タナトス |
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闇属性 |
死神 |
能力「滅びの定め」の一点に注目が集まるクリーチャー。 召喚できる条件がかなり厳しいが、召喚できれば相手に死をバラまける。 恐ろしい名前が並ぶ技にも注目だ。 |
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能力値 |
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HP |
130 |
SP |
15 |
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攻撃 |
145 |
召喚時間 |
4 |
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防御 |
85 |
召喚コスト |
15 |
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魔力 |
110 |
召喚キャパ |
3 |
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4値合計 |
470 |
ZOC |
0 |
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技数 |
4 |
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移動 |
4 |
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※値はすべてレベル50の時のものです。
能力 |
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滅びの定め |
S |
発動型 射程1 範囲1 回数2 対象のHPを0にして[死亡]にする。 |
終焉 |
C- |
自分のクリーチャーが4体以上[死亡]の時に召喚可能となる。 |
召喚リスク3 |
A- |
召喚完了時に自マスターの現在HP75%減少。 |
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習得技 |
技説明 |
技考察 |
念力 |
無属性 魔法 攻40 命100 ク5 射1 範1 コ1 |
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念動力 |
無属性 魔法 攻65 命100 ク5 射2 範1 コ3 |
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闇の波動 |
闇属性 魔法 攻60 命100 ク5 射2 範1 コ2 |
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漆黒の波動 |
闇属性 魔法 攻70 命100 ク5 射2 範1 コ3 |
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黒霧 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射4 範1 コ5 対象を[暗闇]にする。 |
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封印術 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射1 範1 コ3 対象を[封魔2]にする。 |
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呪詛 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射1 範1 コ8 対象を[呪い]にする. |
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状態変化解除 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射2 範1 コ5 対象の状態変化をすべて解除する。 |
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精神攻撃 |
闇属性 変化 攻0 命100 ク0 射2 範1 コ2 マスターには命中しない。対象のSP4減少。 |
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精神汚染 |
闇属性 変化 攻0 命100 ク0 射2 範1 コ4 マスターには命中しない。対象のSP7減少。 |
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クリーチャーの解説 |
終わりの専門家 能力「滅びの定め」は射程1の技と同じ感覚で使用できる。そして使用するだけで相手を死亡にできる。どんなに強いクリーチャーであろうと、マスターであっても関係ない。しかも2回使えるので、1回目を強力なクリーチャーに、2回目をマスターに当てるという使用方法もできる。 この能力は射程が1でこの子の移動は4しかないので、ZOC持ちや高射程な敵を倒す・風属性のクリーチャーでこの子の間接的な補助を、前出のクリーチャーでしていくことでこの能力の精度を上げていきたい。
技のほうも強力なものがそろっている。「精神汚染」や「漆黒の波動」の圏内に入っていれば「滅びの定め」を使うまでもない場面は少なくない。「呪詛」によってさらに死亡クリーチャーを増やすこともできる。とはいえやはりこの子は「滅びの定め」を使ってこそであるので、これらはおまけとして認識したい。 この子の並以下の防御力やマスターにかける「召喚リスク3」の負担もあり、生き残りの為に「滅びの定め」を目の前の敵にやむなく使う状況もわずかながら出てくるだろうが、そこはためらわず使うことで身を守るようにしたい。
「滅びの定め」というとてつもなく強力な一撃必殺を持つがゆえにこの子の召喚条件はかなり厳しいものとなっている。 キャパが3、召喚コストが15、そして「終焉」によって戦闘の終盤にしか出せない(「終焉」の解禁条件的にある意味キャパと召喚コストが気になりにくいとも取れる)。そして戦闘終盤の疲弊しているときに「召喚リスク3」によってさらにHPを減らされるという重すぎる負担を強いられるのである。 召喚時間は普通だが、局面とSPの消費量で召喚したことがばれやすいのも欠点だ。せっかく出してもすぐ倒されたら悲しい…とはいえこの子の性質によって連携が難しいのも事実である(条件が味方クリーチャー4体死亡なので、死亡しなくて済むクリーチャーはこの子を除いて1体である)。単体で強力なことに変わりはないが、低めの防御力と移動4である故に、そのままではこの子の強さが活かせないことがあるので頼りっきりにはできない。 能力「滅びの定め」一つだけで非常に強力だが、出す苦労の割には使いづらいクリーチャーである。適当に組み込んでも出せずじまい・生かせずじまいになることがザラなので、速攻編成に組み込んで保険にするなり生贄召喚の最後の手段にすることなど編成全体自体を見てこの子の採用は考えるべきだろう。 |
元ネタ |
ギリシャ神話 |
タナトスとは、ギリシャ神話における死の神である。名前の意味もまんま死である。最初は自然現象としての死のみを意味するのであったが、やがて死そのものの神の名前へと発展した。 神の名前になってからは大した人格設定が行われず、せいぜい闇の女神の子であるという設定で長い間とどまっていた。きっかけは不明(詩人へーシオドスかも)だが設定が作られるようになると断片的な神話が残されるようになる。それによると人が死んだ時、その人が英雄であれば神々の使者であるヘルメスに案内されるが、そうでなかったらタナトスが案内するとされていた。しかしその神話も、英雄に魂を運ぶ仕事の邪魔をされたというものばかりで威厳はない。 そんな威厳のないやられ役(ギャグキャラ体質でお話書いたら受けるかも)に威厳と名を与えたのが、フロイトという人物である。彼は生=性の本能を体現した神エロスの対の存在として、死の欲望を体現するとしてタナトスを挙げたのだ。人間は本来生きたがる生き物だが、時に死にたくなるよねというものだ。なるほど。たしかに生きることは苦しいことであるから、生きるか死ぬかの葛藤を説明したこの考えは面白い。タナトスに負けた人間が自殺をするのだと言えよう。
出典 ・おおつ やすたか・ほか『悪魔大百科』(株式会社メディア・テック、2006年)、117ページ |