ルシファー |
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闇属性 |
悪魔 |
全キャラ最強の能力値を持つクリーチャー。 コストはバカでかいが召喚時間がかなり短いので、後半戦に強い。 技も最強レベルが名を連ねるひたすら豪華なお方である。 |
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能力値 |
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HP |
150 |
SP |
30 |
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攻撃 |
200 |
召喚時間 |
3 |
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防御 |
200 |
召喚コスト |
28 |
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魔力 |
200 |
召喚キャパ |
3 |
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4値合計 |
750 |
ZOC |
1 |
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技数 |
6 |
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移動 |
9 |
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※値はすべてレベル50の時のものです。
能力 |
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飛行 |
C |
常に[飛行]になる。 |
召喚代償2 |
B- |
[死亡]になった時に自マスターの攻撃力、防御力、魔力20%、移動1ダウン。 |
光の呪縛 |
B- |
常に自分の攻撃力、防御力、魔力35%、移動3ダウン。 |
完全操作 |
B- |
自マスターは移動、技ができない。 |
習得技 |
技説明 |
技考察 |
強打撃 |
無属性 物理 攻75 命100 ク10 射1 範1 コ3 |
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メテオ |
炎属性 物理 攻80 命100 ク0 射4 範3 コ15 |
これ、専用技。 |
岩突起 |
地属性 物理 攻70 命100 ク5 射2 範1 コ1 [飛行]には命中しない。15%の確率で対象を[怯み]にする。 |
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天変地異 |
地属性 物理 攻80 命75 ク25 射0 範4 コ13 対象を[怯み]にする。 |
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ホロコースト |
無属性 魔法 攻80 命100 ク0 射6 範3 コ13 |
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火炎撃 |
炎属性 魔法 攻80 命100 ク5 射2 範1 コ3 |
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氷の槍 |
氷属性 魔法 攻70 命100 ク5 射2 範1 コ3 25%の確率で対象を[凍傷]にする。それぞれ40%の確率で対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
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ダイヤモンドダスト |
氷属性 魔法 攻50 命100 ク0 射4 範1 コ14 対象の攻撃力、防御力、魔力20%ダウン、移動1ダウン。 |
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強風撃 |
風属性 魔法 攻75 命100 ク0 射3 範1 コ3 |
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タイフーン |
風属性 魔法 攻75 命100 ク10 射4 範3 コ14 [飛行]の敵にクリティカル。対象を近くのマスに飛ばす。 |
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深緑の波動 |
木属性 魔法 攻70 命100 ク0 射2 範1 コ3 |
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劇毒花粉 |
木属性 魔法 攻50 命100 ク0 射1 範1 コ14 対象を[毒][麻痺][移動不能1][封魔1][寄生]にする。 |
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稲妻 |
雷属性 魔法 攻75 命85 ク20 射5 範1 コ3 10%の確率で対象を[麻痺]にする。 |
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ケラウノス |
雷属性 魔法 攻90 命100 ク5 射1 範9 コ15 直線攻撃。 |
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水の槍 |
水属性 魔法 攻75 命100 ク0 射4 範1 コ3 |
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大海嘯 |
水属性 魔法 攻60 命100 ク0 射0 範99 コ11 [飛行]には命中しない |
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漆黒の波動 |
闇属性 魔法 攻70 命100 ク5 射2 範1 コ3 |
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シャドウウィング |
闇属性 魔法 攻60 命100 ク0 射1 範3 コ3 直線攻撃。 |
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夜陰 |
闇属性 魔法 攻30 命100 ク0 射2 範1 コ8 対象を[睡眠]にする。 |
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マインドクラッシュ |
闇属性 魔法 攻50 命100 ク0 射3 範1 コ5 マスターには命中しない。対象のSP3減少。 |
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黒霧 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射4 範1 コ5 対象を[暗闇]にする。 |
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魔力強化 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射0 範1 コ1 自分の魔力5%アップ。 |
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脚力強化 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射0 範1 コ2 自分の移動1アップ。 |
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精神汚染 |
闇属性 変化 攻0 命100 ク0 射2 範1 コ4 マスターには命中しない。対象のSP7減少。 |
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屍兵召喚 |
闇属性 召喚 攻0 命100 ク0 射1 範1 コ6 自分と同レベルのファミリア[スケルトン]を召喚する。 |
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クリーチャーの解説 |
豪華で天才な元最強天使 召喚時間が3とかなり短い上に攻撃力・防御力・魔力の全てが200という脅威の能力値を持ち、さらに移動も9という間違いなく最強なのだが、それを発揮できる機会はかなり少ない。なぜならば持つ能力の4つのうち3つがマイナス能力であり、召喚コストが28もあるからだ。
まず「光の呪縛」だが、この能力によって常にこの子の能力値は35%下がった状態(攻撃力防御力魔力130・移動6)となる。これでもドラゴン系クリーチャーよりちょっと低いくらいで、技しだいではドラゴン系よりも使いやすいといえるだろう。 2つ目は「完全操作」である。オセと違って1ターンの猶予があるものの、マスターが動かなくなるこの能力はかなりつらい。しかもこの子を出すコストの甚大さから簡単に引っ込めるわけにもいかない。 3つ目は「召喚代償2」である。これは疫病神のもつ召喚代償より負担の重いものである。つまりこの子を使った後のマスター合戦では勝ち目が薄いのである。この子がやられた時点で敵マスターにある程度ダメージを与えているなど、何かしら敵マスター自身に圧力をかけていないと非常に厳しい戦いとなる。 以上3つの能力によってかなりの使いづらさが否めないクリーチャーである。特にマスターに対する負担が活動中も死後も大きいものとなるので、マスターの能力が高いタイプの職業とは能力下降幅の大きさとSPの確保の観点からアンチシナジーとなる。典型的な、クリーチャー依存タイプの職業に向いているクリーチャーだ。 「光の呪縛」で能力値が下げられているとはいえ、このゲーム全体で見ればかなり高水準であることは間違いないので、技の性能の高さもあり十二分に活躍してくれる。能力をとらない戦い方では「飛行」を持っているので、それを生かした特攻もできるのもドラゴンにはない良さだ。大技の数々を相手にぶち込んで形勢逆転を狙うこともこの子では可能である。
各属性の基本上位技と最高級クリーチャーがほぼ独自に持つ大技をそろえており、これによってさまざまな技構成が考えられる。特に高範囲技やSP減少技といった他の子では両立しえないモノもそろえている。しかし属性一致の技には範囲技らしいものがなく、威力もそれほどではないのが惜しいところ。 大技を連続で使えばその分SPの消費も激しくこの子を召喚難度の割に早死にさせることにもつながるが、それこそがこの子を活かしきった戦い方であると見ることもできるため、適材適所ではある。 SP減少技は「光の呪縛」の攻撃力低下の影響を受けなかったり属性一致だということもありためこれで攻めるのも有効である。 補助技も多く持つが、上記の理由と召喚難度からこの子は素直に殴ったほうがいい。
この子を序盤に使う場合、最初からマスターがSPの補助を受けることによる速攻で出す方法が挙げられる。マスターのSPを確保しやすい職業・フロラの採用でSPの確保に努める方法である。速攻で貴重なマスターのSPを28も溜めるとなると補助含めてSPすべてをささげなければならないが、この子の強さを考えるとそうしてまでも使う価値は十分にあるだろう。 この方法を使う場合で能力を消さない場合は、大技の連発で早めに退場させる方法をお勧めしたい。なぜならば、「完全操作」と「光の呪縛」そしてキャパ3さらに召喚コスト28によるコスト不足によるハンデは決して小さいものではなく、時間を相手に与えれば与えるほど自軍が危険にさらされる確率も高まるからだ。この子に相手を足止めする能力はないため、長居は危険を呼ぶのだ。 この子を戦闘の主役として使用する場合は、できれば能力を消して大暴れさせてあげたいところだ。能力を消せば能力値の通りの活躍を見せてくれるうえ、能力の高さとSP30で場持ちがとてもよいので、単体攻撃技を駆使することで長い間相手の脅威として活躍してくれるからだ。そして長い間この子が活躍するということは、その間にマスターはクリーチャーの増援に集中することができるのだ。多くの場合はこの子より先に後続のクリーチャーが狙われ倒されるので、能力値以上の長期間にわたってフィールドに残って頑張ってくれる。 能力をとって使う場合、キャパの関係上インドラ(疫病神はキャパ2で、それだけでキャパが5埋まってしまうのでそちら)を使うことになるだろう。能力を取るということは全キャラ最強の能力値を最強の攻撃技とともに披露するということだ。覚えられる範囲技の多さもあり、こうなると誰にも止められなくなる。 この子をほかのクリーチャーと同じように使う(能力をとらない)場合、召喚キャパ3が気にならなくなるくらいクリーチャーがやられたとき(=後半戦)専用で使うのが望ましいだろう。SPの補助を使うことなく召喚キャパを気にすることなく自然にこの子を使いたい場合にこの方法を使用することになる。召喚時間がかなり短いので、出すタイミングを計りやすいのもこの子の魅力だ。 つまり、後半戦専用で使うなら5体のクリーチャーで試合運びをし、最後のこの子が片づけをするという方法をとる。この子を主役とするときは、召喚時間・コストの少なめなクリーチャーで固めて打ち損じた相手クリーチャーを補助的に仕留めてもらう方法が望ましいだろう。
マイナス能力をどうにかするのはインドラの能力か、疫病神の能力交換そして氷属性技の「フローズンミスト」だけである。これを何とかするかしないかで、この子をほかのキャパ3クリーチャーと同じように主役として使う方法をとるか、一般的なクリーチャーと同じように使う方法をとるかという2つの顔を見ることができるのも、この子の特徴であろう。 どの使い方をするにしても、召喚時間が短いということは、召喚準備で召喚キャパを食うことがないので、他のクリーチャーが仕事をした後で仕事をする運用方法が取れるという個性がある。これはほかの最高級クリーチャーにはない個性であり利点である。 とにかく単体性能が(「光の呪縛」があっても)高いので、場に出ることができたらがんがん最強技をぶつけて行きたい。この子を枯渇死で戦場を引いてもらう際には、相手側の状況を見極めたい。相手の数が減っており、さらにマスターの体力も減っている状態であることが望ましい。 試合運びがうまくいっていれば、温存して召喚時間の短さを生かして最後に残ったクリーチャーやマスターのみを狙う運用方法がとりやすく、さらにSPがあまりがちな治癒師ならばマスター合戦に参戦させる方法も取ることができる。
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元ネタ |
キリスト教 |
ルシファーとは、悪魔の代表格とされている地獄の王である。だがこの名前の意味は「光を運ぶ者」「明けの明星」といった神々しい意味なのだ。ルシフェルという別の呼び名もあるが、堕天使の長にエルという神を意味する言葉を入れるのを嫌ったためか、ルシファーの呼び名の方が圧倒的に知られている。 ルシファーはもともと天使であった。それも天使の中の天使である大天使長という地位についていたのだ。その極めて高い地位にふさわしく12枚の羽根を持った特別で神々しい姿をしており、あの有名な大天使ミカエルの双子とされている。 ルシファーに会ったという魔女は「ルシファーは灰色の服に赤いズボン、青い靴下をはいていた」と証言したそうである。 ルシファーはよくサタンと同一視され、「ルシファーはサタンの別称である」や「サタンよりルシファーの方がえらい」となどいろんな説が存在するが、どの説についても下記のエピソードの言い伝えが必ず残されている。 神の近くにいすぎたからなのか、「もしかしたら自分が神にとって代わることができるんじゃね?」と思い始め、自分に従う天使たちを集めて神へ挑むことを考えるようになってしまったのだ。神側のミカエルに挑んだ結果、負けてしまい地獄へ追放されてしまうことになる。地獄へ追放されたあとはそのカリスマ性で地獄の王となったわけである。その時ルシファーについた天使の数は全体の三分の一にもなり、天上界を二分する戦いだったという。この戦いの後、天上界からほとんどの天使がいなくなり、ある文献にはそれによって天界がほぼ空になったと記されている。 このエピソードによりルシファー=傲慢と同義されるようになった。絵画によるとルシファーは若干肌の色が黒いがミカエルとよく似た姿をしているとされる。 地獄へ追放された理由にはもう一つ説がある。聖書によれば人間は神が自分を模して作ったとあるが、神がルシファーよりも人間に愛を向けるようになったことへの嫉妬から反乱を起こしたという説だ。神は人間を作った時に「人間に頭を下げろ」と命じたのである。それまで長く天上に君臨してきた天使たちが、作られたばかりの人間に頭を下げるのは嫌だったのだろう。ルシファーもその一人であり、同じ志を持った奴らが神に反乱したというのは分かりやすい話である。 いずれにせよ、反乱を起こせるほどの支持を得ていた・負けて地獄へ落とされたのは間違いない。 更に別の説には、ルシファーの名前の意味である「光を運ぶ者」に忠実なエピソードもある。無知の状態であった人間に、神の叡智である光をもたらすために自ら天から地へ降りたとも言われている。神の叡智を勝手に持ち出すのは評価の別れることで、神の立場にしてみれば人間は無知であることを望んでいるので、人間が光を得る=知恵を持つことで地上に悪徳が蔓延るようになり、その結果ルシファーは堕天使となったという説もある。 アダムとイブの禁断の実の話にもルシファーが出る。蛇に変身して禁断の木の実を食べるように誘惑し、結果成功することでアダムとイブ(人間)に罪を負わせることに成功するというアレだ。この罪はアダムとイブ以降のすべての人間に苦しみと死を運命づけたとされるため、ルシファーはここで人間に復讐を果たすことに成功したと言えるだろう。 ルシファーは聖書のある部分の解釈によって登場したのだが、現在では文学や映画音楽の世界においてもルシファーの登場は決して少なくない。ルシファーというわかりやすい悪魔の中の悪魔の存在自体が芸術家たちにインスピレーションをもたらしているようである。このもえくりのルシファーもそうであろう。だがルシファー誕生のきっかけとなったその記述は誤解という説もある。「黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった」の箇所を、堕天した最高位の天使のことだと神学者が解釈したことである。だがこの解釈は誤解であったとしてももはや取り消すことができないほどとなっているため、ルシファーの存在が否定または抹消されることはないだろう。 地獄へ落ちる前は上記の通り美しい姿をしていたが、地獄へ落ちた後の姿ははっきりとしていない。封印の氷におおわれて醜い姿になったとも美しい姿を持ったまま悪魔の長になったとも言われている。
出典 ・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)134~137ページ ・高橋一人・ほか『天使と悪魔がよくわかる本』(株式会社PHP研究所、2006年)174~177ページ ・幻想世界を研究する会『よくわかる 「魔界・地獄の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)48~51ページ ・天使悪魔ドットコム『図解天使悪魔辞典』(株式会社幻冬舎、2009年)22~23・92ページ ・おおつ やすたか・ほか『悪魔大百科』(株式会社メディア・テック、2006年)208~211ページ ・TEAS事務所『萌える悪魔事典』(株式会社ホビージャパン、2012年)14~17ページ ・森瀬繚『「堕天使」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)32~39ページ |