ロキ |
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氷属性 |
神 |
能力低下のすべを多く持つ氷の最高級クリーチャー。 HPとSPを多く持つので、場持ちがとても良い。 能力低下の対策をされている時も考えた構成にしておきたい。 |
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能力値 |
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HP |
160 |
SP |
37 |
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攻撃 |
120 |
召喚時間 |
15 |
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防御 |
130 |
召喚コスト |
10 |
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魔力 |
165 |
召喚キャパ |
3 |
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4値合計 |
575 |
ZOC |
0 |
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技数 |
5 |
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移動 |
5 |
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※値はすべてレベル50の時のものです。
能力 |
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精神統一 |
C+ |
常に自分の追加効果発動率50%アップ。 |
氷の女王 |
C+ |
技でダメージを受けた時に技使用者の攻撃力、防御力、魔力5%ダウン。 |
魔眼 |
C+ |
常に命中率35%アップ。[暗闇]にならない。 |
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習得技 |
技説明 |
技考察 |
強打撃 |
無属性 物理 攻75 命100 ク10 射1 範1 コ3 |
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氷の槍 |
氷属性 魔法 攻70 命100 ク5 射2 範1 コ3 25%の確率で対象を[凍傷]にする。それぞれ40%の確率で対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
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寒気 |
氷属性 魔法 攻50 命100 ク0 射4 範1 コ3 25%の確率で対象を[凍傷]にする。それぞれ40%の確率で対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
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氷柱連弾 |
氷属性 魔法 攻5 命80 ク0 射2 範1 コ4 5回攻撃。それぞれ25%の確率で対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
1回「フローズンアーマー」使えばほぼ確実に能力値が下がる。命中率100% |
体温奪取 |
氷属性 魔法 攻45 命100 ク0 射1 範1 コ3 対象の攻撃力10%ダウン。 |
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急速冷凍 |
氷属性 魔法 攻40 命100 ク0 射1 範1 コ3 対象の防御力10%ダウン。 |
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オーロラ |
氷属性 魔法 攻40 命100 ク0 射3 範2 コ5 対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
唯一の範囲技。 |
冷却液 |
氷属性 魔法 攻20 命100 ク0 射1 範1 コ10 対象の攻撃力、防御力、魔力5ダウン、移動1ダウン。 |
「ダイヤモンドダスト」と比べると段違いに性能が低い。 |
氷走り |
氷属性 魔法 攻40 命100 ク0 射0 範2 コ6 自分と[飛行]には命中しない。対象を[移動不能1]にする。それぞれ25%の確率で対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
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凍結 |
氷属性 魔法 攻55 命65 ク0 射2 範1 コ6 対象を[移動不能1][技不能1]にする。 |
命中率100%。 |
ダイヤモンドダスト |
氷属性 魔法 攻50 命100 ク0 射4 範1 コ14 対象の攻撃力、防御力、魔力20%ダウン、移動1ダウン。 |
メインにできる技。ガンガン使うとすぐ死ぬ点に注意。 |
攻撃弱体 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射2 範1 コ2 対象の攻撃力5%ダウン。 |
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防御弱体 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射2 範1 コ2 対象の防御力5%ダウン。 |
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魔力弱体 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射2 範1 コ2 対象の魔力5%ダウン。 |
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フローズンアーマー |
氷属性 変化 攻0 命100 ク0 射0 範1 コ2 自分の追加効果発動率20%アップ。 |
なんとかして1回は使いたいね。 |
フローズンミスト |
氷属性 変化 攻10 命50 ク0 射0 範3 コ7 自分には命中しない。対象の能力をランダムで1つ消す。(ランクXの能力は除く) |
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クリーチャーの解説 |
北欧で最も危険な神
この子の味は能力値低下に集約されている。その能力値低下を受けたクリーチャーは引っ込めてしまえば元に戻るので、マスター相手にこそその真価を発揮させることができる。 能力「氷の女王」は、攻撃を受ければ受けるほど相手を自動で弱体化させるというものであり、この子の場持ちの良さと相性がかなりいい。なのでこの子を出すときはとにかくいかに早く召喚させるかがまずは大切である。召喚コストが最高級クリーチャーの中では最安レベルなところを活かしたい。 召喚時間がかなり長いうえ、この子自身にはたいした突破力を持たない。だが場に出ることができれば相手の能力値をゴリゴリ下げることで残った面子を十二分に立たせ活躍させることができる。たいした火力を持たないクリーチャーでも力押しでどうにかすることができるほどの性能を持たせることが可能なのだ。 特に、弱体効果を敵マスターに集中させてしまえば、戦闘向けでない職業のマスターの技でも強硬な敵の突破を可能にしてしまうので、出せてしまえばマスターを直接狙い撃破するという戦法がどの職業でも容易に可能となるのである。
パッと思いつく主な使い方は「ダイヤモンドダスト」で短期的且つ一気にマスターの戦力ダウンを狙って勝利をかっさらっていく方法だろう。射程4かつ「冷却液」以上の能力値低下+移動ー1はどう考えても強力であり、この子ならばこれを枯渇死までに3回使えるのもまた強力な長所である。この方法はこの子の能力値や能力・他の所持技を活かさないことになり、この子をすぐに退場させることになる。だが単純かつ強力であり、この子で速攻の敵にも対応できる戦法であることは間違いない。
場持ちの良さを活かして技でじわじわ弱体を狙う耐久戦法も可能。この戦法ならばSPとHPの高さでじっくり攻めることになり、能力値・能力・技の全てを活かすことができる。 相手の能力を下げる技を多く覚えるが、この子の能力を考えて注目したいのは、確率で相手の能力を下げることのできる技である。とくに「氷柱連弾」は「魔眼」の効果もあり全発必中のうえ追加効果発動率もかなり高い鬼性能技となる。メインウエポンである「氷の槍」や射程に秀でた「寒気」も能力の恩恵を受けることができるため、能力値の高さもありただ攻撃するだけでもかなり有利な戦いができる。 「精神統一」と「フローズンアーマー」をあわせれば、ほぼ確実に相手の能力値を下げることができるようになるが、この子の召喚時間を考えると積むのは難しいことが多く、なくても信頼できる戦力となるので、頭の隅に置く程度で覚えておきたい。SPに余裕ができやすいこの子では積むことも現実的であるからだ。 能力「魔眼」によって、ほかのクリーチャーでは使いづらい「凍結」と「フローズンミスト」を使いこなすこともできるが、どちらも癖のある技であり命中率も100%にはならない。 魔力がとくに高いが、HPも防御力もSPもかなりの高水準でそろっているので、「ダイヤモンドダスト」や「冷却液」を使わなければかなり場持ちがよい。 敵クリーチャーの能力値が低ければ普通に「氷の槍」などでたたいてやり、強い敵には能力値低下を主とした技を使うという小回りができるのも良いところである。
欠点は範囲攻撃が「オーロラ」しかなく一人ずつしか相手にできないことと、技の威力不足である。そしてZOCが0なので素通りしやすく、この子に攻撃を仕掛ける誘引が少ないのも欠点だ。この子の能力値の高さや追加効果は魅力的だが、マスターを守ることに対する適性はない。 ニンフ系やドラゴン系など、ステータス低下技を受け付けないクリーチャーにもかなり弱い。とくにドラゴン系が相手では勝ち目がないので、火力の高いクリーチャーで取り巻きを編成しておかないと対応力のないパーティとなりやすい。 ダイヤモンドダストの連続で攻める戦法ならば魔力の高さでゴリ押しし、基本技で場持ちを活かして戦う戦法は正反対ではあるが、どっちもロキの能力値ならできてしまうのもこの子の恐ろしいところである。特に魔法技への耐性は壁役に長けているクリーチャーと比べても遜色ないほどである。 |
元ネタ |
北欧神話 |
ロキは北欧神話における悪神(トラブルメーカー)である。 神々の世界に多くの災難を起こしており、最終戦争ラグナロクもこのロキが引き起こしたとされる。その名前には「閉じる者」「終える者」という意味がある。別の説によればロギという単語が変化したとされ、そのロギには「火」という意味であり火の神とされることもある。 巨人と巨人の間に生まれた純粋な巨人族であるが、オーディンと気が合い義兄弟の契りを結ぶことでアース神族に迎え入れられた。 後述する雷神トールやヘイムダルとのかかわりが深く、しばしば行動を共にしている。時には神々全体に危機をもたらすことがあり、際立った事件のほとんどに関係している。しかし恩恵をもたらすこともあり、その代表はオーディンやトールが武器としているグングニルやミョルニルをもたらしたことである。 北欧神話における有力な文献エッダには「ロキは顔は美しいが、邪悪な性格で気分屋だ。狡猾の技では誰も引けを取ることがなく、いつも嘘をつく。神々を絶えず困難に巻き込むが、策略によって彼らを助けることもしばしばある」。このことから、ロキはキリスト教のサタンと似ているとされることもある。 ロキには変身能力があり、両性具有でもある。北欧神話における影響ある登場人物には彼の子供も多い。いちばん有名なのは女巨人アングルボザとの間に産んだ3兄弟とオーディンの愛馬となったスレイプニルであろう。他にも人間と交わって怪物を生んだともされる。 ロキは性格こそ正反対だが、トールと仲が良く多くの旅を共にしていた。そしてトールを殺すのはロキの息子ミドガルズオルムである。この事からこの二人には何か因縁のようなものが感じられる。 ある時ロキはオーディンの最愛の息子バルドルを殺す。理由はみんなに愛されているあいつが気に入らないというつまらない虚栄心である。その一件からロキは急速に立場が悪くなっていき、光の神バルドルが死んだことで世界が暗くなりバルドルを思う神々の行動もラグナロクへのカウントダウンを刻むことになる。 さらにある日酒の巨人エーギル(神々と仲が良い巨人)が神々に対して催した宴会において、ロキが居並ぶ神々を侮辱することで神々のロキへの我慢が限界を超えてしまう。ロキは身の危険を感じて鮭に変身して海へ逃げるも、知識の神オーディンの目から逃れることができず、ついに神々から罰を受けることになる。捕えられたロキは地下に幽閉され、岩に縛り付けられ顔の上に蛇の毒が落ちてくるように設置される。毒からロキを守ろうと妻のシギュンは皿で毒を受けるが、皿が毒でいっぱいになると捨てに行かなければならない。その時にロキの顔に毒がかかった時、ロキは苦痛で身震いする。その身震いが北欧の地震だと考えられていた。 この拷問を受け続けながらロキは最終戦争ラグナロクを待ち、神々へ戦いを挑むのである。ちなみにこの時ロキを縛っていた縄は、残酷にも死んだ息子のはらわたであり、ロキは縛られる前に妻とともに息子同士の殺し合いを見せられるという体験をさせられている。ロキの妻シギュンは以前からロキに虐待され続けていたため、処罰の対象外となりロキのそばにいることが許されていたのである。 ロキは最終戦争ラグナロクにおいては、アースガルドの番人ヘイムダルと一騎打ちとなり、相打ちとなって倒れるのであった。
出典 ・松村一男『知っておきたい 世界と日本の神々』(西東社、2010年)100~103ページ ・幻想世界を研究する会『よくわかる 「天国・神界の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)78~81ページ ・池上良太『図解北欧神話』(株式会社新紀元社、2007年初版)122~123ページ ・杉原梨江子『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社、2013年)98~99ページ ・おおつ やすたか・ほか『悪魔大百科』(株式会社メディア・テック、2006年)212~215ページ ・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)134~138ページ |