ユミール |
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氷属性 |
巨人 |
氷属性の中では圧倒的攻撃力を持つクリーチャー。 攻撃力のほかにも氷・地・水と3属性の技を覚えるが、 召喚時間と移動の問題をどうにかする必要がある。 |
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能力値 |
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HP |
160 |
SP |
19 |
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攻撃 |
190 |
召喚時間 |
9 |
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防御 |
110 |
召喚コスト |
5 |
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魔力 |
70 |
召喚キャパ |
1 |
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4値合計 |
530 |
ZOC |
1 |
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技数 |
4 |
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移動 |
3 |
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※値はすべてレベル50の時のものです。
能力 |
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強圧 |
X |
敵が使用する技の射程1ダウン。(1以下にはならない) |
凍傷耐性 |
E |
[凍傷]にならない。 |
石化耐性 |
E |
[石化]にならない。。 |
行動不能耐性 |
E |
[移動不能][技不能]にならない。 |
習得技 |
技説明 |
技考察 |
打撃 |
無属性 物理 攻45 命100 ク10 射1 範1 コ1 |
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強打 |
無属性 物理 攻60 命100 ク10 射1 範1 コ2 |
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強打撃 |
無属性 物理 攻75 命100 ク10 射1 範1 コ3 |
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体当たり |
無属性 物理 攻50 命100 ク15 射1 範1 コ2 対象を1マス後退させる。 |
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突進 |
無属性 物理 攻65 命100 ク15 射1 範1 コ3 対象を1マス後退させる。 |
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アイスパンチ |
氷属性 物理 攻55 命100 ク10 射1 範1 コ1 |
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アイスチャージ |
氷属性 物理 攻70 命100 ク10 射1 範1 コ2 |
一致物理技なのでこの技が使えれば使いたい。 |
投石 |
地属性 物理 攻45 命100 ク10 射2 範1 コ1 20%の確率で対象を[怯み]にする。 |
射程2の物理技。攻撃量を活かせる。
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岩石投げ |
地属性 物理 攻60 命100 ク10 射2 範1 コ2 20%の確率で対象を[怯み]にする。 |
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ロックパンチ |
地属性 物理 攻55 命100 ク10 射1 範1 コ1 |
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ロックチャージ |
地属性 物理 攻70 命100 ク10 射1 範1 コ2 |
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ウォーターパンチ |
水属性 物理 攻55 命100 ク10 射1 範1 コ1 |
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ウォーターチャージ |
水属性 物理 攻70 命100 ク10 射1 範1 コ2 |
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氷の刃 |
氷属性 魔法 攻45 命100 ク5 射2 範1 コ1 25%の確率で対象を[凍傷]にする。それぞれ40%の確率で対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
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氷の矢 |
氷属性 魔法 攻60 命100 ク5 射2 範1 コ2 25%の確率で対象を[凍傷]にする。それぞれ40%の確率で対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
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水の刃 |
水属性 魔法 攻45 命100 ク0 射3 範1 コ1 |
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水の矢 |
水属性 魔法 攻60 命100 ク0 射3 範1 コ2 |
魔力は低いが射程3は魅力。 |
攻撃強化 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射0 範1 コ1 自分の攻撃力5%アップ。 |
移動低いので出番は割とある。 |
防御強化 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射0 範1 コ1 自分の防御力5%アップ。 |
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命中強化 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射0 範1 コ1 自分の命中率10%アップ。 |
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クリーチャーの解説 |
獰猛な旧式巨人
この子の技のバリエーションは広く、氷と地と水の3属性の技を操れる。氷と水には物理と魔法技の両方が使える。攻撃力の高さとこの広さがこの子の持ち味である。 この子の能力値を考えれば物理技を選びたいところだが、射程が1でこの子の移動性能との相性は決して良くない。ほかのクリーチャーでこの子の移動の低さをお膳立てするつもりがないなら、魔法技を採用するのが無難である。地属性技はすべて物理なので工夫の必要はない。 「攻撃強化」を覚えるので、この子の移動が低くて攻撃する対象がない場合に使えるようにしたい。その状況は結構ある。 氷属性にしては追加効果を特徴としていないクリーチャーである。
移動3と水属性以外の技の射程の短さが気にかかる。この子には耐久力もあるので、炎属性技以外ならば耐えて返すだけのことはできる。 移動の低さを逆にとって強化技を積むのもありである。 召喚時間の長さと移動の低さが非常に足を引っ張るが、攻撃力の高さはそれらの負担に見合うものである。使う際はこの子の攻撃回数がカギを握るので、なんとかZOCや渦技による補助で補いたいところだ。 |
元ネタ |
北欧神話 |
ユミールとは、北欧神話における最初の命を持つ存在である。その名前には「荒れ狂う者」という意味がある。 宇宙のはじめは大地もなく天もなくただ巨大な深淵ギンヌンガガブのみがあった。その淵を挟んだ北に氷の世界ニヴルヘイムがあり、南に炎の世界ムスペッルヘイムがあった。その氷と炎が交わり、その雫から最初の生き物である霜の巨人ユミールと雌牛アウズフムラが生まれたのである。 ユミールは北欧神話最初の巨人でありその祖であるが、非常に邪悪な性格をしていた。ユミールをはじめとする巨人族が邪悪であるという表現がされる理由には、ユミールが生まれることになった雫は、実は毒であり、毒素が成長した形がユミールであるという説があるからである。 ユミールは両性具有であり、一人で性交することができたとされる。最初は左脇の下から男女が生まれ、足を交差させることで一人の男を生んだとされる。このようにして体のあちこちから生まれた巨人たちを、神々は霜の巨人として忌み嫌った。巨人の多くは醜い姿をしていたが女巨人の中には美しい者もおり、神々と結婚するものもいた。オーディンの愛人にも女巨人は存在し、オーディン自身の母も女巨人である。北欧神話における巨人という単語は、神々の敵対者という意味合いが強く、姿が大きいとは限らないのである。 ユミールは一緒に生まれた雌牛の乳を飲んで生きていたが、その雌牛はそこら辺にあった氷をなめて生きてきたとされる。なめていたある氷からオーディンの祖父である最初の神ブーリが生まれてきたとされる。そうして生まれたブーリは孫にオーディンを持つのである。 ユミールはオーディンが誕生してからも次々と巨人を生みだし、巨人族となるほどとなった。巨人たちの振舞いにムカついたオーディンたちはユミールを殺害する。殺されたユミールの体からは世界を覆い尽くすほどの血が流れ、その血の流れによって一組の男女の巨人を残して他の巨人は全て死に絶える。その一組の男女が、のちの巨人たちの祖となる。 ユミールの残骸を目の前にしたオーディンたちは、ギンヌンガガブに死骸を投げ入れ、肉は大地骨は山々、歯や顎は岩、地は海に、そして頭蓋骨は空となった。死体から湧き出たウジは小人となり、まつ毛は世界の境となり人間の世界ミズガルズを作った。こうしてユミールの死骸は余すことなく使われたのである。
出典 ・松村一男『知っておきたい 世界と日本の神々』(西東社、2010年)122ページ ・幻想世界を研究する会『よくわかる 「天国・神界の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)91ページ ・池上良太『図解北欧神話』(株式会社新紀元社、2007年初版)100~101ページ ・杉原梨江子『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社、2013年)96~97ページ ・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)26~29・34~35ページ |