スレイプニル

水属性

能力値

HP

110(77位)

召喚時間

SP

18(61位)

召喚コスト

攻撃

110(33位)

召喚キャパ

防御

110(22位)

ZOC

魔力

110(34位)

移動

4値合計

440(32位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

マスター命中アップ

自マスターの命中+25%

マスターSTアップ

自マスターの攻撃防御魔力+30%移動+1

飛行

状態飛行になる。

自動追尾

常に状態移動不能2 自マスター移動時マスターの隣に移動。

 

習得技

技考察

浮力

専用技。味方を飛行状態にできる。

ウォーターヴェール

浮力を使った相手へ使おう。

        














                                  管理人の感想

 いるだけでマスターの能力を大幅に上げてくれるクリーチャーだ。命中に難のある技と合わせられ、マスター自身の能力が高いキャラだとばっちりだ。

 技の「浮力」が便利で、どんな地形でもZOC持ちクリーチャーでも問題なく移動できるようになる。マスターの能力の上昇もありマスター自身のスペックは高いものがある。

 だが、常にマスターのそばにいるという性質上、マスターの範囲攻撃のとばっちりを受けやすい。特にこの子の弱点である雷属性には「クラウノス」という直線技があるので、この子がそれを受けるついでにマスターが攻撃を受けてしまうということも起こりえる。雷属性が相手にいる場合は安易に出さないようにしたい。

 技は2つしかなく、回復技も攻撃技もないので、本当にこの子の存在は特殊能力と「浮力」によるマスターの強化だけ。しかもこのゲームのイベントバトルは、ほとんど地形が平地なので、「浮力」の活躍も難しい。本当にこの子の運用は難しい。

 敵としてでてきた時は、本当についでで倒せてしまえる。敵のクリーチャーの穴と言ってもいい。

元ネタ

北欧神話

スレイプニルとは、北欧神話に登場する8本足の馬であり、主神オーディンの愛馬である。その名前には「滑らかに動く」という意味がある。
 8本の足が絡むことなく動き、水でも空気でも大地でも走りを遮るものはなかったという。きわめて特徴的なのは、体が灰色であり神々でも簡単には行けないあの世へ行き来することもできるというところである。その性質は知識欲が深くて旅が大好きなオーディンの性格に非常にあっており、どこへ行くにもスレイプニルに乗っていったとされる。
 巨人との馬勝負にも圧勝している。巨人の住む世界ヨトゥンヘイムにおいて強力な部類に入る巨人フルングニルの馬と勝負するとき、スレイプニルがスタートダッシュを切った。フルングニルが馬にまたがった時にはもうはるか先の19の川を超えた先にいたという。
 スレイプニルの親は、ある巨人の馬スヴァジルファリとロキが化けた雌馬である。つまり本来男神であるロキが身ごもった結果生まれたのである。これには一つのエピソードがある。
 ある日アースガルドを囲む城壁を直そうとしない神々の前に城壁を直そうという職人が現れる。神々はそれに喜ぶが、その職人が出した条件が厄介なもので、「アイドル女神フレイヤと月と太陽をくれ」というものであった。神々はロキの提案で半年で作れという無茶な条件を出して対応するが、巨人は雄馬スヴァジルファリを用意して実現させそうになる。神々は承諾したロキを攻めたて、ロキは策として自ら雌馬の姿に化けスヴァジルファリを誘惑する手段に出た。これが効果てきめんで、馬をロクに制御できなくなった職人は怒って本来の姿である巨人に戻って神々を襲い始めたのである。この巨人はトールに倒されることになるのだが、雄馬に襲われたロキは身ごもってしまい、スレイプニルが誕生するのである。
 スレイプニルはラグナロクの序章において、オーディン最愛の息子バルドルが死んだときにバルドルを冥界から連れ戻すために側近ヘルモーズに貸し出され、冥界の女神ヘルの元へ行っている。
この試みが失敗したとき、神話は最終戦争ラグナロクへと大きく歩むことになる。
 ラグナロク本戦においてはもちろん、黄金の兜と白金の鎧で身を固めグングニルを持ったオーディンとともに先陣を切って参戦している。

出典
・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)110~111ページ
・幻想世界を研究する会『よくわかる 「天国・神界の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)94ページ
・桜井めぐみ・ほか『萌え萌え幻獣辞典』(株式会社イーグルパブリッシング、2007年)50~51ページ
・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 天の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)30~31ページ
・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)66~69ページ