スレイプニル

水属性

幻獣

 

居るだけでマスターをかなり強化してくれるクリーチャー。

技は回復できること以外大したことないので、マスターの職業と

この子の能力のシナジーによって、使い勝手はかなり変わってくる。

能力値

HP

110

SP

18

 

攻撃

110

召喚時間

 

防御

110

召喚コスト

 

魔力

110

召喚キャパ

 

4値合計

440

ZOC

 

 

技数

 

移動

 

※値はすべてレベル50の時のものです。


能力

自動追尾

D

移動できない。自マスターが移動した時にマスターの隣に移動する。

飛行

C

常に[飛行]になる。

マスターSTアップ1

C

自マスターの攻撃力、防御力、魔力30%、移動1アップ。

神翼

C+

自マスターを常に[飛行]にする。

 






 

習得技

技説明

技考察

状態シールド

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射3 範1 コ2 

対象を[状態シールド5]にする。

 マスターの状態異常を防ごう。

透視

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射12 範1 コ1 

[召喚中]にも命中。対象の名前を表示する。

 

癒しの水

水属性  変化  攻0 命100 ク0 射4 範2 コ4

 対象のHP10%回復。

みんなで回復しよう。 

        

 

クリーチャーの解説

 マスターの参謀役
 マスターのそばについて、マスターに補助を施すクリーチャー。いるだけで効力を発揮するタイプだができることが補助のみなので攻撃も防御もできない。


マスターを大幅に強化できる特殊なクリーチャー。

この子は技による補助よりも能力による補助のほうが大きい。「マスターSTアップ」「神翼」でマスターのすべての能力を上げることができるので、戦士などのマスター主体のパーティでは、この子の技の良さからその強さが生かせるだろう。


・クリーチャーの補助をするには技を使う必要があるが…

能力は上記の通りマスターだけを強くするクリーチャーなので、クリーチャーに対しては技を使うことでしか補助ができない。

そのできる補助といえば、「癒しの水」で味方のHP回復、「状態シールド」をかけること、「透視」で召喚中状態のクリーチャーを見破ることくらいである。

「透視」は所有者が少ない技である。だがこれは試合が進んでいる状態でないと強みを発揮しないため、この技を出して良かったと思える状況は少ない。

ほぼ完全にマスターを強化するためのクリーチャーなので、マスター主体の職業が苦手という人など、人によっては1体のクリーチャーと数えるには違和感があるかもしれない。

この子自身はマスターの撃破のついでに倒されやすいが、小さい召喚時間・コストではないので倒される時はおとなしく倒されよう。

 

元ネタ

北欧神話

スレイプニルとは、北欧神話に登場する8本足の馬であり、主神オーディンの愛馬である。その名前には「滑らかに動く」という意味がある。

8本の足が絡むことなく動き、水でも空気でも大地でも走りを遮るものはなかったという。きわめて特徴的なのは、体が灰色であり神々でも簡単には行けないあの世へ行き来することもできるというところである。その性質は知識欲が深くて旅が大好きなオーディンの性格に非常にあっており、どこへ行くにもスレイプニルに乗っていったとされる。

巨人との馬勝負にも圧勝している。巨人の住む世界ヨトゥンヘイムにおいて強力な部類に入る巨人フルングニルの馬と勝負するとき、スレイプニルがスタートダッシュを切った。フルングニルが馬にまたがった時にはもうはるか先の19の川を超えた先にいたという。

スレイプニルの親は、ある巨人の馬スヴァジルファリとロキが化けた雌馬である。つまり本来男神であるロキが身ごもった結果生まれたのである。これには一つのエピソードがある。

ある日アースガルドを囲む城壁を直そうとしない神々の前に城壁を直そうという職人が現れる。神々はそれに喜ぶが、その職人が出した条件が厄介なもので、「アイドル女神フレイヤと月と太陽をくれ」というものであった。神々はロキの提案で半年で作れという無茶な条件を出して対応するが、巨人は雄馬スヴァジルファリを用意して実現させそうになる。神々は承諾したロキを攻めたて、ロキは策として自ら雌馬の姿に化けスヴァジルファリを誘惑する手段に出た。これが効果てきめんで、馬をロクに制御できなくなった職人は怒って本来の姿である巨人に戻って神々を襲い始めたのである。この巨人はトールに倒されることになるのだが、雄馬に襲われたロキは身ごもってしまい、スレイプニルが誕生するのである。

スレイプニルはラグナロクの序章において、オーディン最愛の息子バルドルが死んだときにバルドルを冥界から連れ戻すために側近ヘルモーズに貸し出され、冥界の女神ヘルの元へ行っている。

この試みが失敗したとき、神話は最終戦争ラグナロクへと大きく歩むことになる。

ラグナロク本戦においてはもちろん、黄金の兜と白金の鎧で身を固めグングニルを持ったオーディンとともに先陣を切って参戦している。

 

出典

・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)110~111ページ

・幻想世界を研究する会『よくわかる 「天国・神界の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)94ページ

・桜井めぐみ・ほか『萌え萌え幻獣辞典』(株式会社イーグルパブリッシング、2007年)50~51ページ

・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 天の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)30~31ページ

・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)66~69ページ