オーディン |
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氷属性 |
神 |
常にマスターの近くで守護してくれるクリーチャー。 HPが減ったら「自己治癒」でより寿命を延ばすことができる。 役割が無駄にならないよう、SP枯渇死に注意する必要がある。 |
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能力値 |
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HP |
110 |
SP |
18 |
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攻撃 |
110 |
召喚時間 |
4 |
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防御 |
110 |
召喚コスト |
8 |
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魔力 |
110 |
召喚キャパ |
1 |
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4値合計 |
440 |
ZOC |
0 |
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技数 |
3 |
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移動 |
4 |
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※値はすべてレベル50の時のものです。
能力 |
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自動追尾 |
D |
移動できない。自マスターが移動した時にマスターの隣に移動する。 |
守護 |
B+ |
隣にいるマスターの代わりに技を受ける。(範囲1で攻撃値のある技に限る) |
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習得技 |
技説明 |
技考察 |
自己治癒 |
無属性 変化 攻0 命100 ク0 射0 範1 コ6 自分のHP35%回復。 |
コストがデカい。使うならアンデッ娘をあきらめるのが賢明。 |
解毒草 |
木属性 変化 攻0 命100 ク0 射2 範1 コ3 対象の[毒][回復不能][寄生]を治す。 |
マスターにくっつくならこれくらいしてもらいたいね。
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解痺草 |
木属性 変化 攻0 命100 ク0 射2 範1 コ4 対象の[暗闇][麻痺][怯み][移動不能][技不能]を治す。 |
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レイズアンデッド |
闇属性 召喚 攻0 命100 ク0 射0 範1 コ4 フィールドのどこかに自分と同レベルのファミリア[スケルトン][ワイト][ゴースト][ゾンビ]のどれかを召喚する。 |
たぶんおまけ。 |
クリーチャーの解説 |
守りを授ける知神
「守護」によってマスターの代わりにダメージを受けることでマスターを守れる。「自動追尾」も併せ持つためこの子がマスターから離れる=「守護」が発動しない機会は極めて少なく、それが最大の特徴だ。だが「守護」では範囲技から守れないのが非常に残念。特に弱点技あり範囲技でかつ高威力の「インフェルノ」に弱く、この技を持つクリーチャーの前には絶対に出してはならない。 「守護」が特徴ではあるが、能力値的な防御能力は高くない。そして火力の高い子の多い炎属性に弱いのも、守りのクリーチャーとしては致命的な欠点である。 自マスターへの恩恵に特化しており他クリーチャーとの連携にも向いていないため、人によってはお荷物に感じることもあるだろう。
攻撃技はないが、「解毒草」「解痺草」と「自己治癒」を持つので、使い方次第ではマスターを守る適性の高さを引き出すことができる。しかし肝心のSPがそれらを使いこなせるほど多くないので、構成時点である程度使い方を決めておく必要がある。 コストは高めだが、「自己治癒」はこの子の寿命を延ばす重要な技だ。この子のHP管理はマスターのHP管理にほぼ直結するので、「自己治癒」は外すべきではない。 マスターはクリーチャーと違って待機させることで状態異常を治すことができない。そこでこの子で技と能力のおかげでマスターの状態異常への不安をある程度払拭することができるということだ。この子がいれば耐性を持たないマスターでも強気に状態異常が得意なクリーチャーへと突っ込むことができるのだ。 クリーチャーで唯一「レイズアンデッド」を使用できる。この子との守護性能を考えると相性はあまりよくはない。「レイズアンデッド」でSPを使いすぎてほかの技が使えず、結果としてこの子の寿命をいたずらに減らしてしまうことが多いからだ。出る場所もファミリアもランダムなので、コンセプトもなくこの技を使い続けても仕方がない。 この子は使い道をはじめから考えておかないと、適当に組み込んで腐らせやすい上級者向けのクリーチャーである。 基本は「守護」と回復技を生かしてマスターの護衛に努めるべきである。だが再召喚のあてがあったりファミリアパーティであれば「レイズアンデッド」の導入も一考である。 |
元ネタ |
北欧神話 |
オーディンとは北欧神話における最高神である。神々の中で最も年上だともされる。その名前には「激怒する」「狂気」の意味がある。 有名な文献エッダに、「他の神々がどれだけ強かろうと、彼はすべてを支配し、彼らは皆、子供たちが父に仕えるように、彼に仕える」という一文がある通り、いにしえより主神にふさわしい風格を持つ影響力の極めて強い存在であった。魔術・知識・死の神であり、「万物の父」「神々の父」「戦死者たちの父」「悪の扇動者」「魔法と歌の鍛冶屋」といった100を超える数々の異名を持つことでも有名である。 神々の祖先であるブーリの孫であり、父はボル、母は巨人の女ブリトラである。兄弟には2人の弟ウィリーとヴェーがいる。妻はフリッグだが数人の愛人がいる。有名な愛人は雷神トールを生んだ大地の女神ヨルズだろう。 オーディンは神々の世界アースガルドの中にあるヴァラスキャルブの館に住んでおり、その中にあるお気に入りの椅子フリーズスキャルブから常に世界中を見て情報や知識を集めている。また、フギン(知識)とムニン(思考)という2羽のカラスを放ち、より多くの世界の情報を集めさせている。 オーディンの外見は、片目でありそれを隠すようにつばの長い帽子をかぶっているのが特徴である。そして長老のような風情で気品を備えており、マントを羽織っている。手には投げれば外すことのない魔法の槍グングニルを持ち、その穂先で差された軍勢は勝利を得ることができるとされる。他にも9夜ごとに同じ形の金を8つ生む黄金の指輪ドラウプニルや、八本足の馬スレイプニルを持つ。 葡萄酒以外を口にすることがなく、差し出されるごちそうは全て足元にいる2匹の狼ゲールとフレキに与えている。 その性格は争い好き・策略家・裏切りも嘘も平気・負けず嫌い・気まぐれと複雑な性格をしており、それを大きく3つに分けると上記にある魔術・知識・死の神と分けることができる。こういった複雑な性格は神族・人間族・巨人族に多大な影響を与えた。特に人間界ミズガルズへの影響は大きかった。 人々はオーディンに戦争の神や勝利の神という側面も見た(オーディンが争い好きであるという性格も関係ある)ため彼に願えば勝利が約束されるといわれた。 しかしオーディンは気まぐれであり、お気に入りの王の願いであってもその願いをかなえるかは別であった。 オーディンは知識に関してはどこまでも貪欲であった。知識のために人の道を踏み外すことをためらわない一面があった。「飲めば英知を得られる」という、ユグドラシルの根元にあるミーミルの泉の水を飲むために番人ミーミルに片目を差し出したことで、その泉の水を飲み莫大な知識を得たこともあった。故に片目であるのだが、どっちの目がないのかは不明である。この時ミーミルはオーディンのその豪胆さに惹かれ補佐となったのだが、ある仕事中に首を切られて死んでしまう。その死(知識)を惜しんだオーディンはミーミルを魔術で首だけ再生させた。すると生前語ることのなかったことまで語るようになり、オーディンはこれによってミーミル自身の秘伝も入手し、知識神としての実力を高めていった。 また、巨人スットングが持つ魔法の蜜酒(飲むと詩芸の才を得られるとされる)を手に入れるため、倉庫番をしていた彼の娘を得意の弁舌でたぶらかして(襲って)奪ったりした。さらに、知識のために自分自身を生贄にし、ユグドラシルで9日間首をつり、さらにグングニルで自分を傷つけることでルーン文字の神髄を自分のものにしたこともあった。そして戦死者を早く集めたい思いから、自ら戦場へ足を運び人間界にもめ事をもたらすこともあった。 このようにオーディンは知識を得るためには手段を選ばない且つ抜け目なく狡猾で貪欲な神なのである。 オーディンはその知識欲によって得た知識によって世界の破滅の運命を知り、それを変えようと更なる知識を求めるようになるが、知識はオーディンに苦しみと不安しか与えなかった。有能な息子バルドルの死をきっかけに不安は加速していき、ロキの子供の追放も女性を汚すこともするようになるが、結局最高神オーディンでも、自らの死や世界の終わりを止めることはできなかった。 オーディンはロキの息子フェンリルと戦い、最後にはグングニルごと飲み込まれて死ぬのであった。オーディン自身はそれを避けようと神話内で努力するも、その行動が時には自らの死期を早める結果となっていくのであった。 オーディンは元々そんな影響力のある神ではなかったが、時代を経るごとに存在感が大きくなっていった。その理由には、北欧の人々が農耕中心の大家族的な国家から、ヴァイキングたちの力が中心となり徐々に強力な王の下、本格的な国家として統一形成されていったという国のあり方そのものの変遷によるものが大きいとされている。 北欧神話の神々を信仰するヴァイキングとは、暴力で物事を解決する蛮族ではなく、策略や知恵を巡らせる戦いを好んでいたため、オーディンの性質と彼らの気風が合い、オーディンは力のある人々=支配層の人気を獲得し、北欧神話での地位が高まっていったのである。ヴァイキングに信仰されていたという事実から、キリスト教の信仰とともにオーディンが悪魔とされることもあったという。
出典 ・松村一男『知っておきたい 世界と日本の神々』(西東社、2010年)96~99ページ ・幻想世界を研究する会『よくわかる 「天国・神界の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)74~44ページ ・池上良太『図解北欧神話』(株式会社新紀元社、2007年初版)42~47ページ ・杉原梨江子『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社、2013年)64~67ページ ・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)56~61ページ |