ミドガルズオルム

木属性

 

高い能力とブレスによる強力な一撃を持つ、属性違いのあるクリーチャー。

属性値を上げたり天気を利用することで個性を発揮できる。

キャパが2ということもあり割と連携しやすい一面もある。

能力値

HP

150

SP

22

 

攻撃

140

召喚時間

12

 

防御

140

召喚コスト

13

 

魔力

140

召喚キャパ

 

4値合計

570

ZOC

 

 

技数

 

移動

 

※値はすべてレベル50の時のものです。


能力

地形侵食1

D

移動する時に通過したマスを自分と同じ属性の地形にする。

状態異常耐性

C

状態異常にならない。

召喚恩恵1

D+

フェイズの初めに自マスターのSP1回復。

樹竜の鱗

D+

木属性値1アップ。

 






 

習得技

技説明

技考察

打撃

無属性  物理  攻45 命100 ク10 射1 範1 コ1 

 

リーフブレス

木属性  魔法  攻70 命100 ク0 射1 範3 コ4

 直線攻撃。

 

花盛の印

木属性  変化  攻0 命100 ク0 射0 範1 コ8

 木属性値1アップ。

 

快晴

木属性  天気  攻0 命100 ク0 射0 範1 コ4 

天気を[快晴]にする。

 

        

 

クリーチャーの解説

 解き放たれた世界蛇
 能力値と能力が非常に優秀であり、属性だけが違うクリーチャーが複数用意されている。属性以外は一緒の性能だが、属性値を上げる専用技と天気を変える技を1つずつ持つので、その性能によって十分個性を出すことができる。キャパ2だが、その2つの技の存在から味方との連携の軸となることができる。もちろん能力値の高さから純粋なアタッカーとしての使用もできる。


・ドラゴンの基本と属性ごとの解説。
 攻撃技は「打撃」と対応する属性のブレス技1つである。攻撃力が高いので、打撃であっても割とダメージが出るが、弱点を突けないので選ばなくてもよい。

ブレス技がメインなので、敵が1列にならないときが非常に歯がゆく感じるが、それを差し引いてもドラゴンはどれも強力なので割り切ることだ。

 ミドガルズオルムは木属性なので、属性値によって毎ターンの回復力が上がっていく。これによってほかの属性より耐久力が非常に高くなる。特に何もしなくてもSPが回復するのが強力で、属性値が高いとSP枯渇死がありえなくなるくらいだ。よってこの子自身も死ににくい。
 能力でマスターのSPを補助できる貴重な存在でありながら強力なアタッカーでもある唯一の存在である。この子自身の耐久力の高さもあり、時間が経てばたつほど効果が高くなるタイプであるこの能力との相性は抜群である。この子が言えば召喚コストの高い子とドラゴンの組み合わせがより現実的となる(クロノスが良い例)。

「快晴」では移動が1上がるところに注目したい。移動力の低い子が多い木属性なので、この点目当てでこの子を採用するのもありだ。

どのドラゴンを使用するにしても、召喚時間とコストの高さで敬遠しがちである。召喚催促でクリーチャー枠を埋めれば今度は属性値が生かしにくくなるのもよくないところ。だが単体使用としてもサポートとしてもかなり高い且つ個性的なものがあるので、属性を考慮するパーティを構築するときには採用を一考したい子たちである。

 

元ネタ

北欧神話

ミドガルズオルムとは、北欧神話における巨大な毒蛇である。

名前には「大地を取り巻く蛇」、別名ヨルムンガンドとよばれ、こっちには「大いなる丸太」という意味がある。猛毒の息を吐き、その体の大きさは世界をぐるっと取り巻いても余るため、自らのしっぽを加え海底に横たわっているとされる。

父は悪神ロキ、母は女巨人アングルボザであり、兄に大狼フェンリル、妹にヘルがいる。神々の予言によって存在を快く思われなかったミドガルズオルムたち3兄弟は忌み嫌われ、ミドガルズオルムは海に投げ込まれてしまう。だがそれで死ぬことはなく、海底でありえないほど大きく成長してしまうのである。そしてラグナロクの時を静かに待つのである。

人間世界を覆ってもまだ余るほどの大きさとなったこの最強最大級の怪物とまともにやり合えるのは、雷神トールを置いて他にいなかった。宿命のライバルである両者は3度にわたって対決するのである。

1度目はウトガルザロキの館である。ウトガルザロキの魔法によって猫が見えたトールはそれを持ち上げようとするも、それは猫に姿を変えたミドガルズオルムであった。トールはこれを持ち上げることができず、海に出てそれを退治しようとする。そして海でミドガルズオルムを釣り上げることに成功するのが2回目の出会いである。釣り上げに成功はするが、トールのお供がその巨大さにビビってしまい、一撃を加えるのに失敗してしまう。

こうして決着は3度目の出会い、ラグナロク中に持ち越される。ここで正々堂々戦い、トールがミドガルズオルムの頭をミョルニルで砕くことに成功するが、最後の力を振り絞ったミドガルズオルムの毒をまともに食らったトールは、戦場から9歩下がったところで絶命。この2人の因縁は引き分けという結果で終わる。

ちなみのラグナロクでは、大津波を引き起こしながら陸へ上がり、兄フェンリルと再会し神々へと挑戦するのである。体の巨大さだけでも圧倒的だが、神々の中で最も強いとされるトールと渡り合えることから、戦闘能力もずば抜けた実力者である。

 

出典

・「世界の幻獣・ドラゴン」を研究する会『よくわかる世界の幻獣ドラゴン大辞典』(廣済堂あかつき株式会社、2008年)126~129ページ

・「世界のドラゴン」を追及する会 ほか『よくわかる世界のドラゴン事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)24~27ページ

・幻想世界を研究する会『よくわかる 「魔界・地獄の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)160~161ページ

・池上良太『図解北欧神話』(株式会社新紀元社、2007年初版)126~127ページ

・杉原梨江子『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社、2013年)102~103ページ

・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 海の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)56~57ページ

・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)144~147ページ