軻遇突智(かぐつち)

炎属性

能力値

HP

185(4位)

召喚時間

SP

25(11位)

召喚コスト

攻撃

290(1位)

召喚キャパ

防御

130(11位)

ZOC

魔力

90(62位)

移動

4値合計

695(2位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

召喚リスク

召喚完了時自マスターの現在HP-40%

完全耐性

状態異常、状態変化無効 ステータスが変化しない。

鈍足

1ターンに移動か技、どちらかしか出来ない。

 

 

 

習得技

技考察

ファイアパンチ・ファイアチャージ

一致物理技。SP消費が少ない。

火撃・炎撃・火炎撃

デメリットの無い一致特殊技。

打撃・強打・強打撃

炎技がきかない相手へ。

連撃・烈火連撃

連続技。クリティカル狙いで使える。SP消費は高め。

体当たり・突進

相手を後退させられるが、いらない。

マナバーン

特殊能力を消す前はデメリットがない。この技が特殊能力を消さないこの子の価値を保っている。

インフェルノ

このゲーム最強の攻撃技。相手側の体力満タンのクリーチャーかマスターに使いたい。

漆黒の炎

命中が低すぎていらない。この子の1手の損失はかなりでかいものとなろう。

        




管理人の感想

圧倒的な攻撃力・体力と防御の高さ・移動6というどこからどう見ても高性能なこの子の数字。特殊能力も3つありとここまで聞くとチートだと思うだろうが、この特殊能力のうち2つがかなり重荷となる。だからこの子をまともに運用するとなると特殊能力を何とかしてくれる子と一緒に出すこととなる。マスターの体力の40%とクリーチャー枠を2つ取られることになり、、「鈍足」もあるのだが、彼女の使用にあたって召喚位置や「インフェルノ」使用のタイミング・他クリーチャーとの呼吸がかみ合うとその分の仕事はきちんとしてくれる。

 特殊能力を何とかすると、前述した凄まじい数字がきちんと働いてくれるようになる。逆に特殊能力を何とかしないなら、「鈍足」とこの子の技の射程の短さもあり、距離をとられると厳しいだろう。防御能力も高いだけにCPも相手をしてくれない。

 相手が速攻系などといった自分から攻めてくるタイプの時は、あえて特殊能力を変えない選択もありだ。その時は射程が2あり、特殊能力でデメリットのなくなっている「マナバーン」でガンガンやっつけていけるからだ。ZOCのある味方や移動不能技のある味方と合わせるとより技を当てやすくなるだろう。

範囲攻撃が「インフェルノ」しかないが、この技はできればマスターに当てたい。2体に当てれば相手がどのクリーチャーであってもこっちも致命傷を受けるし、3体であればほぼ確実にこっちも死ぬからだ。

 敵としてでてきた時は、移動させ続けるようにこっちが移動することだ。相手の火力を発揮する前にマスターのところへ直接行ってしまうのもいい。範囲攻撃にも乏しいので、囮を仕向けるのも有効っちゃ有効だ。この子から目を離すと間違いなくしぬ。

元ネタ

日本神話

 軻遇突智とは、日本神話に出てくる神の内の一柱である。ヒノカグツチとも言われている。
 イザナギ・イザナミ夫婦の最後の子供である。この神が火の神であったが故、イザナミは産んだ時に女陰を火傷してしまい、それがもとで苦しみ亡くなってしまうのだ。そのあと、怒り狂ったイザナキによって殺されてしまう、なんとも悲しい神様なのだが、この話は出産が大変なものであるということを表すお話だと取ることもできる。
 殺された軻遇突智の死体から神がいくつか生まれるが、その中に同作品に登場する甕槌(タケミカヅチ)・弥都波能売(ミヅハノメ)が含まれている。こいつ以外は大して覚えなくてもいい。
この物語の背景にあるものは、火山がたくさんある日本の風土がまず挙げられる。カグツチの死体から岩の神・火の神・雷の神・雨の神など様々な神様が生まれ、その様子は火山噴火の後にできる豊かな自然や岩々を表現したものと解釈できる。上記のように出産を表すエピソードとも火事作業の流れを表すエピソードともとることができる。
 名前については、カグは炎が燃え盛る様子を表し、チは霊的な存在のことなのでそのまま燃える火の神ということになる。
 カグツチは火の性質から防火の神としてまつられることが多い。代表である愛宕(あたご)神社で、都を火災から守るために祀ったのが始まりだとされている。また、火を使う仕事・火を使ってできる生産物の神としての信仰もある。
 主な神社は京都の愛宕神社・静岡の秋葉神社である。

出典
・鈴木ドイツ『萌ゆる古事記』(イカロス出版株式会社、2010年)、32~36ページ
・椙山林継『日本の神々 完全ビジュアルガイド』(株式会社カンビン、2014年)51ページ