リリス |
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闇属性 |
悪魔 |
技と能力によって眠りに長けたクリーチャー。 このゲームにおけるクリーチャーへの睡眠はそれほど強くないが、 この子のいる戦場においては全く別であり、居るだけで眠りの価値を高めてくれる。 |
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能力値 |
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HP |
110 |
SP |
23 |
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攻撃 |
95 |
召喚時間 |
4 |
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防御 |
80 |
召喚コスト |
7 |
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魔力 |
85 |
召喚キャパ |
1 |
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4値合計 |
370 |
ZOC |
0 |
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技数 |
4 |
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移動 |
4 |
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※値はすべてレベル50の時のものです。
能力 |
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悪夢 |
D |
フェイズの初めに[睡眠]キャラのHP4%、SP1減少。 |
反射[睡眠] |
D |
技でダメージを受けた時に35%の確率で技使用者を[睡眠]にする。 |
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習得技 |
技説明 |
技考察 |
打撃 |
無属性 物理 攻45 命100 ク10 射1 範1 コ1 |
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強打 |
無属性 物理 攻60 命100 ク10 射1 範1 コ2 |
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念力 |
無属性 魔法 攻40 命100 ク5 射1 範1 コ1 |
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念動力 |
無属性 魔法 攻65 命100 ク5 射2 範1 コ3 |
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闇の波動 |
闇属性 魔法 攻60 命100 ク5 射2 範1 コ2 |
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漆黒の波動 |
闇属性 魔法 攻70 命100 ク5 射2 範1 コ3 |
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生命吸引 |
闇属性 魔法 攻50 命100 ク0 射2 範1 コ4 [種族:物質][種族:不死]には命中しない。与えたダメージの50%分を自分のHP回復。 |
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夜陰 |
闇属性 魔法 攻30 命100 ク0 射2 範1 コ8 対象を[睡眠]にする。 |
この子を象徴する技だが、コストがデカいんだなぁ。 |
精神攻撃 |
闇属性 変化 攻0 命100 ク0 射2 範1 コ2 マスターには命中しない。対象のSP4減少。 |
眠りよりこっちがいいならコストの軽いこっち使おう、 |
クリーチャーの解説 |
生前悪夢の倍返し ・この子のいるフィールドでは睡眠の価値が大暴騰! 能力「悪夢」によって、この子がいるだけで眠っているクリーチャーのHPとSPが減るようになる。SPも減るので睡眠を毒の上位互換とみることもできるようになるのである。この特徴を生かして味方を睡眠状態にできるクリーチャーで固めることもありだ。睡眠状態のSP減少と「精神攻撃」を合わせてSPのみを攻める戦い方もできるので、攻撃力以上に攻撃力が高く、相手の手数が減る故に防御力以上に防御力が高くなるのである。 能力「悪夢」・技「精神攻撃」・そして闇の属性値の重なりによってSPの削りに特化している点も見逃せない。能力値は平凡なので誰を睡眠にするかでかなり生存率が上下するため立ち回りが非常に重要である。 「夜陰」以外は闇属性における平凡な技がそろっているだけである。 「反射[睡眠]」を持っているが、この子に耐久性はあまりないので、この子が死ぬと「悪夢」が消えるということもあり被弾することは避けたいものである。特に遠くから狙われないようにシールドを張るなり回復の体勢を整えるなり天敵をすぐ倒せる状態にしておきたいものだ。 相手を睡眠にする技・能力を持つモノの、技の射程の狭さやこの子の脆さとはかみ合っておらず、並程度あるSPも技のSP消費の激しさもありこの子自身の睡眠付与能力は決して高くない。「悪夢」による睡眠の追加効果が大きいものである故、その効果を頼って睡眠中心に攻める戦い方ができるようになるというだけなのである。 つまりこの子がいるからと言って積極的に相手を睡眠にするにも限界があるので、他の睡眠にできるクリーチャー・呪術師マスターを組み込むことでよりこの子を生かせるようになる。 |
元ネタ |
旧約聖書 |
リリスとは、旧約聖書にちょっと登場する女性である。その経歴から悪魔とされるがその通りである。 創世記第1章では「神は自分の像(かたち)に人を想像した。神の像にこれを想像した。彼らを男と女に創造した」とされているが、第2章のアダムは独り身であり、彼が寂しそうにしているのを見て作ったのがイブなのであるとされる。1章と2章の間に何が起こったのか、その存在がリリスだというのである。 女の顔をしており、長い翼と長い髪を持つ夜行性の悪魔であり、夜の荒野をさまよって獲物を探しているのだという。 彼女はアダムとイブで知られるあのイブの前妻(土によってつくられた最初の女性)とされ、毎日性交をしていたという。しかし自由を好むリリスはいろんな形で性の喜びを感じたいと思っていたが、アダムのほうは同一の形で性の喜びを感じたいと思っていた。性に対する見方の違いで両者は仲違いし、リリスが出て行ってしまう。 アダムのもとを去ったリリスはその後、毎日アダムの代わりにさまざまな悪魔と肉体関係を築いて毎日を楽しんでいた。アダムは悲しみ、彼らを作った神もこれを悲しんだ。二人はリリスに戻るように説得するが、リリスはこれを断ったのである。これを神は神に背いたと判断し、毎日たくさんの子供を産み、またその子供が死んでいくという過酷な罰を与えた。出産と子供の死の苦しみに耐えられなくなったリリスは、自分の神からの命と運命を悲しんで紅海に身を投げて死ぬのである。 夜の悪魔となって新生児と男を襲うようになったのはその復讐心から来るものであろう。 リリスと交わって生まれた子供はリリンという魔族となったといわれている。このリリンもリリスと同じく美しい顔を持ち、男性を誘惑する女の悪魔だといわれる。このリリンという女悪魔はサキュバスという女悪魔と同一視され、聖職者たちを大いに苦しめた。 みだらな夢を見たり夢精をしたときはこいつらのせいにしたのだという。 別説によれば、リリスはアダムの後妻イブに嫉妬し、蛇の姿になってイブを誘惑したともいわれる。
出典 ・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)162~163ページ ・高橋一人・ほか『天使と悪魔がよくわかる本』(株式会社PHP研究所、2006年)206~207ページ ・幻想世界を研究する会『よくわかる 「魔界・地獄の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)60~63ページ ・天使悪魔ドットコム『図解天使悪魔辞典』(株式会社幻冬舎、2009年)83ページ ・おおつ やすたか・ほか『悪魔大百科』(株式会社メディア・テック、2006年)196~199ページ ・TEAS事務所『萌える悪魔事典』(株式会社ホビージャパン、2012年)56~57ページ ・森瀬繚『「堕天使」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)68~71ページ |