フェニックス

炎属性

能力値

HP

150(13位)

召喚時間

18

SP

24(13位)

召喚コスト

15

攻撃

125(20位)

召喚キャパ

防御

90(53位)

ZOC

魔力

140(5位)

移動

4値合計

505(19位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

飛行

状態飛行になる。

不死鳥

死亡した時一度だけHP全快で召喚済になる。

死亡時地形変化炎

死亡した時自分から3マス以内の地形を[マグマ]にする。

転生の光

死亡時味方のHP10%回復。

 

習得技

技考察

爆破・大爆破

主力技。インフェルノの温存のために。

打撃・真空波

炎がきかない相手へ。

漆黒の炎

外した時のSPがもったいないのでいらない。

マナバーン

技のデメリットが生きるか死ぬか。

インフェルノ

特殊能力によってダメージの方は気にならないが、酷使するとSPがあっという間になくなる。

浄化の光

ファミリアを倒せるが、わざわざこの子でする必要はない。

解毒草・解痺草

この子の特殊能力の関係で、敵陣の真ん中で堂々と補助技が使えるようになる。

癒しの実

非常に便利な技だが、使うときはSP消費に注意したい。

状態変化解除

ステータス変化を外せるが、この子のすることではない。

石化治し・封魔治し

限定的すぎる状態異常なのでいらない。

炎の壁・炎の渦

死んで地形変化できるのでいらない。

        

管理人の感想

 能力が高く、デメリットの特殊能力もない、しかも1回死んでもいいという破格の性能を持ったクリーチャーだ。

 だが召喚時間が全クリーチャー最遅。コストもバカ高いうえキャパも食う。でもキャパを食うからと言って最後に出そうとすると時間の長さから出てくる前にマスターが持たないので、最初に出す方がまだ使いやすい。キャパを食うので属性統一にせず、この子にできない他の属性の技(特に水対策)で取り巻きを作ろう。

 だが一度出すと強力なもので、能力が高いこの子の攻撃を、高い移動力+ZOC無視をして突っ込ませることができる。敵の真ん中に飛ばしてもいい。1回なら死んでも問題ないという安心感は他のクリーチャーにはないところだ。

 技のほうは、「インフェルノ」以外はそんなに火力はないが、状態異常回復・「癒しの実」による回復技と、一応補助もこなせる。ただSPの枯渇を考えると、素直にアタッカーにしたいところだ。この子の復活を当てにした強引なアタッカーは他にはまねできないからだ。まあ、敵陣の真ん中から味方の回復を行えたりするので、技スペースが余ったら入れておくといい。「マナバーン」は一見すると魔力が下がる嫌な技だと思えるが、魔力が下がるということは「インフェルノ」の反動も減るということなので、「インフェルノ」の反動が怖くなる不死鳥発動後ならば一考の価値がある。

 SPが枯渇死の場合は復活しないうえ、SPは「不死鳥」で回復しないので、SPの使い方は考えておきたい。特に「インフェルノ」の使いどころは気をつけるべきだ。この技で自滅したときは再行動ができるので、そこを利用するための運用を考えるといい。

 死亡時もこの子の長所であり、地形を変えたり味方の体力を回復させてくれたりと、本当に最後までこちらに尽くしてくれる。この子をパーティに入れるときは、他のクリーチャーは最大でも実質召喚時間2のクリーチャーのみにしたい。この子がやられた後のメンバー補充が遅れると、あっという間にマスターが追い詰められるからだ。

 敵としてでてきた時は、残念だがこの子の攻撃を受けないまま倒すことは不可能である。

元ネタ

ソロモン72

 フェニックスとは巷で有名な不死鳥であり、ソロモン72柱の序列37位の悪魔である。世界各地に知名度を持つが、元はエジプト神話の霊鳥であるとされる。
 優れた知識を子供のような声で授ける、不死の体だけではなく高い知性を持っている。会話をすると話し言葉が自然と美しい歌になるというたぐいまれな詩人ぶりを見せてくれる。その会話・話し方の心地よさに取り付かれ、一言も聞き逃すまいと耳を傾け続けると精神崩壊を起こして死んでしまうこともあるといわれるほどである。逆に人間の姿になると声が汚くなるといわれる。
 鷲よりも大きく、首周りは金色で、赤紫色の羽をたなびかせている。常に世界で1匹しかおらず、その血を口にしたものは不老不死となるとされる。
 不死鳥と言われているが、実際の寿命は500年であり、再生を繰り返して生きているのである。自分の死を悟ったフェニックスは、死ぬ場所に小枝や香料を集めて巣を作り、そこで自らを火葬して死ぬ。その中にあるフェニックスの死体から湧いた虫が鳥の姿になりフェニックスとなって再び生きるのだ。この死と復活の性質を見て、イエスキリストの化身とする考えもあるようだ。
 ソロモン72柱の他の悪魔と同様フェニックスもまた堕天使である。天にいたころは太陽の精であり、悪魔になってからでも知られるその美しい声で太陽を迎えていたといわれる。
 悪魔でありながら上記の「キリストの復活」に関与したという噂が立つほどフェニックスは悪魔になってからも元天使としての面影が強く残る特異な存在である。何より普通の人がフェニックスという単語を聞いて初めに思いつくのは悪魔としてではなく幻の鳥としてのフェニックスが先であろう。複雑な生い立ちと様々な解釈により善とも悪ともつかない存在と化したフェニックスであった。
 不死の命を持つとされるフェニックスは古代の研究者にとっても特に関心の高い存在であったらしく、多くの文献にその名を残している。不死というモノのためにフェニックスの知名度はかなり高いものとなっているのは事実であり、純粋な憧れや人類のあくなき欲望を体現しているともいえる存在だといえよう。

出典
・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)102~103ページ
・「世界の幻獣・ドラゴン」を研究する会『よくわかる世界の幻獣ドラゴン大辞典』(廣済堂あかつき株式会社、2008年)332~333ページ
・天使悪魔ドットコム『図解天使悪魔辞典』(株式会社幻冬舎、2009年)112ページ
・桜井めぐみ・ほか『萌え萌え幻獣辞典』(株式会社イーグルパブリッシング、2007年)116~119ページ
・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 天の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)112~113ページ
・森瀬繚『「堕天使」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)220~221ページ
・早乙女研究所ほか『天使・悪魔・妖精イラスト大事典』(株式会社宝島社、2011年)144~146ページ