そこに海があるからだ!Z 基本データ集
空野姉妹セリフ集


・このページでは、作中にちょくちょく出てきて、ラスボスとなって最後に立ちふさがる、
空野姉妹のセリフとそれに関する他者のセリフを集めてみました。
 皆さんの妄想のタネになることを祈っております。




ナーガの口3回目にて

1、
ゆうひ:「……」
なぎさ:「え?こんなところに女の子?」
ゆうひ:「おねえちゃん。この辺りは水獣がいっぱいいるから危ないよ?」
ゆうひ:「じゃあね」
なぎさ:「あ!ちょっと!!」
カシュー:「あんな無防備な格好で奥まで進んじゃうなんて危険にもほどがあるよ」
なぎさ:「うん。早く追いかけなきゃ」

2、
なぎさ:「いた!
ねぇ、危ないよ!」
カシュー:「おーい!お子様は早く帰ったほうがいいぞ〜!」
ゆうひ:「あれ?来ちゃったの?」
ゆうひ:「あたしは大丈夫だよ。それよりお、おねえちゃんの方が危ないと思うよ?」
ゆうひ:「無理しないで、ちゃんと戻ってね」
なぎさ:「ちょっと、危ないってば!」

…自動で追いかける
ゆうひ:「もー。来ちゃダメだって言ってるのにー」
なぎさ:「デモンズが危ないのは知ってるでしょ?
襲われたらどうするの?」
ゆうひ:「やっつけちゃう☆」
カシュー:「アホなこと言ってないで、この辺で帰りなって」
カシュー:「あたしらはアクアデモンズハンターとして
この洞窟の奥地を調査しに来たんだよ」
ゆうひ:「へー。おねえちゃんたちも水獣狩りなんだ」
ゆうひ:「あたしは別におねえちゃんたちの邪魔をするつもりはないから、あたしのことは心配せずに放っておいてくれればいいんだよ」
ゆうひ:「じゃあねー☆」

ゆうひ去る
カシュー:「あ〜あ。
ぜんぜん聞く気無いみたいんだね」
なぎさ:「でも放っておけないよ。早く追いかけないと」
なぎさ(ごぼっ)
なぎさ;「く、そ、その前に。
すはーすはー…
ふぅ…」
カシュー:「ねぇ、ふと思ったんだけどさ」
カシュー:「さっきの子、あたしたちと会ってから一度も息継ぎしてなくない?」
なぎさ:「…。
…あ、確かに!」
なぎさ:「だ、大丈夫なのかな?苦しくないのかな?」
なぎさ:「あ!きっと酸素缶を持ってたんだよ」
カシュー:「そうかなあ?そんなの入れるポーチなんて
持ってなかったみたいだけど」
カシュー:「単純に、ものすごく泳ぎがうまくて、めちゃくちゃ息の長い人間なんじゃない?」
なぎさ:「あんな小さな子が?
なぎさ:「どちらにしても、デモンズが徘徊する洞窟の奥に一人で進ませるわけにはいかないから、もう一度説得してみようよ」
カシュー:「そうだね。食べられてからじゃ遅いもんね」

地上に出て
ゆうひ:「さすがにこの岩はどかせないな」
ゆうひ:「うーん。お手上げかー…」
なぎさ:「捕まえた!」
ゆうひ:「ふわぁっ!」
ゆうひ:「な、なんだ。おねえちゃんか」
ゆうひ:「手を離してよ。あたしはお姉ちゃんの邪魔をしないっていったでしょ?」
ゆうひ:「だから、おねえちゃんもあたしの邪魔をしないで」
カシュー:「別にキミの邪魔をしようってんじゃないよ」
カシュー:「ただ、デモンズの巣窟を一人でうろちょろするのは、危険すぎるって言ってんの」
なぎさ:「そもそも、あなたはこんなところになんの用で来てるの?」
ゆうひ:「何って、あたしはデモンズホール…」
ゆうひ:「あ!え、えっと…なんでもないよ」
カシュー:「とにかく、こんなところを一人で行動するのはナシ!」
カシュー:「どうしても用事を済ませたいんだったら、あたしらも付き合うからさ」
なぎさ:「カシュー……!」
カシュー:「べ、別に心配しているとか、そういうんじゃなくて!デモンズハンターとして一般市民を救済することは、ごく当然の義務としてだね…」
ゆうひ:「えっと、でも…」
ゆうひ:「あたしは本当に大丈夫だから、おねえちゃんたちは自分の…」
ゆうひ:「あ、そうだ。
それじゃぁ、一つだけ聞いてもいいかな?」
なぎさ:「なに」
ゆうひ:「この洞窟のどこかで、大ッきな魚型のデモンズを見かけなかった?」
カシュー:「え?それってもしかして…」
なぎさ:「バハムートのこと?」
ゆうひ:「そう!それそれ!!
見たの?」
なぎさ:「うん。この洞窟の、もっと上の階でね」
ゆうひ:「ありがとう!おねえちゃんに聞いてよかったよ!」
カシュー:「ていうか、聞いてどうするのさ?」
カシュー:「言っとくけど、そのバハムートだったら、ちょっと前にあたしらが仕留めちゃったよ?」
ゆうひ:「え!?ええええぇぇーーーーっっ!?!?」
ゆうひ:「バハムート、やっつけちゃったのーーっ!?!?」
カシュー:「ふふーん。さすがに驚いたみたいだね」
ゆうひ:「うう……そうなんだ。
どうしよう……」
なぎさ:「??」
ゆうひ:「えっと…。そ、それじゃ、あたし帰るね。
バイバイ…」
カシュー:「あ、あれ?帰っちゃうの?」
カシュー:「まあ、別にその方がありがたいんだけどさ」
なぎさ:「ちゃんと帰れるか心配だね」
カシュー:「ここまでの道のりのおおかたのデモンズはあたしらが倒してきたし、大丈夫じゃない?」
なぎさ:「うん。そうだね。
でも結局あの子、何が目的だったんだろうね?」
カシュー:「さぁ?冒険ごっこでもしてたんじゃない?」



泥林地帯2回目にて
あさひ:「もう、ぜんぜん破れませんわ」
あさひ:「やはり、あのコアを壊さないと駄目のようですわね」
あさひ:「あら?いつからそこに?」
なぎさ:「あ、えっと…たった今です。
どうも、こんにちは」
あさひ:「こんにちは」
あさひ:「こんな沼地の奥で人と出会うなんて思いませんでしたわ」
あさひ:「これもきっと、何かのご縁ですわね」
なぎさ:「は、はぁ…」
カシュー:「んで?あんたはこんなところで何してんのさ?
見たところ、迷子とは思えないけど…?」
あさひ:「申し遅れました。私は空野あさひと申します」
あさひ:「恥ずかしながら、水獣狩りをさせていただいておりますわ」
なぎさ:「え?アクアデモンズハンターってことですか?」
なぎさ:「あ、あの!私、浜野なぎさっていいます」
なぎさ:「私もアクアデモンズ専門のハンターなんですよ!」
あさひ:「あらまあ。それでは同業者ですのね」
カシュー:「へぇ。そんじゃこの先には、あんたが依頼された目的のデモンズでもいるわけ?」
あさひ:「え、ええ。まあそんなところですわね」
あさひ:「ただ、見ての通り道がツタの様なものでふさがれて進めませんの」
あさひ:「困りましたわ」
カシュー:「そんなの、あんたが持ってる武器で斬り払っちゃえばいいじゃんか」
あさひ:「それは先程から何度も試みているのですが、このツタはとても柔軟で刃が通りませんのよ」
あさひ:「ツタの向こう側にあるコアさえ壊せば、すぐに枯れ果てて消滅するのですけれども…」
あさひ:「残念ながら、ツタの向こうまで攻撃する手段がありませんわ」
あさひ:「あきらめざるを得ませんわね」
なぎさ:「そうなんですか…」
なぎさ:「それじゃ、空野さんが受けた依頼は失敗になっちゃうんですか?」
あさひ:「先へ進めないのであれば、それも仕方のないことですわ」
あさひ:「ツタを貫通するような武器でもない限りは…」
カシュー:「お?これって、なぎさの出番なんじゃない?」
なぎさ:「そ、そっか。
魔法剣なら、ツタの隙間をすり抜けてコアを攻撃できるかも」
なぎさ:「あの、空野さん!実は私…」
あさひ:(ごぽぽっ)
あさひ:「ご、ごめんなさい。わたし、そろそろ息が…」
なぎさ:「あ!す、すいません。引き止めちゃって…」
あさひ:「あなたも、余裕があるうちにあきらめて戻ったほうがいいわ」
あさひ:「また何かの機会に会えたらいいわね」
あさひ:「そ、それじゃ…」



めいど☆ほーるで姉妹と会話
ゆうひ:「あ」
あさひ:「あら、あなたは…」
なぎさ:「え?空野さん?」
カシュー:「それに、洞窟のモノ好き女!」
ゆうひ:「そ、それってあたしのこと?」
社長:「なんだ、お前たち顔見知りか?」
あさひ:「つい先ほど、泥林地帯の奥地でお会いしましたの」
あさひ:「もしかして、めいど☆ほーるのハンターさんだったのかしら?」
社長:「ああ、浜野なぎさに妖精のカシューだ」
社長:「最近家に入った新人だったが、今では立派なハンターとして活躍している」
ゆうひ:「へぇ〜、すごいんだぁ!」
なぎさ:「い、いえ…まだまだ半人前です」
なぎさ:「あの、空野さんはさっき会ったので知ってるんですけど、こっちの女の子は?」
社長:「なんだ、知らんのか?」
社長:「二人は姉妹で水獣狩りをやっているベテラン中のベテランだ」
社長:「姉は”黒いセイレーン”、妹は”白いマーメイド”戸の通り名を持っている。かなり有名人だぞ」
ゆうひ:「空野ゆうひだよ。よろしくね!」
カシュー:「へぇー!人は見かけによらないもんなんだね」
ゆうひ:「うん。よく言われる」
なぎさ:「それじゃ、ナーガの洞窟にいたのはデモンズ関係の依頼を受けてたからなの?」
カシュー:「バハムートを探してたみたいだから、それがターゲットだったんでしょ」
ゆうひ:「うん、そうそう。他にはぜーんぜん用事なんてなかったよ!」
あさひ:「でも、ゆうひが赴いたころにはとっくにあなた方が仕留めていたのよね」
なぎさ:「ご、ごめんなさい。バッタリ会っちゃったのでどうしても…」
あさひ:「責めているわけではないのよ」
あさひ:「私たちの使命はデモンズの驚異から住民を守ることですわ」
あさひ:「誰が倒したか、など関係ないのよ」
社長:「ふん。よく言うわ」
カシュー:「ところで、そんなベテランハンターがなんでこんなところにいんのさ」
カシュー:「社長の知り合いなの?」
社長:「”こんなところ”で悪かったな」
社長:「特に親しいわけではないが、こういった稼業を続けていると、何かと仕事の都合上顔を合わせることが多いのさ」
社長:「今回は、こいつら姉妹がたまたまクールタウン周辺のデモンズ狩りに来たので、挨拶がてらウチに寄っただけだ」
なぎさ:「あさひさん。よかったら、今度武勇伝とか聞かせてください」
あさひ:「そうねぇ〜。あんまり大した話は持っていないけど、参考になるのであれば、あとで公開するわ」
ゆうひ:「むー!あたしには聞かないの〜?」
なぎさ:「そんなことないよ。ぜひとも聞かせてほしいなぁ」
ゆうひ:「うわーい!」
ゆうひ:「えっとね〜、それじゃね〜…」
ゆうひ:「これは半年くらい前のことなんだけど、あたしがオデヒチグノ諸島で…」
社長:「ところで、なぎさよ」
社長:「アヤからの依頼の件はどうなったのだ?」
ゆうひ:「オデヒチグノ諸島でフダ付きの」
なぎさ:「はい。採取したドクキノコは、ここに来る途中でアヤさんに渡して来ました」
社長:「よし。ご苦労だった」
あさひ:「あら。それでは、奥地で道をふさいでいたツタは、突破できたのかしら?」
ゆうひ:「フダ付きの…フダ付きのね!すっごいフダ付きのね!!」
カシュー:「ああ。ちゃんとコアを破壊しながら進んで。キノコの群生地までたどり着いたよ」
カシュー:「この超エリ〜ト妖精カシューさまの絶大なる魔法力を使ってね!」
あさひ:「ということは…まさか、アルラウネも?」
カシュー:「アララ…なんだっけ?」
社長:「アルラウネ。人の姿を模して近づくモノを襲う植物型のデモンズだ」
社長:「戦ったのか?」
なぎさ:「はい。何とか勝ちました」
あさひ:「…」
ゆうひ:「やっつけたんだ…。すごいね」
社長:「よくやった。これでしばらく泥林地帯の危険性が抑えられるだろう」
なぎさ:「えへへ」
あさひ:「まぁ、もうこんな時間ですわ」
あさひ:「それでは、私たちはそろそろ失礼させていただきますね」
ゆうひ:「え〜。もうちょっとお話ししたいよ〜」
あさひ:「だめよ。次の依頼の場所に行かなくてはならないでしょ」
あさひ:「もう出ないと間に合わないわよ」
ゆうひ:「むー…」
社長:「時間ができたら、また来ればよい」
社長:「茶ぐらいだしてやる」
あさひ:「楽しみにしてますわ」
あさひ:「では、みなさまごきげんよう」
あさひ:「またあとで会いましょうね」
なぎさ:「はい。さようなら」
ゆうひ:「じゃあね、ばいば〜い☆」



ラマラ遺跡にて
なぎさ:「あ!見つけた!!」
ゆうひ:「おねえちゃん!?おねえちゃんだ〜!」
あさひ:「あら、本当!どうしてこんなところに?」
なぎさ:「よかった〜。無事だったんですね!」
カシュー:「あんたらの帰りが遅いから、何かあったんじゃないかって社長が心配してさ」
あさひ:「まあ、それで私たちを捜しに来てくれたんですの?」
ゆうひ:「ふわぁ〜。これで助かったよ〜!」
ゆうひ:「もうこのまま、ここで暮らすことになっちゃうかと思った☆」
なぎさ:「ずっとここにいたの?どうして?」
あさひ:「通路を二人で歩いていたら、突然床が崩れて下の階に落ちてしまったの」
あさひ:「落ちた先が水だったから助かりましたわ」
ゆうひ:「で、おねえちゃんと同じようにそこからこの部屋に上がったのはいいんだけど」
ゆうひ:「今度は大っきな岩が通路をふさいでて、通れなくて」
カシュー:「ああ、ホントだ」
ゆうひ:「あたしとアサ姉の2人で押しても動かなかったけど、4人で押せばきっと動くよ」
あさひ:「手伝ってくれます?」
なぎさ:「はい、もちろん」
なぎさ:「でも、あの岩だったら私一人で動かせると思いますよ」
あさひ:「え?」
カシュー:「驚くのも無理ないね」
カシュー:「でもホントだよ。なぎさはアヤしいツボの効果によって、岩石を転がすだけの力を発揮できるのさ」
ゆうひ:「うっそぉ〜?」
なぎさ:「じゃあ、ちょっとやってみますね」

押した後
ゆうひ:「うっわぁ〜!おねえちゃんすっごーい!!」
あさひ:「驚きましたわ。まさかこんな大きな岩を」
カシュー:「ふっふ〜ん。これがアヤしいツボのチカラなのだよ、諸君!」
ゆうひ:「アヤしいツボ…って、ナニ?」
なぎさ:「よ、よくわかりません」
なぎさ:「クールタウンのアヤさんがツボの達人で、私の アヤしいツボを突いてくれたおかげでこういうことができるようになったんです」
ゆうひ:「ふぅ〜ん」
あさひ:「何はともあれ、これでようやくこの部屋から出られますわね」
あさひ:「お礼を言いますわ。なぎささん」
なぎさ:「いえいえ、お役に立ててよかったです」
ゆうひ:「よぉ〜し!それじゃアサ姉、早いトコ
テトラ・コフィンを見つけちゃお☆」
あさひ:「そうね。おそらくこの近くにいるはずよ」
あさひ:「注意して進みましょう」
カシュー:「ああ、もうその必要はないよ」
ゆうひ:「へ?」
なぎさ:「テトラ・コフィンだったら、ついさっき私たちでやっつけました」
ゆうひ:「ええええーーーーーっ!?!?」
あさひ:「まあ、本当に…?」
ゆうひ:「や…やっつけちゃったんだ…」
カシュー:「うん。このあたしの絶大な魔法力と、なぎさの華麗な体さばきでスパーンとね」
カシュー:「だからもう、問題なし。早く街へ帰ろ!」
なぎさ:「社長も心配してますよ」
ゆうひ:「あ…う、うん。そうだね」
あさひ:「目的のデモンズを撃破したのでしたら、もうここに用はありませんわ」
あさひ:「一緒に帰りましょうか」
なぎさ:「はい!」

2体目のテトラ・コフィン
なぎさ:「え!?テ、テトラ・コフィン!」
カシュー:「もう1体いたのか!」
ゆうひ:(アサ姉!これって…!)
あさひ:(ええ。好機ね)
あさひ:「なぎささん。ここは私たちに任せてください」
ゆうひ:「おねえちゃんたち、疲れてるでしょ?」
ゆうひ:「こいつはあたしとアサ姉でサクッとやっちゃうから、おねえちゃんたちは先に帰ってなよ」
なぎさ:「そ、そう?」
なぎさ:「でも、みんなで戦ったほうが楽に勝てるんじゃ…」
あさひ:「私たちのことなら心配いりませんわ」
あさひ:「これでもプロの水獣狩りとして生計を立てている身ですのよ」
ゆうひ:「それに、そもそもテトラ・コフィンの討伐依頼はあたしたちが任されている仕事だし」
ゆうひ:「あたしたちにも、ちょっとは活躍させてよ〜!」
カシュー:「二人ともこう言ってるし、別に任せちゃえばいいんじゃない?」
なぎさ:「うん。わかった」
なぎさ:「それじゃ空野さん。ここはお願いしますね」
あさひ:「ええ。安心して戻ってください」

テトラ・コフィン撃破
ゆうひ:「ふー。いっちょあがりっと!」
あさひ:「とりあえず、おとなしくなったわね」
なぎさ:「す、すごい!もう決着がついてる!!」
カシュー:「あいつら、化けもんか!」
あさひ:「まぁ、一般的なデモンズに比べれば、そこそこ手こずったかしらね」
ゆうひ:「そうかなぁ?やっぱ玄武ぐらいの相手じゃないとおもしろくないよ〜!」
あさひ:「楽に終わる仕事なんだあら、文句言っちゃだめよ」
あさひ:「さぁ、そんなことより、弱っているうちにデモンズを運び出しましょう」
あさひ:「エリーさんも沈没船で待ってると思うわ」
ゆうひ:「は〜い☆」
なぎさ:「・・・え?い、今、エリーさんって」
カシュー:「しかも、デモンズを運び出すって言ったよ?」
カシュー:「なんでとどめ刺さないんだろう?」
ゆうひ:「…あ」
ゆうひ:「やば…」
あさひ:「まあ……!」
なぎさ:「あ、えっと…あの…」
なぎさ:「な、なにしてるんですか?」
ゆうひ:「あー、こ、これはね……その、何というか……」
あさひ:「私たちがこのデモンズをどうするつもりか、聞いてましたの?」
なぎさ:「は、はい。弱っているうちに運び出すって」
カシュー:「しかも、エリーのところに持っていくつもりなんだろ?」
カシュー:「お前ら、エリートどういう関係なのさ?」
あさひ:「なぎささん、カシューさん」
あさひ:「お願いですから、それ以上は詮索しないでいただけませんかしら?」
ゆうひ:「今日おねえちゃんたちがここで見たことは、忘れてちょうだい!」
ゆうひ:「ね?」
なぎさ:「きゅ、急にそんなこと言われても…」
カシュー:「そうか、デモンズホールド!」
カシュー:「エリーが海洋研究部門に在籍してた時、研究用のデモンズを生捕りにするための専属ハンターがいたって社長が言ってた!」
なぎさ:「ま、まさか…空野さんたちが…!」
ゆうひ:「あわわわ!あ、アサ姉!もうそこまでばバレちゃってるよぉ!」
ゆうひ:「ど、どうしよ!?」
あさひ:「助けていただいた借りもあるので、あまり気は進まないのですが…」
あさひ:「こうなったら、仕方ありませんわね」
なぎさ:「え?ちょ、あ、あさひさん?」
カシュー:「に、に、逃げろ〜〜!」
ゆうひ:「あ!待って!!おねえちゃ〜ん!!」
あさひ:「いいわ、ゆうひ」
あさひ:「いまはなぎささんのことより、このデモンズを運ぶ方を優先させましょう」
ゆうひ:「で、でも…みんなに言いふらされちゃう!」
あさひ:「大丈夫よ」
あさひ:「私たちはそこそこ名が売れているでしょう」
あさひ:「だから、支持してくれる人々も多い反面、アンチ派の流す悪いゴシップもいろいろと飛び交っているわ」
ゆうひ:「あ、そっか!」
ゆうひ:「いまさら変な噂の一つや二つ流されても、どうってことないよね!」
あさひ:「そういうことよ」
あさひ:「さあ、早くデモンズを運び出しましょう」



沈没船前の社長の言葉
社長「確かに、根っからの悪人というわけではない。
だが、お前たちは空野姉妹のことをあまり知らないようだな。
あえていうようなことでもないと思って黙っていたが、事情が事情だ。教えてやろう。
よいか、よく聞け」
なぎさ:「は、はい」
社長:「やつらは…空野姉妹の二人は…」
なぎさ:「はい…」
社長:「超・守銭奴なのだ」
なぎさ:「ちょう」
カシュー:「しゅせんど?」
社長:「そうだ、超・守銭奴だ」
社長:「とにかく金に目がない。全てにおいて優先するのは、まず金、というやつらだ」
なぎさ:「えー!そ、それじゃ空野さんたちはお金につられてエリーさんに協力したってことですか!」
社長:「そう考えるのが妥当だな」
カシュー:「えー?明らかに悪行だよ」
社長:「あの二人がいごとを受けるかどうかの判断基準は善悪ではない。
金になるかならないか。それだけだ」
なぎさ:「そ、そんな…」
カシュー:「そういう奴らだったんだ。なんか幻滅だね」
社長:「エリーはかつて、海洋研究部門での経費横領で多額の研究資金を所持していることだろう。
おそらく空野姉妹を魅了し、協力させるに足りる莫大な金をな」
なぎさ:「うう…。世の中って、やっぱりお金なんですね」
社長:「しかし実に厄介な話だ。
守銭奴であっても、空野姉妹は超一流のデモンズハンターに変わりはない。
奴らがエリー側についたとなると、簡単には事が進まなくなる」
カシュー:「だよね。あいつらの強さ、ほとんど神レベルだもん。
あたしたちが苦労して倒したテトラ・コフィンをあいつらは一瞬で瀕死にしてたし」
なぎさ:「それで確か、弱らせたデモンズを運び出して沈没船で待ってるエリーさんのところへ持っていくって言ってました」
社長:「沈没船?
ふむ、なるほど、そういうことか」
ここからは関係ない。

沈没船へ行く直前の確認
社長:「空野姉妹の存在だ」
なぎさ:「そ、そうですね。
きっと立ちはだかってくると思います」
カシュー:「なんかこう、弱点みたいなものはないの?」
社長:「まぁ、エリー以上に金をちらつかせれれば、すんなり引くだろうがな」
なぎさ:「そんな大金なんて、持っていないですし」
社長:「残念だが、今のところ真っ向勝負を挑む以外に手はない。
覚悟を決めてぶつかって来い」
なぎさ:「わ、わかりました」
社長:「では、奴らの戦闘スタイルについて情報をやる。よく頭に叩き込んでおけ。
まず妹の空野ゆうひだが…
奴の二つ名は”白いマーメイド”だ。
水中とは思えない俊敏な動きと、卓越した近接格闘術を合わせ持つ。
加えて超人的な潜水能力を持っており、その潜水可能時間は10分を超えると聞く」
なぎさ:「じゅ、じゅ、10分!
そんなに息止めていられるんですか!」
カシュー:「そういえば、初めてナーガの口で会った時も、ぜんぜん息継ぎせずに泳いでたみたいだしね」
社長:「つまり、彼女の最大の武器は”隙の無さ”だ。
相手に反撃の機会を与えないまま勝利をものにする。それが”いろいマーメイド”空野ゆうひだ」
なぎさ:「ぜんぜん勝てる気がしないんですけど」
社長:「弱音を吐くな。やつとて人の子だ。必ず勝機はある。
いくらやつの水中機動力が優れているとしても、完璧に隙のない人間など存在しない。
やみくもに攻撃せず、相手の動きをよく見極め、攻撃をかわした後に反撃を叩き込んでやれ。
相すれば、必ずチャンスは巡ってくるだろう」
なぎさ:「わ、わかりました。覚えておきます」
社長:「さて、次は姉の空野あさひだが…
奴の二つ名は”黒いセイレーン”。
こちらは潜水能力自体はさほど高くないが、それを補って余りある強大な戦闘力が最大の武器だ。
攻撃力・範囲・速度。どれをとっても一級品。まさに一流ハンターといえよう。
特筆すべきは、奴が持っている対デモンズ兵器”エピローグ”だ。
その質量のお気差から、今現在エピローグをまともに扱えるものは空野あさひしかおらん。
だが使いこなせば、人が持てる武器としてはおそらく魔法剣以上に強力な性能を発揮できる。
ましてや使用者が抜群の戦闘力を誇る空野あさひともなれば、その破壊力は想像を超えるだろう。
水中での戦闘に超特価したハンター、それが”黒いセイレーン”空野あさひだ」
なぎさ:「お、恐ろしい相手ですね」
社長:「確かに、今の空野姉妹は強い。
元々ハンターとしての才能もあり十分なキャパシティを持って生まれたのだと思う。
だが、そんな彼女たちでさえ、ハンターとしてデビューしたての頃はザコデモンズにてこずり。大型デモンズを恐れ、時には敗北して己の限界を悟り、
そうやって時間をかけ、少しずつ力を手にしてきたのだ。
だが、お前は違う。
デモンズハンターとして右も左もわからないような状態で駆り出され、ここまで来るのに常人の数十倍のスピードで成長を遂げてる…」
これ以降関係ない。



空野姉妹戦闘前
なぎさ:「空野さん…」
ゆうひ:「あはは…。やっぱ来ちゃったかぁ」
カシュー:「お前ら、金でエリーに使われてるってのは本当なのか?」
あさひ:「…使われている、というのは少し違いますわ。
利害が一致する範囲で力を貸しているだけですのよ」
カシュー:「同じことだろ!エリーが何を企んでるのか知っててやってんのか!」
なぎさ:「デモンズホールドだって、空野さんたちが加担してたんですよね…?。
エリーさんはデモンズから未知のエネルギーを抽出して、何か良くないことをしようとしています。
お金は大事ですけど、そのためにみんなを危険にさらすなんて…!」
ゆうひ:「まぁ、ちょっとは悪いと思ってるけど…
やっぱりほしいものは欲しいじゃん☆」
あさひ:「あなたたちに個人的な恨みがあるわけではありませんが、これも資財のためです。
どうしてもこの先へ進むというのであれば、排除させていただきますわ」
カシュー:「くっ!こいつら…」
なぎさ:「空野さんたちがものすごく強いのは分かっています。
でも私たちだって、ここで引くわけにはいきません…!」
カシュー:「平穏な海を荒らす種は、もういらないんだよ!」
カシュー:「エリーもお前らも、許さないからな!」
あさひ:「そうですか。残念です」
ゆうひ:「同じハンター同士、仲良くしたかったけど…。
仕方ないよね」
あさひ:「たがいに引けない理由があるなら、取る手段はただ一つ」
なぎさ:「どちらの想いが強いか……勝負です!空野さん!!」
カシュー:「や、やってやろうじゃんか」
あさひ:「では遠慮なく行きますわよ。浜野さん、カシューさん…!」
ゆうひ:「覚悟してね〜☆」

空野姉妹撃破後
ゆうひ:「うくっ…お、おねえちゃん…ツヨイよぉ!」
あさひ:「わ…私たち2人を相手にこれほど戦えるなんて…。あなた達、いったい何者ですの?」
カシュー:「何度も言わせるなよな!
あたしは超エリ〜ト妖精のカシュー様だ!!」
なぎさ:「空野さん…。本当にお金目当てで、エリーさんに協力してるんですか……?
だって、エリーさんは…」
ゆうひ:「おねえちゃんが言いたいことは分かるよ。
今までだっていろんな人から非難されてきたし」
あさひ:「私たちは、自分が大切だと思うものを信じて、そのために戦っているだけですわ」
なぎさ:「だからって…。
たくさんの人が危ない目に遭うことを後押しするなんて、やっぱりいけないことだと思います。
お金が大切なのはわかりますけど、そのためにやっていいことと悪いことがあるじゃないですか」
カシュー:「待って、なぎさ。
あさひ、ゆうひ。ちょっと聞くけどさ。
お前ら、もしかして大金が必要になってる理由が何かあるんじゃないの?
話してみなよ」
ゆうひ:「特にないよ☆」
カシュー:「ないのかよ!」
あさひ:「とにかく、あなたたちが守りたいもののために全力を尽くすのと一緒ですわ。
私たちは私たちの信じるもののためだけに戦う。それが私たち、空野姉妹ですのよ。
さあ、ゆうひ、ここは引きましょう」
ゆうひ:「は〜い!
じゃあね、おねえちゃん!またどこかで会おうね〜」


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