攻撃と防御の高さと「激流連撃」による、前衛が得意な水クリーチャー。召喚時間が微妙に長いが、能力による耐性の多さを生かして積極的に前に出ていきたい
能力値
ＨＰ	１３０	ＳＰ	１７
攻撃	１１５	召喚時間	６
防御	１１５	召喚コスト	７
魔力	７０	召喚キャパ	１
４値合計	４３０	ＺＯＣ	１
		技数	４
		移動	４

※値はすべてレベル５０の時のものです。

クリーチャーの解説

　北欧の荒波
　水属性では貴重な物理主体のアタッカーである。水属性特有の強さは持たないが、実力は非常に高いものを持っている。

・水属性の物理技使い。どんどん前に出て得意技を決めるべし！

主たる攻撃技の射程が短めなのでどんどん前に出る使い方がいい。この子の防御力の高さもあり、多少の攻撃は受けることができる。

「激流連撃」がこの子の技における特徴である。攻撃力の高いこの子のための技である。クリティカル率に期待して大ダメージを叩き出せるので、敵に隣接することがあれば積極的にこの技を当てていきたい。

・特に前衛に適性のある「水吸収」を持つ、回復できるアタッカー！

複数の水属性クリーチャーを使うときは、「水吸収」がかなり効いてくる。範囲攻撃が特徴である故に味方を巻き込みがちな水属性技で回復するからである。自分の「水撃」で回復と攻撃の両方を同時にこなすこともできるので、攻撃も回復もしっかりとした頼もしい重戦車型クリーチャーとして前線で大いに活躍してくれるのだ。

他の能力については、麻痺・暗闇・行動不能といったこのゲームに頻出する妨害要素に耐性を持つので、この子の攻撃はなかなか止められにくいのもいいところ。特に暗闇と麻痺の両方に耐性を持っているので運によってターンを無駄にするという事故がないことはアタッカーとしては非常に優秀である。

・水属性の特質とはかみ合わない…。他の水の子とは違う運用を。

水属性なのに射程・範囲に優れていない上、魔力が低いため水属性値や天気・地形との効果がかみ合っていないのがこの子の欠点だ。

移動は低いが、実際に使うと自己強化技があったり、攻撃技も射程のある基本技が一応あるので完全な暇になることはない。とはいえ召喚時間の長さと移動４は悪い意味でかみ合っており出遅れしやすいのも事実である。

接近する機会があったら強力な準専用技「激流連撃」を当ててやろう。

元ネタ

北欧の伝説の生物

クラーケンとは、北欧に住むとされる海の怪物だ。

クラークとは北を意味するから、北の海に生息するものだと考えられてきた。

姿に関しては諸説あるが、どの説にも触手を持つとされているので、大きなタコかイカとしてのイメージが大多数だと思う。どの説にしても、冷たく暗い海の底から音もなく出現する黒い影を大型魔獣ではないかと考えたのが根拠となっているのだろう。

クラーケンの排せつ物はいいにおいがするようで、そこに魚が集まるとされているから、漁師にとっては漁業が盛ん＝クラーケンがいるというイメージもあったようだ。

クラーケンにまつわる話はいくらかあるが、今ではそれは大王イカだとする説が有力である。

昔の船は風任せだったからクラーケンに襲われたら一巻の終わりだったが、今の船はエンジンで動くので、クラーケンにあってもあっさりと逃げられるようだ。事実近年クラーケンに襲われたという話は聞かない。

出典

・荒木正純『知っておきたい　天使・聖獣と悪魔・魔獣』（株式会社西東社、２０１１年）２３０～２３１ページ

・「世界の幻獣・ドラゴン」を研究する会『よくわかる世界の幻獣ドラゴン大辞典』（廣済堂あかつき株式会社、２００８年）６２～６３ページ

・桜井めぐみ・ほか『萌え萌え幻獣辞典』（株式会社イーグルパブリッシング、２００７年）４８～４９ページ

・おおつ　やすたか・ほか『魔獣大百科』（株式会社メディア・テック、２００７年）４４～４５ページ

・ＴＥＡＳ事務所『萌えるモンスター事典　海の巻』（株式会社ホビージャパン、２０１３年）１１４～１１７ページ