シームルグ

木属性

能力値

HP

135(34位)

召喚時間

SP

17(72位)

召喚コスト

攻撃

120(24位)

召喚キャパ

防御

85(68位)

ZOC

魔力

110(34位)

移動

4値合計

450(30位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

飛行

飛行状態になる。

地形浸食木

通過したマスが[草原]になる。

 

 

 

 

 

習得技

技考察

リーフブレス

威力範囲ともに優秀な一致技。必ず入れたい。

アクアブレス

水属性の技。優秀なのでこれも欲しい。

真空波・斬空波

無属性だがとりあえず入れよう。

針葉

消費SPを気にして入れよう。

打撃・つる打撃

消費SPを気にして入れよう。

        










                                  管理人の感想

 地形浸食によって自分を強化状態にしながら動ける点が魅力だ。技の方も威力と射程の優秀な技が使えるので、能力は申し分ない。しかし若干召喚時間が長いし、SPもそれほど高くないので、短期集中で使う方がいい。敵陣の真ん中で出すことができれば、直線上の敵を一網打尽にする機会が増えるだろう。

 地形浸食木はレーシーの「緑化」とシナジーするので、両方をうまく使えれば、木属性統一パーティの有用性はさらに高まるだろう。

 敵としてでてきた時は、ブレスの技が猛威をふるわないように、斜め状にクリーチャーを移動させること。ZOCで足止めできない点も忘れてはならない。

元ネタ

イランの神鳥

シームルグとは、イランに伝わる霊鳥の一種である。
 シームルグの姿は時代で変わっており、3~7世紀のころは犬が聖なる生き物とされていたため、シームルグは犬の頭や前足を持つ姿で描かれている。この姿は、シームルグは天と地を結び付ける存在であると思われていたからだとされる。
 時代が下った後は、当地ではイスラム教に染まっており、シームルグは普通の鳥の姿に近い姿となっている。全体的には鷹や鷲のような猛禽の姿である。嘴は鉤のように曲がり、尾は3つに分かれて長く伸び、羽や尻尾はクジャクのようである。
 シームルグの性格は心正しく受けた恩を忘れない、困った者を助ける清く尊い存在である。イランの民話にはこの鳥の慈悲深い話が以下のように伝わっている。
 1度だけ罪を犯して地下に落とされた若者がいた。その若者は冤罪か何かだったのだろうか。地下から出ようとしている途中で大蛇に襲われているシームルグを助ける行動をとったのだ。そのことがシームルグの心に留まり、恩義を重んじるシームルグがのちに若者を背に乗せて地下からの脱出に協力することとなった。ところが若者を乗せているうちに体力に限界が来てしまう。若者が自分の足を切ってシームルグの腹の足しにしようとするが、シームルグはそれを口に入れたまま食べずに地上まで若者を運び、若者の傷を羽ばたきで全快させた。という話だ。
 もう一つは生まれたときから髪の毛など毛が白い王子が捨てられたとき、それを憐れんで育てたシームルグの話が伝わっている。
 シームルグは偉大な力を持ちながら、人情を理解し恩義を重んじる性格であるため、イランではポピュラーな霊鳥として語り継がれているのだ。

出典
・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)116~117ページ
・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 天の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)64~65ページ