麒麟(キリン)

地属性

霊獣

 

高水準で平均的な能力値を持つ四神を束ねるクリーチャー。

技数と技の威力に問題があるが、四神を揃えれば

マスターもクリーチャーも鬼のようにパワーアップする。

能力値

HP

125

SP

24

 

攻撃

110

召喚時間

 

防御

110

召喚コスト

 

魔力

110

召喚キャパ

 

4値合計

455

ZOC

 

 

技数

 

移動

 

※値はすべてレベル50の時のものです。


能力

五行相生

X

発動型 射程0 範囲1 回数1

味方の[青龍][朱雀][白虎][玄武][召喚済]の時に発動可能。[種族:霊獣]の味方に能力[属性値6]を追加する。

土生金

D+

自マスターが雷属性クリーチャーを召喚する時に召喚時間、召喚コストを2少なくする。

地の護り

C+

地属性キャラが受ける弱点属性のダメージ倍率を30%ダウン。

四神相応

X

味方の[青龍][朱雀][白虎][玄武][召喚済]の時に自マスターは技によるダメージを受けない。




 



 

習得技

技説明

技考察

打撃

無属性  物理  攻45 命100 ク10 射1 範1 コ1 

 

強打

無属性  物理  攻60 命100 ク10 射1 範1 コ2 

 

強打撃

無属性  物理  攻75 命100 ク10 射1 範1 コ3 

 

投石

地属性  物理  攻45 命100 ク10 射2 範1 コ1

 20%の確率で対象を[怯み]にする。

 

岩石投げ

地属性  物理  攻60 命100 ク10 射2 範1 コ2

 20%の確率で対象を[怯み]にする。

 

地盤崩壊

地属性  物理  攻40 命100 ク0 射2 範1 コ4

 [飛行]には命中しない。対象を[移動不能1]にする。

 

SPはあるのでこの2つをメインに仕事ができる。 

地割れ

地属性  物理  攻20 命100 ク0 射1 範2 コ5 
直線攻撃。[飛行]には命中しない。対象を[技不能1]にする。
この技は使用後[ためる(地割れ)]になる。

        

 

クリーチャーの自己PR

 四神を統べるカリスマ
 「地の護り」を持ち、他の四神と一緒に使うことでかなりの恩恵を受けることができるクリーチャー。この子単体でも他の四神と同じように使用できる。


能力を活かすならば準統一パーティで。攻撃よりは妨害要員で。

他の4神を使わない、基本的な運用をする場合は「地の護り」を生かして地属性の保護や「地盤崩壊」「地割れ」を生かした相手の妨害に努めてサポートしたい。

能力値のバランスがいいので割と妨害技で枯渇死ができるくらい生き延びることができる。他の四神クリーチャーの例にもれずこの子も(追加効果のない)技は微妙である。

地属性の中では地味に移動が高い。

ヴィネが地属性クリーチャーにもかかわらず「雷雨」を持つので、この子の「地生金」による雷属性のサポートがかなり大きくなるところにも注目したいところである。


・ランクXの能力2つがきわめて特徴的。それは専用パーティでのみ生きる。

この子の能力を最大限に生かすには四神の同時使用が欠かせない。他の四神の能力を見て召喚の順番を決めて、スムーズに召喚していきたい。しかしクリーチャー枠6つのうち5つが埋まるため縛りが大きいのがあまりにもデカい欠点である。

「四神相応」は4体そろってかつ召喚中であって始めて発動する能力である。マスターが技によるダメージを受けないので、状態異常を克服する手段さえあればマスターは絶対に死なない。自分がどんなマスターであっても5体が生きている限り非常に強力な恩恵を受けられるのである。しかし四神の中には脆い子が混ざっているうえ他クリーチャーをうまく補助できる子もいないので、メンツを1体も失わずに保つことは極めて難しい、難易度の高い専用パーティとなる。

「五行相生」は発動型なので、発動するもしないもいつ発動するかも任意である。主なデメリットは白虎のSPが毎ターン2ずつ減っていくところである。精霊使いで白虎の属性を変更すれば解決できるが、基本的に「四神相応」によるマスターの保護を考えるとその1点の問題で「五行相生」の使用をためらうことだろう。他には大きなデメリットはなく、「四神相応」と違って誰かが欠けても効果は持続する。

四神以外で「種族:霊獣」のクリーチャーは、この子とコウ・マカラ・ガルダである。「五行相生」は待機中のクリーチャーにも効果があるので、この子たちも恩恵を受けることができる。特にガルダは召喚キャパが0なので、4神と麒麟の5体が出ていても召喚が可能である。「属性値6」の効果を考えると攻撃力が上がるコウ・射程と魔力が上がるマカラのほうも捨てがたい。「五行相生」は一度使えば効果は消えないので必ず使用したい。

 

元ネタ

中国の神獣

中国で四方を守護されると考えられた神聖な獣のことを、四神という。

だが中国には世界を4つに分けるという発想はなく、中央にもう一つの要素が加わる。これが西洋の四大元素に対する東洋の五行思想である。その中心には麒麟か鳳凰、黄龍を加える例が見られる。

中国においてはこれら神聖な獣の図が盛んに描かれるようになるが、そいつらについての神話や伝承はほとんど伝えられていない。

そのうちの真ん中に位置する瑞獣(良い兆候を知らせるために登場する聖獣)の一体が麒麟とされている。他には鳳凰や黄龍そして霊亀が当てはまるとされている。麒麟は知名度の高いそれらと並ぶほどの存在なのである。

麒麟とは、中国の古代文献に頻繁に登場する帝王を象徴する獣である。その文献はあの孔子が編纂したという信憑性の高いものなのである。

信義を表す霊獣であり、360種類の獣たちの王とされ、優れた皇帝が存在している時代にのみ姿を現すとされている。常に単独で行動し、生きた草や蟲を踏まないで移動できるといわれる。

牛と鹿が交わったら生まれるとされており、鹿の角と牛の体を持つとされている。だがこれだけでは帝王の威厳が現れないということで、狼の顔・馬の蹄・竜の鱗が追加された。

麒麟は幻獣としては珍しくとらえられたという話が存在する。漢の時代の武帝の時代に捕えられたことがあると『漢書』に記されていたり、孔子の文献に「捕麟」という単語が出ているのが証拠である。伝承ではまぬけなやつである。

このゲームでは貴重なクリーチャー枠の6つのうち5つを使わないと真価を発揮出来ない、人任せしかとりえのないダメクリーチャーである。

 

出典

・「世界の幻獣・ドラゴン」を研究する会『よくわかる世界の幻獣ドラゴン大辞典』(廣済堂あかつき株式会社、2008年)208~209ページ

・幻想世界を研究する会『よくわかる 「天国・神界の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)222~223ページ

・桜井めぐみ・ほか『萌え萌え幻獣辞典』(株式会社イーグルパブリッシング、2007年)78~79ページ

・おおつ やすたか・ほか『魔獣大百科』(株式会社メディア・テック、2007年)78~79ページ

・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 陸の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)155ページ

・株式会社レッカ社『ファンタジー人外コレクション』(株式会社カンゼン、2015年)111ページ