オレイアス

地属性

妖精

相手の行動の妨害に長けた、ニンフの一員。

自己強化や「物理シールド」もできるが、やはり２種類の

行動不能にできる技を持っていることがかなり心強い。

能力値

ＨＰ

１２０

ＳＰ

２０

攻撃

６５

召喚時間

３

防御

１００

召喚コスト

８

魔力

１１５

召喚キャパ

１

４値合計

４００

ＺＯＣ

１

技数

４

移動

５

能力

ニンフの加護

C

同じ能力を持った味方が増えるほど味方の魔力アップ（２体なら２０％、３体なら４０％、４体以上なら６０％アップ）。

ステータス耐性

C

技や一部の能力でステータスが下げられない。

クリーチャーの解説

　封じに長けた異色アタッカー
　ニンフ４姉妹のうちの１体。他のニンフと同じ能力値であるが、かなり高い魔力を生かす技が全くないかわいそうな子であるイメージが、技と能力値から思い浮かんでしまうだろう。

・魔力が生かせないなら追加効果。封じに長けたニンフの意地！

この子の一番の特徴は「地盤崩壊」「地割れ」の両方を覚えること、つまり移動と技の両方を封じるすべを持っていることだ。

魔力の高さを魔法防御力の高さと考えると射程の長い魔法技を受けることができる長所と取れるので、移動・技不能にする役割を負えるこの子ならば価値が高い要素だといえる。

「物理シールド」を覚えるのも地味に価値が高い。地属性にはこの技を覚えるクリーチャーが３体いるが、この子は安定した能力値と両立したうえでこの技を持っている唯一のクリーチャーである点を生かしていきたい。特に物理に対して薄くなりがち（魔法シールドに封じられやすい）なニンフパーティにおいてはかなり心強く感じるはずだ。

この子はニンフパーティのみならず普通のパーティにおいても主力とはせず妨害サポートという使い方が一番しっくりくるだろう。

・単純な攻撃は物理技に頼るのみ。単純に使うなということかも。

高い魔力と魔力ブーストとはかみ合わなすぎるが、この子が攻撃するには物理技に頼るしかない。最大射程が２というのも他のニンフと比べて使いづらい点である。

「ストーンニードル」「ストーンアーマー」によって上がった能力が「ステータス耐性」によって下がらないのが一つのポイント。特に防御を上げてオレイアスの寿命を延ばせば、それだけ相手の手を割くことが可能となるだろう。

技の効果が強いタイプのクリーチャーなので、使い方次第でマスターにもクリーチャーにも強い、相手の強みを奪うことで力を発揮できるタイプである。

元ネタ

ギリシャ神話

オレイアスとは、ギリシャ神話に登場する精霊（ニンフ）の内の１体。

下級の女神であり、不老不死ではないものの１０万年レベルの非常に長い寿命を有する。女神なので男神は存在せず、また老婆も存在しない。例外なく美女なのである。

ニンフは寿命以外は人間と大差なく、人間と子を産むこともが可能だと言われている。ニンフという言葉の意味に花嫁というものがあるので、これはある意味当然であろう。ニンフと人間の間に生まれた子供は人間の常識を超える能力を持つと言われ、その存在が英雄となることもある。

オレイアスは山の精霊であり、山の自然をつかさどる。寿命が一応存在するが、どんな時にすべての山が死ぬのかは想像がつかないので、オレイアスは不滅不死ととらえて問題ないだろう。

出典

・「世界の幻獣・ドラゴン」を研究する会『よくわかる世界の幻獣ドラゴン大辞典』（廣済堂あかつき株式会社、２００８年）１６０～１６１ページ

・奈落一騎・ほか『妖精・精霊がよくわかる本』（株式会社ＰＨＰ研究所、２０１０年）１１２～１１３ページ

・おおつ　やすたか・ほか『女神大百科』（株式会社メディア・テック、２００６年）１４０～１４３ページ