ウンディーネ

水属性

能力値

HP

100(96位)

召喚時間

SP

17(72位)

召喚コスト

攻撃

70(78位)

召喚キャパ

防御

70(93位)

ZOC

魔力

80(79位)

移動

4値合計

320(99位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

水の加護

味方[水属性]の攻撃防御魔力+5%

 

 

 

 

 

 

 

習得技

技考察

水の刃・水の矢・水の槍

威力と射程を持つ単体攻撃技である。

水爆・水波

射程と範囲のどちらをとるかはお好みで。

錬水撃

魔力の強化ができるが、他に役割を持たせているときはいらないこともある。

泥沼

相手の足止めができる。この子の出しやすさもあり使いやすい。

粘着液・熔解液

相手を弱体化させられる。氷属性と同じ感覚でよい。

水撃・放水

水波・水爆で十分である。

吸水

錬水撃があればいらない。

癒しの水

複数の味方の回復が行える。

濁流

技のあらが激しすぎて使えない。

打撃

いらない。



        

                                  管理人の感想

 水属性特有の範囲攻撃をたくさん覚える、技自慢のクリーチャーだ。

 敵を妨害する技が多いし自己強化もあるので、前線に出てガンガン活躍してもらおう。合計能力値が弱めなので温存するより一度出したら引っ込めない感覚で使っていった方がいいだろう。水統一パーティならば弥々子と合わせて使えばお手軽にパーティ全体の強化が図れる。
 マスターは職業などによって射程の長い技や範囲攻撃を持たないので、その補助として使うのも非常に有効である。もちろん対炎属性としての性能は高い。

 敵としてでてきた時は、こいつ単体だと恐れることはないが、水属性がほかにいるときはさっさとやっつけてしまいたい。

元ネタ

四大精霊

ヨーロッパでは、火、水、土、風の4つで構成されているという考えが信じられていた。
 聖書において7が神聖視されるのは、天井地上地下の3つに加えて上記の4要素の合わせて7要素で世界は構成されていると信じられてきたからだ。実際にこの4元素は、火→エネルギー、水→液体、風→気体、土→個体と置き換えることができる。
 東洋においてはこの四大元素に対して東洋の五行思想がある。
 15~16世紀のスイス人パルケルスス(人造人間を作ったことで有名)は、その4大元素には人格があると主張した。彼らは肉体を持つ生物と霊的な存在の中間であるとされ、みな人間に近い姿をしている。人と交わることも可能だとされる。それらにそれぞれ名前を与えた。そのうちの水の精霊がウンディーネである。
ウンディーネとは、中世ヨーロッパの四大精霊における水の精霊である。人間とほぼ変わらない美しい女性の外見をしており、性質的にも人間と近く結婚も出産もできる。伝承では人間とほぼ変わらない姿だが、創作世界ではエラやヒレなどの水棲生物特有のものが付いていたり肌の色が水色であったりとアレンジされることが多々ある。
 元々魂は持っておらず、人間の男性と愛し合うことで初めて魂を持つことができるのだが、人間でないウンディーネが人間とつながりを持つのだからそこには大きな制約がある。
 水の上で夫に罵倒されると故郷に帰らなければならない・夫が死別以外で他の女を妻にするとその夫を殺さなければならない、の2つである。人ではない女に対して疑問や不信感を持つのは当然のことである。お互いのことがよりよくわからざるを得ない交際・結婚の過程においては言うまでもない。ウンディーネの出てくる物語の男もまた、その不信感にさいなまれてウンディーネに殺されてしまうのである。最愛の夫を殺すウンディーネの方もかわいそうではある。
 これに関連してか、ウンディーネは裏切った男性に対して眠ると死ぬ呪いをかけるといわれる。
 ウンディーネの話は、美女の姿をしていたり人間の子供も作れるという設定からか、四大精霊の中でも圧倒的に多い世界レベルのヒロイン候補なのである。

出典
・「世界の幻獣・ドラゴン」を研究する会『よくわかる世界の幻獣ドラゴン大辞典』(廣済堂あかつき株式会社、2008年)142~143ページ
・奈落一騎・ほか『妖精・精霊がよくわかる本』(株式会社PHP研究所、2010年)100~103ページ
・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 陸の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)126~128ページ
・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 海の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)74~75ページ
・株式会社レッカ社『ファンタジー人外コレクション』(株式会社カンゼン、2015年)22~23ページ