ロキ

氷属性

能力値

HP

160(8位)

召喚時間

15

SP

37(3位)

召喚コスト

11

攻撃

120(24位)

召喚キャパ

防御

130(11位)

ZOC

魔力

160(3位)

移動

4値合計

570(5位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

精神統一

自分の技の追加効果+50%

魔眼

常時命中+35% 状態暗闇無効。

 

 

 

 

 

習得技

技考察

フローズンアーマー

2回積めば確実に追加効果が出るようになる。

氷柱連打

特殊能力とのシナジーが大きい。

冷気

射程が長い。

氷の槍

普通の攻撃であるが、フローズンアーマーを積んでいれば追加効果もあり強力な技となる。

強攻撃

氷がきかない相手にも追加効果はきくのでいらないかも。

オーロラ

単なる範囲攻撃ととらえてよい。

氷走り

相手を移動できなくするが、この子には他のことをしてほしいところだ。

冷却液

ダイヤモンドダストが使えなくなったらこっち。

ダイヤモンドダスト

消費SPは激しいが、冷却液よりも効果は大きい。

腕封じ・急速冷凍

氷柱連打のほうがコスパは高い。

○○弱体

追加効果で十分なのでいらない。

        

管理人の感想

 特殊能力によって相手の能力を下げることに特化した、氷の最高級クリーチャーだ。

 相手の能力が上がっていれば上がっているほどこの子の真価が発揮される。この子の攻撃で弱ったところを他のアタッカーで片づければ理想的だ。この子が出てくるまでにアタッカーが倒されないように立ちまわることが重要であろう。この子自身は、耐久力が高くてSPも37あるので場持ちはとてもいい。

 召喚時間の長さから積むのは難しいが、「フローズンアーマー」を2回積むとほぼ確実に追加効果が出せる。連続攻撃の「氷柱連鎖」と遠くから攻撃できる「冷気」とのシナジーがばっちりだ。確率による追加効果が信頼できるのがこの子の特徴なので、確実に弱体させられるだけが特徴の技はほとんどいらない。必須の技を挙げるならば、「ダイヤモンドダスト」と「オーロラ」だ。どちらも必ず能力を下げられる技だが、前者は弱体が非常に大きいこと、後者は複数の敵に当てられることがいいところ。技を巧みに使って、相手を木偶の坊にしてしまおう。

 敵としてでてきた時は、そんなにないが、誰かが「ダイヤモンドダスト」を受けることは避けられない。能力低下を戻せるクリーチャーをまず用意すること。そのうえで炎属性で倒したいところだ。

元ネタ

北欧神話

ロキは北欧神話における悪神(トラブルメーカー)である。
 神々の世界に多くの災難を起こしており、最終戦争ラグナロクもこのロキが引き起こしたとされる。その名前には「閉じる者」「終える者」という意味がある。別の説によればロギという単語が変化したとされ、そのロギには「火」という意味であり火の神とされることもある。
 巨人と巨人の間に生まれた純粋な巨人族であるが、オーディンと気が合い義兄弟の契りを結ぶことでアース神族に迎え入れられた。
 後述する雷神トールやヘイムダルとのかかわりが深く、しばしば行動を共にしている。時には神々全体に危機をもたらすことがあり、際立った事件のほとんどに関係している。しかし恩恵をもたらすこともあり、その代表はオーディンやトールが武器としているグングニルやミョルニルをもたらしたことである。
 北欧神話における有力な文献エッダには「ロキは顔は美しいが、邪悪な性格で気分屋だ。狡猾の技では誰も引けを取ることがなく、いつも嘘をつく。神々を絶えず困難に巻き込むが、策略によって彼らを助けることもしばしばある」。このことから、ロキはキリスト教のサタンと似ているとされることもある。
 ロキには変身能力があり、両性具有でもある。北欧神話における影響ある登場人物には彼の子供も多い。いちばん有名なのは女巨人アングルボザとの間に産んだ3兄弟とオーディンの愛馬となったスレイプニルであろう。他にも人間と交わって怪物を生んだともされる。
 ロキは性格こそ正反対だが、トールと仲が良く多くの旅を共にしていた。そしてトールを殺すのはロキの息子ミドガルズオルムである。この事からこの二人には何か因縁のようなものが感じられる。
 ある時ロキはオーディンの最愛の息子バルドルを殺す。理由はみんなに愛されているあいつが気に入らないというつまらない虚栄心である。その一件からロキは急速に立場が悪くなっていき、光の神バルドルが死んだことで世界が暗くなりバルドルを思う神々の行動もラグナロクへのカウントダウンを刻むことになる。
 さらにある日酒の巨人エーギル(神々と仲が良い巨人)が神々に対して催した宴会において、ロキが居並ぶ神々を侮辱することで神々のロキへの我慢が限界を超えてしまう。ロキは身の危険を感じて鮭に変身して海へ逃げるも、知識の神オーディンの目から逃れることができず、ついに神々から罰を受けることになる。捕えられたロキは地下に幽閉され、岩に縛り付けられ顔の上に蛇の毒が落ちてくるように設置される。毒からロキを守ろうと妻のシギュンは皿で毒を受けるが、皿が毒でいっぱいになると捨てに行かなければならない。 その時にロキの顔に毒がかかった時、ロキは苦痛で身震いする。その身震いが北欧の地震だと考えられていた。
 この拷問を受け続けながらロキは最終戦争ラグナロクを待ち、神々へ戦いを挑むのである。ちなみにこの時ロキを縛っていた縄は、残酷にも死んだ息子のはらわたであり、ロキは縛られる前に妻とともに息子同士の殺し合いを見せられるという体験をさせられている。ロキの妻シギュンは以前からロキに虐待され続けていたため、処罰の対象外となりロキのそばにいることが許されていたのである。
 ロキは最終戦争ラグナロクにおいては、アースガルドの番人ヘイムダルと一騎打ちとなり、相打ちとなって倒れるのであった。

出典
・松村一男『知っておきたい 世界と日本の神々』(西東社、2010年)100~103ページ
・幻想世界を研究する会『よくわかる 「天国・神界の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)78~81ページ
・池上良太『図解北欧神話』(株式会社新紀元社、2007年初版)122~123ページ
・杉原梨江子『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社、2013年)98~99ページ
・おおつ やすたか・ほか『悪魔大百科』(株式会社メディア・テック、2006年)212~215ページ
・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)134~138ページ