずはお前だ女!」

バシュリ

よしみ「きゃっ!」

Fに拘束波が当たる。

F「ぐっ。うぅ」

シャドー「ブルーファルコンと共に死ね!」





よしみ「あ、あの。どうしましょう?」

パンツマン「べつにあいつはいなくなってもいいしな」

ワルイージ「しかし私たちはいなくては、マリオシリーズがなくなるのは目に見えているぞ」

パンツマン「俺たちは任天堂の金のなる木なのだ。そんな俺たちを消せば、お前はどうなるだろうな」

ワルイージ「そうか。そうだそうだそのとーりだぞ」

シャドー「そんな脅しには乗らんぞ」

ワルイージ「ぎくっ」

パンツマン「ぎくっ」

よしみ「…」(なんで怯えてるんですか!)

シャドー「情けないやつらだ。ひと思いに消してやろう」

バッ!

パコーン!

シャドー「なに!」

よしみ「え?」

ワルイージ「テニスは得意でな」

パンツマン「俺はゴルフだ」

シャドー「ぬぅ」

ブラックシャドーは2人のカウンターによって、拘束されてしまう。

ワルイージ「おい、ピーチ姫はどこだ!」

シャドー「それを言うわけにはいかん」

バリバリッ!

よしみ「きゃっ」

シャドー「ははは、この娘がどうなってもいいのか!」

ワルイージ「離せ!」

シャドー「駄目だ。俺に逆らった罪、まずはこの小娘で償ってもらう」

パンツマン「よしみを殺したとしても、そのあとはガタイのいい男2人対オヤジ1人だぞ。勝ち目あるのか!」

シャドー「ぐ…」

よしみ「ちょっと、私殺されてもいいんですか!」

デスボーン「ならば麻雀で勝負だ」

シャドー「え?」

パンツマン「お前は誰だ!」





デスボーン「この世界の裏側に住んでいる者だ」

パンツマン「ぎゃばらばー」

デスボーン「俺たちの世界では、争い事はすべてレースで決する。
よって純粋な戦闘ではゲーム内に戦闘要素のあるそっち側が有利だ」

パンツマン「そうだな」

ワルイージ「しかし、レースではそっちが有利、テニスとゴルフでもこちらが有利だ」

デスボーン「そこでこの麻雀牌で麻雀をするのだ」

ワルイージ「…その麻雀牌は!」

パンツマン「……ああ」

よしみ「え? え?」

デスボーン「そうだ」

シャドー「まさか…」

デスボーン「よし。ファルコンの仲間たちよ。死ぬ前に教えてやろう。陰と陽…二つの強大な力によりこの宇宙は生み出された。
キノコ王国のピーチ姫の牌にはその強大な力が秘められている。彼女と私の牌が一つとなるとき、神秘の宇宙パワーが手に入る。
そうなればこの銀河系を一瞬で消滅させることも可能だ。私はこのときを待っていた!
この世を地獄に変えるのだ!」

ワルイージ「いいな」

パンツマン「ああ、素晴らしい世界となりそうだ」

よしみ「ちょっと、何言ってるんですか?」

パンツマン「俺たちはもともとクッパ側の存在、悪役だったのだ。そういう価値観を持っていて何が悪い?」

ワルイージ「そーだそーだそのとーりだぞ」

よしみ「冗談はやめてください」

パンツマン「うわー泣くな!」

ワルイージ「目的が同じでもこいつらの仲間になるのは嫌だから、戦うとしよう」

……




ワルイージ「どうだ」

デスボーン「ふん、たかがクズ手」





パンツマン「あれ、おれたちやばくね?」

ワルイージ「もしかするとそうかも」





デスボーン「わははははは! なんだその程度か!」

ワルイージ「……くっ」

パンツマン「やはり、ファルコンでなくてはならんのか!」

シャドー「このまま一気にたたむぞデスボーン!」

デスボーン「いいだろう」

F「待つんだ!」

デスボーン「!」

シャドー「!!」

よしみ「ファルコンさん!」

パンツマン「おお、ファルコン!」

デスボーン&シャドー「あの状況から生き延びたのか!」

F「俺には『あらゆる困難を鍛え上げられた肉体と精神で乗り越えてきた』という設定があってだな」

デスボーン「聞きしに勝るしぶとさよ」

F「お前らをとらえる! 代わってくれパンツマン」

パンツマン「ああ、わかった」





ワルイージ「な! なんだと…」

パンツマン「これが、あのファルコンの力なのか!」

ワルイージ「まるで神ではないか!!」

よしみ「す、すごい…」

F「ダブル役満で全員トビだ! まだやるか?」

シャドー「くっ! まいった!」

デスボーン「ふっ、ならば逃げるのみよ」

デスボーンはダークシュナイダーに乗りこむ。

デスボーン「これが、わが暗黒の翼だ」

パンツマン「……」

ワルイージ「……」

よしみ「……」

F「お前ら、なぜ追わない!」

ワルイージ「私たちは鈍足キャラだ」

パンツマン「ああ、あいつらを追いかける自信なんかないぜ」

よしみ「スポーツできません」

F「まあいい。今はあいつらよりピーチ姫を救うことが先決だったな」

パンツマン「そうそう」

ワルイージ「第一義から目をそらしている場合ではないぞファルコンよ」

パンツマン「あいつら、きちんとあの麻雀牌を置いていったしな」

F「そうか、なら良しとしよう」

よしみ「…そ、そういうものなんですか?」

F「うん」

よしみ「ファルコンさんが言うなら、まあいいか」

……

F「この先に、ピーチ姫がとらえられている牢があるようだな」

パンツマン「ああ、ついに対面できる」

ワルイージ「……」

よしみ「あ、あのみなさん」

F「ん?」

ワルイージ「どうした?」

パンツマン「なにかあったのか?」

よしみ「私、この冒険ができて、よかったと思います。ありがとうございました」

パンツマン「大したことしてないぜ」

ワルイージ「ふ。女子にしては良くやったのではないか」

よしみ「…ありがとうございます」

ワルイージ「私たちも、Fに同じことを言いたい」

パンツマン「ああ、あんな奴らのなかで生きているお前のこと、見直したぜ」

F「まあまあ、頑張ったのはお前らにも言えることだ。俺とお前らの間には10年の差があるしな」

ワルイージ「あの天下のファルコンから褒められるとはな」

F「手がらは俺一人のものだ! 運動会プロテインパワー!」





ワルイージ「な!」

よしみ「ファ、ファルコンさん?」

パンツマン「どういうことだ!」

F「ピーチ姫を妃にもらうのだ。タピオカパン!」

……

パンツマン「ふう」

ワルイージ「よくやったよしみよ」

よしみ「4人プレイ時には、リモコンでシャボンに入れるんでしたよね」

パンツマン「命を救われたぜ」

ワルイージ&パンツマン「お仕置きだ」

よしみ「待ってください。よく考えたら、ピーチ姫も収録中じゃ…」

ワルイージ「…そういえば」

パンツマン「…総入れ歯」

F「ひえー!」

よしみ「あ、悲鳴がしますよ」

3ん人は、悲鳴のする方向にある部屋へと向かった。

F「……」





パンツマン「あ、閉じ込められてるぞこいつ」

ワルイージ「はははー」

よしみ「やはり、姫も収録中だったようですね」

パンツマン「クッパ(城主)と姫がいないということは、この城の財宝を奪って帰れるということだな」

よしみ「では、持って帰れるように袋を加工しますね」

F「…すみませんでした。謝るので出してください」

ワルイージ「駄目だ」

パンツマン「俺たちは死ぬところだったんだ」

よしみ「…でも、あの…」

ワルイージ「情けは無用だ。帰るぞよしみ」

よしみ「……」



よしみ(こうして、私たちはファルコンさんを置いて、
キノコ王国王室へと戻って冒険の結果を報告した)

(そして私は約束通りもとの世界に戻ることができ、久しぶりの学校で久しぶりのお友達と
学園生活を続けることができた)


続きは来月をお楽しみに。

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作者 東横とこ