ミドガルズオルム

木属性

能力値

HP

140(27位)

召喚時間

12

SP

20(40位)

召喚コスト

13

攻撃

140(8位)

召喚キャパ

防御

140(4位)

ZOC

魔力

140(5位)

移動

4値合計

560(7位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

竜の鱗

フェイズの始め攻撃防御魔力のランダムひとつ+5%

地形浸食木

通過したマスが[草原]になる。

状態異常態性

状態異常無効。

ステータス耐性

技、一部の特殊能力でステータスを下げられなくなる。

 

習得技

技考察

リーフブレス

主力技。

打撃

リーフブレスがきかない相手へ。

晴れ乞い

移動力を上げられるので優秀な積み技。

        












                                  管理人の感想

 全部の属性に存在する、それぞれが同じステータスを持つドラゴン系クリーチャーだ。

 特殊能力によって、ターンごとに能力が上がっていくので、長居ができればそれだけ強くなる。状態異常・ステータス変化に耐性があるので、一度上がったステータスが下がらないうえ状態異常にかからない。

 地形浸食もあるので、特殊能力の世界を持つ相手以外に対しては常に地の利がきく。

 6もある移動と「リーフブレス」の射程もあり、攻撃手としては最高のものを持っている。木属性ではずば抜けた攻撃力を持っていると言える。

 技の数こそ少ないがステータスが高いので火力は出る。「リーフブレス」は範囲攻撃でもあるので、一列にいる敵を高火力で一気に叩ける。暇になったら「晴れ乞い」で自己強化もできる。

 この子の召喚難度の高さから、木属性パーティに組み込むのは無理があるので、単体運用前提として戦術を立てる必要がある。天気の効果が移動+1なので、天気を変えておけば撤退も楽だ。

 敵としてでてきた時は、パーティのボスとみて差し支えない。

元ネタ

北欧神話

ミドガルズオルムとは、北欧神話における巨大な毒蛇である。
 名前には「大地を取り巻く蛇」、別名ヨルムンガンドとよばれ、こっちには「大いなる丸太」という意味がある。猛毒の息を吐き、その体の大きさは世界をぐるっと取り巻いても余るため、自らのしっぽを加え海底に横たわっているとされる。
 父は悪神ロキ、母は女巨人アングルボザであり、兄に大狼フェンリル、妹にヘルがいる。神々の予言によって存在を快く思われなかったミドガルズオルムたち3兄弟は忌み嫌われ、ミドガルズオルムは海に投げ込まれてしまう。だがそれで死ぬことはなく、海底でありえないほど大きく成長してしまうのである。そしてラグナロクの時を静かに待つのである。
 人間世界を覆ってもまだ余るほどの大きさとなったこの最強最大級の怪物とまともにやり合えるのは、雷神トールを置いて他にいなかった。宿命のライバルである両者は3度にわたって対決するのである。
1度目はウトガルザロキの館である。ウトガルザロキの魔法によって猫が見えたトールはそれを持ち上げようとするも、それは猫に姿を変えたミドガルズオルムであった。トールはこれを持ち上げることができず、海に出てそれを退治しようとする。そして海でミドガルズオルムを釣り上げることに成功するのが2回目の出会いである。釣り上げに成功はするが、トールのお供がその巨大さにビビってしまい、一撃を加えるのに失敗してしまう。
 こうして決着は3度目の出会い、ラグナロク中に持ち越される。ここで正々堂々戦い、トールがミドガルズオルムの頭をミョルニルで砕くことに成功するが、最後の力を振り絞ったミドガルズオルムの毒をまともに食らったトールは、戦場から9歩下がったところで絶命。この2人の因縁は引き分けという結果で終わる。
 ちなみのラグナロクでは、大津波を引き起こしながら陸へ上がり、兄フェンリルと再会し神々へと挑戦するのである。体の巨大さだけでも圧倒的だが、神々の中で最も強いとされるトールと渡り合えることから、戦闘能力もずば抜けた実力者である。

出典
・「世界の幻獣・ドラゴン」を研究する会『よくわかる世界の幻獣ドラゴン大辞典』(廣済堂あかつき株式会社、2008年)126~129ページ
・「世界のドラゴン」を追及する会 ほか『よくわかる世界のドラゴン事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)24~27ページ
・幻想世界を研究する会『よくわかる 「魔界・地獄の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)160~161ページ
・池上良太『図解北欧神話』(株式会社新紀元社、2007年初版)126~127ページ
・杉原梨江子『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社、2013年)102~103ページ
・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 海の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)56~57ページ
・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)144~147ページ