甕槌(みかづち)

雷属性

能力値

HP

150(13位)

召喚時間

SP

16(84位)

召喚コスト

攻撃

135(16位)

召喚キャパ

防御

100(34位)

ZOC

魔力

120(21位)

移動

4値合計

505(19位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

ワープ移動

相手、地形の移動コストを無視して移動。

召喚時間制限

召喚済になった4ターン後のフェイズの終わりに待機に戻る。

 

 

 

 

 

習得技

技考察

電撃・雷撃・稲妻

命中率を取るか威力を取るか。

サンダーパンチ・サンダーチャージ

確実に攻撃したいならこちら。

電光石火

どんどん使用してガンガン攻めたい。

サンダービーム

相手が並んでいたらためらうことなく使っていきたい。必須。

打撃・強打・強打撃

雷技がきかない相手への攻撃手段。

連撃

これも一致技がきかない相手へ。運によってはかなり有効なあがきとなる。

体当たり・突進

上の技で十分である。

        








                                  管理人の感想

 「召喚時間制限」という長所なのか短所なのかよくわからない特殊能力を持つクリーチャーだ。

 雷属性にしては防御性能が高めなので、他のそれと比べて多少のムチャがきく。「ワープ移動」によっていきなり敵陣の真ん中に飛び込んでいけるので、直接攻撃が使いやすいのだ。

 「召喚時間制限」があるので、ターンを無駄にはできない。というわけで命中の低い技は採用するわけにはいかない。ターンが経つと勝手に帰還するので、SPを渋る必要性も薄い。この特殊能力は他の子よりも強気で消費SPの高い技を使用できるという利点があるが、召喚時間が微妙にあるので大切な局面でいなくなる、再召喚にも時間が要るという欠点にもなる。幸い防御性能が高いので、敵の真ん中がこの子の居場所となる。

 敵としてでてきた時は、やはりこちらの陣地の真ん中に飛び込んでくる。「召喚時間制限」で焦っているような動きだが、能力の高さは数字の通りだ。手っ取り早い対策は移動不能や技不能でターンを稼ぐのが有効である。それがない時は、ZOCが通用しないこともあり集中砲火しかない。

元ネタ

日本神話

甕槌は日本神話に登場する神の内の1柱だ。タケミカヅチの名称が有名だろう。
 創世の女神イザナミが軻遇突智を生む際に死んだが、これに怒ったイザナキが軻遇突智を殺した際に、剣に滴った血から甕槌は生まれたとされている。
 雷の神とされているが、雷と関係あるエピソードは見当たらない。相撲の紀元となったイベントの主人公とみてもいいだろう。
 スサノオによって地上が豊かになったのを見た天照大神が、「私は天を支配した。地上も私の子孫が治めるべきよね」という勝手な考えによって使わされた神の1柱である。甕槌以前にも地上制圧に乗り出した奴らはいたが、怖がって逃げてくる者・オオクニヌシの手下になる者・オオクニヌシの娘と結婚するものが相次いでまともに事が進まなかったのだ。そこで甕槌が行ってくることになったわけである。
 地上に降りた甕槌はオオクニヌシに直談判するも、「俺はもう老いぼれだから、息子と話してくれ」と言われる。そこで息子と話をすると、一人は「いいよいいよ」と言われるが、もう一人(タケミナカタ、タケミカヅチと似た名前である)からは「ただでやるかよ! 俺と力比べをしろ」と言われ、そこで力比べをする。
 この力比べが相撲の紀元とされ、負けたタケミナカタが逃げることで、地上の支配が認められる。というお話である。日本神話において、地上進出のきっかけを作った大物だから、覚えておいて損はない。
 上記のエピソードからタケミカヅチは勇猛果敢な武の神であり、神武天皇に神の剣を授けたこともある音から、神の武器の威力を示す剣の神の面も持つ。
 主な神社は茨城の鹿島神社・奈良の春日大社である。
出典
・幻想世界を研究する会『よくわかる 「天国・神界の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)182~183ページ
・鈴木ドイツ『萌ゆる古事記』(イカロス出版株式会社、2010年)、111~114ページ
・椙山林継『日本の神々 完全ビジュアルガイド』(株式会社カンビン、2014年)57ページ