スルト

炎属性

能力値

HP

125(46位)

召喚時間

SP

26(9位)

召喚コスト

攻撃

110(33位)

召喚キャパ

防御

100(34位)

ZOC

魔力

65(95位)

移動

4値合計

400(58位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

不屈

味方のクリーチャーが死亡した時、攻撃防御魔力+10% 

味方のファミリアが死亡した時、攻撃防御魔力+5%

状態異常耐性

状態異常にならない。

 

 

 

 

 

習得技

技考察

ファイアブレイド

強力な属性一致技。ぜひ使いたいところだ。

強攻撃

炎がきかない相手へ。

火撃・打撃・強打

消費SPを抑えられる。

体当たり・突進

相手を後退させられる。覚えておこう。

        











管理人の感想

召喚時間とコストが低く、技も特殊能力も使いやすい便利なクリーチャーだ。

 高威力の技と「不屈」を持っているので、味方の死を見届けることができる序盤か、体力の少ないクリーチャーがいるときに出しておくといい。状態異常にならないので、「不屈」によって上がった能力が腐りにくいこともポイントである。

 攻撃技の射程が短いので、近づかないと攻撃できない点、特にZOC2以上の敵には届かない点が気にかかる。そんな敵がいる場合は他のクリーチャーに倒してもらうしかないから、この子を使うときはその欠点を補うために射程の長いこと組ませよう。弱点である水対策のために雷属性のクリーチャーと組むのがお勧めだ。雷属性はどの子も射程が長めなのでばっちりパートナーが務まるだろう。

 敵としてでてきた時は、「不屈」を恐れて早めに倒すべきである。ただ、「不屈」を恐れて他の子を倒すのをおろそかにすると数で押されるので、HPが少なくて倒せそうなら「不屈」覚悟で倒す方がいい時もある。

元ネタ

北欧神話

北欧神話における、ムスペッルヘイムの王である。
 ムスペッルヘイムとは、北欧神話の最初から存在していた炎の世界であるが、神話内では目立たない存在である。原初巨人ユミールが生まれるはるか前からあり、のちにムスペッルという一族が住むことになっている。ちなみに北欧神話では、ムスペッルから放たれる火花が、太陽や月や星をもたらしているとされる。
スルトの周りには常に炎に包まれていて、切るものすべてを燃やし尽くす炎の剣(時にレーヴァテインと同一視される)を持っており、それは太陽よりも光り輝くとされる。大切な剣なので、妻のシンモラの手で9つの箱によって厳重に管理されているとされる。
 スルトという名前には「黒い」という意味がありその通り黒々としたイメージのある力強い巨人であるとされている。スルトの仕事はムスペッルの長としてムスペッルヘイムを守護することである。
 北欧神話に登場する巨人は氷や寒冷の要素を持つのに対し、炎の要素を持つスルトは特異な印象を与える。これは古代からスルトという単語のイメージがしっかりとついているからという説が有力である。アイスランドに住む人々が、火山の爆発や溶岩流によってつくられた土地や石炭などを、想像力によってスルトと結びつけたのだろう。
 これらはいずれも火と関係し、また黒をイメージするものである。事実アイスランドでは木炭をスルトの燃え木と呼び、火山爆発でできた洞穴をスルトの洞窟と呼んでいた。火山爆発というアイスランドの風土がスルトというキャラクターを作ったのは間違いないだろう。
 スルトが出るのは物語終盤のラグナロクである。始めはニヴルヘイムから出てくるロキとともにアースガルドに攻めはいり、その戦いにおいて豊穣神フレイをはじめとする数々の神々を薙ぎ払い、戦いの終わりに世界を炎に包みこんで戦争を終結させる。そして世界からその炎が消えたのち、大地に次の世界の萌芽が始まるのである。
 スルトは、北欧神話においてはラグナロク以外の場面ではほとんど登場しない。

出典
・高橋一人・ほか『天使と悪魔がよくわかる本』(株式会社PHP研究所、2006年)304ページ
・杉原梨江子『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社、2013年)112~113ページ
・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)156~159ページ