シームルグ |
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木属性 |
幻獣 |
3種類のブレス技を覚える、木属性屈指の攻撃的クリーチャー。 移動も6ありさらに「飛行」も持つので、攻撃に困ることはまずない。 技数に困ることもない。 |
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能力値 |
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HP |
130 |
SP |
17 |
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攻撃 |
120 |
召喚時間 |
6 |
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防御 |
85 |
召喚コスト |
6 |
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魔力 |
110 |
召喚キャパ |
1 |
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4値合計 |
445 |
ZOC |
0 |
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技数 |
4 |
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移動 |
6 |
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※値はすべてレベル50の時のものです。
能力 |
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地形侵食1 |
D |
移動する時に通過したマスを自分と同じ属性の地形にする。 |
飛行 |
C |
常に[飛行]になる。 |
クリティカル耐性 |
E+ |
クリティカルを受けない。 |
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習得技 |
技説明 |
技考察 |
打撃 |
無属性 物理 攻45 命100 ク10 射1 範1 コ1 |
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針葉 |
木属性 物理 攻40 命100 ク10 射2 範1 コ1 |
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ウィンドブレス |
風属性 魔法 攻70 命100 ク0 射1 範3 コ4 直線攻撃。 |
魔力の高さとマッチしている属性対応。 |
リーフブレス |
木属性 魔法 攻70 命100 ク0 射1 範3 コ4 直線攻撃。 |
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ウォーターブレス |
水属性 魔法 攻70 命100 ク0 射1 範3 コ4 直線攻撃。 |
クリーチャーの解説 |
自然を愛する猛禽
まずその能力にこの子の特徴はある。木属性唯一の「飛行」持ちである点だ。これと移動6によって相手の移動妨害を気にすることなく動き回ることができる。その上この子の持つ技は属性内で最強レベルである複数属性のブレス系の技である。この子の移動力とブレス系技の射程を合わせると攻撃できない機会はかなり少ない。
攻撃だけがいいところではない。「地形侵食1」によってこの子自身の能力の底上げはもちろん、他の木属性のサポートもしっかりと行える点がある。補助技に長けた木属性の性能を高めつつこの子の高い攻撃力で相手をつぶす、非常に効果の高い戦闘を展開できる。 ただブレス技を主とするので、SPが足りなくなりやすい。できるだけ「針葉」を使用してSPの温存をしたい。 召喚時間6とちょっと遅めだが、召喚コストは安めであるうえ上記の攻撃性能の高さがあるため出してしまえばかなり使いやすいクリーチャーである。 |
元ネタ |
イランの神鳥 |
シームルグとは、イランに伝わる霊鳥の一種である。 シームルグの姿は時代で変わっており、3~7世紀のころは犬が聖なる生き物とされていたため、シームルグは犬の頭や前足を持つ姿で描かれている。この姿は、シームルグは天と地を結び付ける存在であると思われていたからだとされる。 時代が下った後は、当地ではイスラム教に染まっており、シームルグは普通の鳥の姿に近い姿となっている。全体的には鷹や鷲のような猛禽の姿である。嘴は鉤のように曲がり、尾は3つに分かれて長く伸び、羽や尻尾はクジャクのようである。 シームルグの性格は心正しく受けた恩を忘れない、困った者を助ける清く尊い存在である。イランの民話にはこの鳥の慈悲深い話が以下のように伝わっている。 1度だけ罪を犯して地下に落とされた若者がいた。その若者は冤罪か何かだったのだろうか。地下から出ようとしている途中で大蛇に襲われているシームルグを助ける行動をとったのだ。そのことがシームルグの心に留まり、恩義を重んじるシームルグがのちに若者を背に乗せて地下からの脱出に協力することとなった。ところが若者を乗せているうちに体力に限界が来てしまう。若者が自分の足を切ってシームルグの腹の足しにしようとするが、シームルグはそれを口に入れたまま食べずに地上まで若者を運び、若者の傷を羽ばたきで全快させた。という話だ。 もう一つは生まれたときから髪の毛など毛が白い王子が捨てられたとき、それを憐れんで育てたシームルグの話が伝わっている。 シームルグは偉大な力を持ちながら、人情を理解し恩義を重んじる性格であるため、イランではポピュラーな霊鳥として語り継がれているのだ。
出典 ・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)116~117ページ ・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 天の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)64~65ページ |