フェンリル

氷属性

魔獣

 

氷属性の優秀な高機動型クリーチャー。

能力値を下げることはできないが、連続で攻撃できたり
「ファイアチャージ」を覚える、
強力なアタッカーである。

能力値

HP

115

SP

12

 

攻撃

110

召喚時間

 

防御

90

召喚コスト

 

魔力

105

召喚キャパ

 

4値合計

420

ZOC

 

 

技数

 

移動

 

※値はすべてレベル50の時のものです。


能力

神技

A

フェイズの初めに技回数1アップ。

暗闇耐性

E

[暗闇]にならない。

 

 

 

 

 

 






 

 

習得技

技説明

技考察

打撃

無属性  物理  攻45 命100 ク10 射1 範1 コ1 

 

体当たり

無属性  物理  攻50 命100 ク15 射1 範1 コ2

 対象を1マス後退させる。

 

突進

無属性  物理  攻65 命100 ク15 射1 範1 コ3

 対象を1マス後退させる。

 

アイスチャージ

氷属性  物理  攻70 命100 ク10 射1 範1 コ2 

 使えるならこれをメインにしたい。攻撃力もある。

ファイアチャージ

炎属性  物理  攻70 命100 ク10 射1 範1 コ2 

 

アイスブレス

氷属性  魔法  攻70 命100 ク0 射1 範3 

 直線攻撃。

2ターンフルに使うと死ぬ。節約するか死ぬを良しとするか、

        

 

クリーチャーの解説

 解き放たれた燃える冷狼
 攻撃性能と能力が強い、攻めの性能が高い氷クリーチャー。攻撃技にも威力の高いものがそろっているので、この子のSPの低さを考えると速攻で使うことになるだろう。


ブレス技の2回攻撃がかなり強力!枯渇死覚悟で使いきれ!

この子の特徴はなんといっても範囲技であるブレス技の連続使用による攻撃性能の高さだろう。素で範囲技を連続で使えるのはこの子のみの特権でもある。

移動6でこれが使えるということはドラゴン系と同等の性能を持つということであり、召喚時間半分以下のドラゴンの代替として使うことができるともいえる。

さらに特筆すべきことは、氷属性でありながら炎属性の強力な物理技「ファイアチャージ」が使えるということだ。これによって同族性対決においてはカギを握るクリーチャーとなる。自分側は氷属性値の恩恵を味わい、この技で相手を倒して属性値の恩恵をシャットアウトするなんて使い方も可能だ。

ブレス技が魅力的なのは確かだが、それの連続使用はさすがにSPの消費が激しいので、「アイスチャージ」が使えるときは是非そっちを選びたい。氷属性の攻撃手としては敵の能力低下ができないのも、よくない意味で特徴的である。


・防御性能もSPもかなり低い。使い捨ての特攻で相手を畳みかけろ!

高い攻撃性能の反面防御の方は平均以下であり、相手に攻撃を許すと簡単に倒されやすい。SPのこともあり長く使おうとするのは補助ありでも難しい。

ブレス技を連続で使うと2ターンしかもたないが、タイミングを見誤って敵に倒されるよりはましなので、こういう使い方もありはありである。

その性質からドラゴンの代わりとして使用できるのだが、代用クリーチャーにしてはSPがあまりにも違いすぎるのが本当に欠点だ。なのでブレス技の連発は基本的に避けたいことである。できるだけ攻撃力を活かしてチャージ技で攻めていきたい。

 

元ネタ

北欧神話

フェンリルとは、北欧神話に登場する巨大な狼である。悪神ロキと女巨人アングルボザとの間に生まれた、弟にミドガルズオルム(ヨルムンガンド)、妹にヘルがいる。

とっても巨大な狼であり、口を開けると天を押しのけ大地を揺るがすほどであったという。

ある時神々は、女巨人がうむ3兄弟が神々に脅威をもたらすという予言を受けた。それに該当するフェンリルたち3兄弟は狙われ、オーディンの手によってアングルボザの手から引き離され、ミドガルズオルムとヘルはすぐに別の世界に放り投げられたが、フェンリルだけはほかの普通のオオカミと変わらない姿をしていたので、神々の監視のもとで育てられた。

しかしフェンリルは日に日に並外れた巨大な姿へと変わっていき、凶暴になっていった。そしてある日ついにフェンリルがオーディンの命を奪うという予言がくだったのだ。この予言を受けた神々は一計を案じてフェンリルを拘束にかかる。そしてその策は成功し、フェンリルは生け捕りにされ岩に縛り付けられた。

このフェンリルの生け捕りには、あるエピソードがある。力試しという名目でフェンリルを縛ろうとする神々に対して不審に思ったフェンリルだが、小さいころから可愛がってくれた戦の神ティールが、フェンリルを諌めるために自分の右腕を差し出したことでその力試しを飲む。ところが神々はフェンリルとティールの信頼関係を踏みにじり、力試しという名目である縛りを解かなかった。このことでフェンリルはやむなくティールの右腕を奪うことになったのである。

この時からフェンリルは鎖を切ろうとするときに涎を垂らすので、その涎が川として流れている限り安全だという意味で、フェンリルの涎が作っている川は希望の川と命名された。

しかしラグナロクにはその縛りは解け、弟ミドガルズオルムと合流して神々を襲い、最終的にはオーディンを予言通り倒してしまうのである。

その直後オーディンの息子の一人ヴィーザルに倒されるのだが、主神オーディンを倒されたことは神々への大きな動揺になったのではないかと思われる。

 

出典

・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)234~235ページ

・幻想世界を研究する会『よくわかる 「魔界・地獄の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)158~159ページ

・池上良太『図解北欧神話』(株式会社新紀元社、2007年初版)124~125ページ

・杉原梨江子『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社、2013年)100~101ページ

・おおつ やすたか・ほか『魔獣大百科』(株式会社メディア・テック、2007年)34~35ページ

・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 陸の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)84~85ページ

・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)140~143ページ