エアリアル

風属性

精霊

 

移動が2回できる風属性の即召喚クリーチャー。

「突風」による他クリーチャーの移動補助がとても便利なので、

非常に広い用途を有するクリーチャーのうちの一体である。

能力値

HP

100

SP

18

 

攻撃

85

召喚時間

 

防御

75

召喚コスト

 

魔力

85

召喚キャパ

 

4値合計

345

ZOC

 

 

技数

 

移動

 

※値はすべてレベル50の時のものです。


能力

神速

B

フェイズの始めに移動回数1アップ。

放浪癖

E-

3ターン目から召喚可能になる。

飛行

C

常に[飛行]になる。

 

 

 

 




 

 

 

習得技

技説明

技考察

打撃

無属性  物理  攻45 命100 ク10 射1 範1 コ1 

 

風おこし

風属性  魔法  攻45 命100 ク0 射3 範1 コ1 

 

風撃

風属性  魔法  攻60 命100 ク0 射3 範1 コ2 

 

突風

風属性  魔法  攻65 命100 ク0 射1 範4 コ5

 直線非貫通攻撃。対象を3マス後退させる。

 単体技で3マス移動させられる。

ダウンバースト

風属性  魔法  攻50 命100 ク0 射0 範2 コ7

 自分には命中しない。対象を4マス後退させる。

範囲技であり4マス移動させられる。 

        

 

クリーチャーの解説

 追い風のエアリアル
 能力値は低いが、2回移動と技によって他のキャラの位置をいじることができるクリーチャー。マイナス能力による制約はあるモノの有用性の高いクリーチャーである。


移動能力と優秀な技を使いこなし、キャラの位置関係を操作せよ!

能力「神速」を持つので、2回移動によってこの子の移動力はかなり高いものとなっており、「飛行」も持つので移動の邪魔立てをされることは基本ない(重力を受けても帰還で治る)。この移動力と技そして召喚難度の低さを使って、この子の特徴である位置いじりを有効に行うのである。

強制移動技である「突風」「ダウンバースト」は両方とも技使用位置にかなり気を使うので、この点でもこの子はかなり優秀である。この2つの技はSP消費が激しいので、有効に出し入れしてSPの温存に努めることもこの子にとっては非常に重要なことである。

味方に使うには移動力の足りない子に使うことが挙げられる。敵に使うにはZOC壁を吹き飛ばしたり厄介な敵をどかしたり、移動力の低い子や「移動不能」になった子に使うことも良い手である。

この子を単純な攻撃手段として用いるにしても、召喚時間・コストの少なさによってとても射程の長いマスターの攻撃と同じ感覚で使用できる。攻撃手段としては弱めだが、その弱さが対象の移動補助という面においてはプラスに働いているといえる。


・速攻には不向き。火力も高くないので技の質で勝負だ!

上記の通り、この子は出し入れを繰り返して味方や敵キャラの位置をいじることができるのが特徴である。

しかしその恩恵は「放浪癖」によって戦闘開始直後に受けることはできない。3ターン目から召喚可能になるという、召喚時間の短い子には珍しいマイナス能力を持つ。最初の3ターンさえ経てば2度と発動しないが、これが理由で速攻パーティに入れることはちょっと難しそうだ。速攻戦術への能動的な適性の低さはあるが、それでもこの子の有する強制移動技の充実を否定するには足りないほど有用なクリーチャーである。

召喚リソースの少なさを抜いても、移動力に関していえば間違いなくトップクラスの性能であり、特殊条件のステージクリアで多用することになるはずだ。技の性質を理解し使いこなしてはじめて強くなるので、単純な火力を求める場合には使いにくいクリーチャーとなる。

 

元ネタ

テンペスト

エアリアルとは、ただの風の妖精である。

空気の塊で体が作られているため体は小さいが、背中に翼がある。この翼は火の中水の中を自由に飛び回ることができる翼であり、陽気な性格の多いエアリアルたちはその特徴ある翼でいろんなところを飛び回っている。

多くの妖精の例にもれず、エアリアルもまた悪戯を好む。大気の妖精らしく風を使った悪戯をし、風を操って人間を舞い上げたり人間を迷わせたりはするが、どれも大事にならない程度である。

名前の由来はキリスト教の旧約聖書に名前が載っていることである。本来エアリアルというのは「神のライオン」という意味なのだが、エアリアルが英語のエアーと似ていることから大気の妖精と解釈され現在に至るのである。

目立たない存在であったが、シェイクスピアが著した歌劇「テンペスト」に使われたことで有名となった。同作品では大気の精として扱われている。魔女に使えていたが、使い物にならないということで12年間幽閉されてしまう。幽閉生活の終わりは、一人の男がエアリアルを救出してくれたことであった。そのあとは助けてくれた者に使え、その者の権力復活を手伝う。その男は正義感のある人だったようで、最終的にエアリアルは自由を許されるのだった。

エアリアルはその力で、嵐をおこして敵を難破させたり、主人の船旅を導いたり、火の玉に化けて敵を欺いたりした。この作品でエアリアルはかわいらしい翼のある妖精として描かれたことで、現在のイメージが定着したのである。

エアリアルはときどき風の精霊ということでシルフと同一にみられることもある。

 

出典

・TEAS事務所『萌える妖精事典』(株式会社ホビージャパン、2013年)126~127ページ