レーシー

木属性

精霊

 

能力によって、居るだけで地形の生成ができるクリーチャー。

自動で緑が増えるので、木属性中心パーティには欠かせない存在である。

変わった技を駆使していかに生き残るかが重要だ。

能力値

HP

110

SP

16

 

攻撃

30

召喚時間

 

防御

80

召喚コスト

11

 

魔力

100

召喚キャパ

 

4値合計

320

ZOC

 

 

技数

 

移動

 

※値はすべてレベル50の時のものです。


能力

繁茂

D

フェイズの終わりに木属性地形の隣接マスが15%の確率で[草原]になる。[草原]が15%の確率で[]になる。

迷いの森

E+

敵の{}への移動コストが1増加。

地形侵食1

D

移動する時に通過したマスを自分と同じ属性の地形にする。

 

 

 

 






 

習得技

技説明

技考察

打撃

無属性  物理  攻45 命100 ク10 射1 範1 コ1 

 

念力

無属性  魔法  攻40 命100 ク5 射1 範1 コ1 

 

緑の波動

木属性  魔法  攻60 命100 ク0 射2 範1 コ2 

 

惑わす

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射1 範1 コ3

 対象を[雑念]にする。

 

 

 どれも射程1。使いにくい。

煽る

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射1 範1 コ4

 対象を[挑発]にする。

嘘泣き

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射1 範1 コ3

 対象を[手加減]にする。

回避強化

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射0 範1 コ1 

自分の回避率5%アップ。

 

魔力弱体

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射2 範1 コ2

 対象の魔力5%ダウン。

 

        

 

クリーチャーの解説

 森の宝箱
 能力値がかなり低い上召喚コストが多いクリーチャーだが、居るだけでフィールドを緑に染めることで木属性クリーチャーのサポートが行える。存在感の大きいクリーチャーだ。


この子の仕事は“居ること!緑化のためにとにかく生き残ろう。

能力「繁茂」によって、存在する木属性の地形が自動で増えていくという特徴を持つ。1ターン目から即召喚が可能なので、召喚コストに目をつむってでも出す価値はある。

発動するには1つでも木属性の地形がなければならないので、この子を召喚した直後に1マスでも移動して「地形侵食1」で木属性の地形を作ってもらわないと、「繁茂」は発動しない点に注意しよう。この能力の特質上、この子は戦闘序盤に出し、長く居ることが大切。

「繁茂」の恩恵はそれだけではない。「迷いの森」によって地形森における相手の移動コストが増えるということだ。つまり森が増えれば攻められにくくなるので、この点からもこの子が長生きすればするほど相手にとって戦いづらい地形を形成することになるのだ。

この子は能力値の低さゆえZOC2の意味はあまりないが、この「迷いの森」が代わりとして十分すぎる機能を持っているということができる。


この子は戦闘員ではなく木専用のサポーターでありたい。

優秀な能力を数持つが、この子自身の能力はすべて低い。狙われたらすぐに死ぬといってもおかしくないくらいだ。攻撃性能もないので、この子が無理に前線に出る必要性は全くない。ずっと後ろで「繁茂」を発動させ続けてほしい。

この子の技は、貴重でかつ面白いものを覚えるが、それをこの子の防御力の向上につなげることは難しい。どれも射程が短いのでこの子の能力値と移動の低さから使いづらい。「回避強化」くらいしか防御手段がないので、この子は最奥に置き、「迷いの森」と合わせて相手の進撃の妨害をすることが何より大切なのである。

長生きのためには、この子自身の技や能力値よりも前線で活躍できる木属性クリーチャーの大量起用やマスター自らによる補助が重要である。木属性のクリーチャーには、高ZOC持ちや防御力のあるクリーチャーがそろっているので、木属性地形の効果も合わせてターン稼ぎをしていきたい。この子を使う戦法は、どうしても例外なくターン数を増やして緑地を増やす耐久戦法になるのである。

木属性のサポートに特化しているため木属性の特質を利用しないパーティにこの子を採用する理由はない。そして精霊使い・「世界」持ちがいるとこの子の存在価値がなくなる。用途がピンポイントなタイプのクリーチャーではある。

 

元ネタ

スラヴ神話

レーシーとは、主にスラヴの森に住んでいる精霊の一つである。深い森に訪れた人々を迷わせたり悪戯したりする。

名前はスラヴ語で森を意味する「レス」に由来し、森の中にいるときは木々と同じ大きさで、森の外では葉っぱに隠れるくらいの大きさになる。

姿は一つ目であるとも角や山羊の踵を持っているとされているが、フクロウや狼、クマなどの動物や老人になることもできる。体の大きさを自由に変える能力も持つが、自分の領域から外に出ると葉っぱより大きな体になれなくなるという。

その人の知人に似た声で話しかけ、なぞなぞがとけなければ永遠に森の中をさまよわせるという。森にて誰かの視線を感じたら、それはレーシーである可能性がある。

レーシーは森の管理者のような存在であり、森を荒らす存在には森を迷わせる罰を与える。そのためレーシーの森に人が入る前には必ずレーシーに捧げものをしたという。

レーシーは賭け事好きな妖精でも知られ、森の中にいる数頭の動物や受けたささげものをかけて日々トランプ遊びをするのだという。

 

出典

・奈落一騎・ほか『妖精・精霊がよくわかる本』(株式会社PHP研究所、2010年)131ページ

・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 陸の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)175ページ

・TEAS事務所『萌える妖精事典』(株式会社ホビージャパン、2013年)116~117ページ