ユグドラシル

木属性

能力値

HP

280(2位)

召喚時間

12

SP

40(2位)

召喚コスト

12

攻撃

90(48位)

召喚キャパ

防御

155(3位)

ZOC

魔力

160(3位)

移動

4値合計

685(3位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

自然回復

フェイズの始めにHP10%回復。

SP回復

フェイズの始めにSP1回復。

状態異常耐性

状態異常にならない。

世界

味方の移動したマスが最も得意な地形になり、敵の移動したマスが最も苦手なマスになる。

 

習得技

技考察

木呪

射程があるので使える技。移動できない短所をある程度補える。

癒しの実

周りにいるクリーチャーの手助けができる。

マナの実

周りのクリーチャーをSPで補助できる。

楽園の実

ステータスを戻すことができが他の技のほうがほしい。

万能漢方

これ一つで万事おっけー。

養分補給

もともと動けないのでデメリットなし。

解毒草・解痺草

万能漢方でよい。

念動力

木属性技がきかない相手へ。

花吹雪

相手を捕まえて袋にできる。

精気吸収

射程圏内の敵に積極的に使いたい技であるが、優先度は低めでよい。

○○花粉

射程圏内に入ってきたら使おう。

呪術・消化液・寄生種子

この子は動けないので使いづらい。

大木攻撃・つるしばり

威力と射程の両方が足りない。

天変地異

近づいてきた相手複数に攻撃できる。

        

                                  管理人の感想

 防御系の特殊能力が並ぶ、最強の壁役と言えるクリーチャーだ。

 もともと高い防御力と狂ったほどあるHPとSPに加えて、特殊能力によって毎ターンHPとSPを回復することができるという超絶な壁性能を持つ。しかも状態異常が効かないので、この子を倒すにはただ殴るしかない。ただ殴るにしても、特殊能力の「世界」によってこちらが最初から弱体化させられているので、この子を突破するのは難を極める。

 この子を倒すのは難しいのは確かだが、肝心な移動が全くできない。なのでこの子を出すときは出す場所に注意することが大切だ。推奨場所は真ん中からちょっと遠いところであり、かつ壁際ではないところ。この子の周りで戦えるようにするといいと思う。

 技についてだが、HPもSPも回復させることができる。さらにステータス変化や状態異常も回復させることができるので、味方側の回復ゾーンとして置いておくのもいい。攻撃技については申し訳程度しかない。しかもこの子は動けないので、相手を状態異常にすることも難しい。この特徴から持ち技の全てを補助技にすることも考えられる。入れるなら複数の敵を攻撃できる「天変地異」か相手を妨害する花吹雪だろうか。

 特殊能力の「世界」によって、こちらの強化と相手の弱体化を一気に行うことができるので、この子は出すだけで大きな意味がある。最高級クリーチャーなのにキャパが2なのも抑えるべきポイントであろう。HPもSPも技で回復させることができるので、優秀な補助技を多く有するこの子のサポートを受けることができることも考えると、この子の周りで戦っていればなんとかなることが多い。

 敵としてでてきたときは、倒すことは考えないことだ。他のクリーチャーがいるときは、この子は相手にするだけ無駄である。まずこの子から離れつつ戦おう。この子が出てくる前にマスターを遠くへ追いやることでこの子の存在を軽く受け止められるような状況に持っていきたい。とにかくこの子は倒せないと考えても間違いはない。

元ネタ

北欧神話

ユグドラシルとは、北欧神話に登場する一本の木である。
 北欧神話を構成する世界を一言で表すならば、「世界の中心に大きな木が一本立っている」であろう。そしてその中心に立っているユグドラシルの周りにある9つの世界を舞台に物語が展開していくのである。
 ユグドラシルがいつから存在したのかはよくわかっていない。少なくとも最初の天地創世時にはなかったことが文献を照らし合わせるとわかるくらいである。ユグドラシルの名前が出てくるのは神々の国アースガルズができてからであり、その間に一本の木が巨大に成長したとする説が有力である。
 木の種類はトリネコと作中で明言されているが、長寿の木イチイとする説も根強い。イチイは長寿の木として古くから大切にされてきたので、この説が根強くても何ら不思議ではない。
 北欧神話における有力な文献であるエッダにはこう記されている。「このトリネコはあらゆる木の中で一番大きく見事なものだ。その枝は全世界の上に広がっていて、天の上に突き出てそびえている。3つの大きな根が木を支え、遠くまで伸びている。1本の根はアース神の元へ、もう1本の根は巨人の元へ、3本目の根は霜と氷の国ニヴルヘイムまで伸びている。その高い木は白い霧に濡れている。谷に降りる露はこの枝から降ってくるのだ。ウルズの泉のほとりに立ち、いつも青々と緑輝く木が高くそびえている」と。
 ユグドラシルはあまりに巨大な木であるため、様々な動物が巣食っている。木のてっぺんには巨大な鷲がおり、その鷲がはばたくと世界に風が起こるとされている。また、幹をラタトスクというリスがはいずり回っており、地下にいる飛龍と天上にいる大鷲の喧嘩の原因を作っている。木に集う動物たちによってユグドラシルは過酷な毎日を強いられている。枝に住んでいる4頭の牡鹿は、若芽が出るとすぐ食べてしまい、根の方では飛龍がいつもかじり続けているのである。
 だが、運命の3女神であるノルンがウルズの水をくんで与えているため、その魔力によってユグドラシルは枯れることなく生き続けることができているのである。
 ユグドラシルからは実もなり根から甘い蜜も出る。それらを口にすると無事に子供が生まれるとされる。あのオーディンもこの木を利用して知識を増やしたとされている。
 最終戦争ラグナロクにおいては、ユグドラシルは恐れおののいて身を震わせた。その身震いで世界が大きく揺れ続けたとされる。
 最後にはラグナロクの戦禍で枯れスルトの炎で焼け死んだが完全に焼け落ちることはなく、ユグドラシルの焼け跡を避難場所としてラグナロクを生き残った人間の男女が、のちの人間たちの祖となったとされる。
 世界の中心に立っているユグドラシルだが、その数々の世界の位置関係はほとんどわかっていない。

出典
・池上良太『図解北欧神話』(株式会社新紀元社、2007年初版)36~37ページ
・杉原梨江子『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社、2013年)32~40ページ
・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)48~51ページ