ウェンディゴ |
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氷属性 |
精霊 |
高い移動力とZOC2を持つ守りのクリーチャー。 火力は控えめではあるものの、「地形侵食1」と地形変更技によって 「雪原」を簡単に作れたり「オーロラ」を覚えたり優秀な面があちこちにある。 |
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能力値 |
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HP |
125 |
SP |
21 |
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攻撃 |
80 |
召喚時間 |
4 |
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防御 |
110 |
召喚コスト |
7 |
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魔力 |
70 |
召喚キャパ |
1 |
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4値合計 |
385 |
ZOC |
2 |
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技数 |
4 |
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移動 |
7 |
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※値はすべてレベル50の時のものです。
能力 |
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瀕死防御アップ |
E+ |
HP25%以下の時に防御力40%アップ。 |
地形侵食1 |
D |
移動する時に通過したマスを自分と同じ属性の地形にする。 |
被ダメ防御アップ |
D |
技でダメージを受けた時に自分の防御力5%アップ。 |
凍傷耐性 |
E |
[凍傷]にならない。 |
習得技 |
技説明 |
技考察 |
体当たり |
無属性 物理 攻50 命100 ク15 射1 範1 コ2 対象を1マス後退させる。 |
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突進 |
無属性 物理 攻65 命100 ク15 射1 範1 コ3 対象を1マス後退させる。 |
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アイスパンチ |
氷属性 物理 攻55 命100 ク10 射1 範1 コ1 |
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アイスチャージ |
氷属性 物理 攻70 命100 ク10 射1 範1 コ2 |
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氷の刃 |
氷属性 魔法 攻45 命100 ク5 射2 範1 コ1 25%の確率で対象を[凍傷]にする。それぞれ40%の確率で対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
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氷の矢 |
氷属性 魔法 攻60 命100 ク5 射2 範1 コ2 25%の確率で対象を[凍傷]にする。それぞれ40%の確率で対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
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オーロラ |
氷属性 魔法 攻40 命100 ク0 射3 範2 コ5 対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
割とSPあるから有用。 |
氷走り |
氷属性 魔法 攻40 命100 ク0 射0 範2 コ6 自分と[飛行]には命中しない。対象を[移動不能1]にする。それぞれ25%の確率で対象の攻撃力、防御力5%ダウン。 |
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フローズンアーマー |
氷属性 変化 攻0 命100 ク0 射0 範1 コ2 自分の追加効果発動率20%アップ。 |
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雪道 |
氷属性 地形 攻0 命100 ク0 射1 範6 コ3 直線攻撃。対象の地形を[氷]にする。すでに[氷]なら[雪原]にする。 |
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クリーチャーの解説 |
行く手を阻む高氷山(ハイアイスバーグ)
この子の攻撃性能は能力値や技の関係でかなり低いものの、相手の能力値を範囲で必ず下げる「オーロラ」がかなり有用。射程とこの子の移動性能から技を当てるのは非常に容易、ただでさえ壁としての適性が高いうえに能力値を減らされては相手にしてみれば突破が非常に難しい壁となるのである。 他には高ZOCでありながら「突進」を覚えてくれるので、敵の位置をずらしたり後退させたりして更に進軍を阻止することもできる。壁役・味方の補助そして敵の弱体といろいろできるうえSPも決して少なくないのできわめて場持ちがいい。 「氷走り」で移動不能にもできる。相手が炎属性でなければ攻撃をある程度受け止められるので、遠くから突っ込んでこの技で敵を止めることもできたりする。範囲が2なので射程1の技しか持たないクリーチャーが相手だと封じられるのも大きい。 強力な効果を持つ上記の技はSPの消費が激しいので、うっかり枯渇死させることだけは絶対に避けたい。壁としての性能を使い尽くすため何としても相手の攻撃で倒れてもらいたい。故に残りSPが1でも十分存在価値はある。
ZOC2のクリーチャーの中で最も移動力が高いので、ただ出すだけでも腐りにくく、オーロラによってさらに広くかつ臨機応変に移動を阻むことができる。さらにダメージを受けるたびに防御力が上がるので、ターンごとの効果は微々たるものではあるが、回復させることができればその能力や壁としての性能はさらに上がる 能力に「地形侵食1」があるので、「雪道」をと合わせていきなり地形を雪原に変えるという他にはできない場づくりを行うこともできる。これで後続の氷属性クリーチャーをサポートすることもでき、この子のZOCなどによる存在感でより活躍させることもできるのだ。
氷属性最弱の火力なので、阻んでいる敵のHPを少しでも削れればよいと考え、撃破は他のクリーチャーに任せよう。それと魔力が低めなので炎属性の攻撃に割と脆い点には注意。 炎技に対しては割と脆い(炎属性の攻撃力が高い)ので、炎属性が相手の場合はほぼ1ターン耐えとなってしまう。ここは壁役としては痛いところではあるが、あげる欠点といえばここくらいしかないので汎用性はかなり高い壁役といえる。 前作よりZOCとHPが下がっているので、前作と同じ使い方をすると痛い目を見やすい。新技「氷走り」と未だ残る地形侵食や新クリーチャーで新たな使い方を開発していきたい。 |
元ネタ |
アメリカの精霊 |
ウェンディゴとは、アメリカ北部~カナダの部族インディアンたちに伝わる精霊である。食人鬼と扱われることが多い。 一人でいる旅人に姿を見せないまま、気配だけを覚らせたり、聞き取りにくいかすかな声で囁いたりして人の心をパニックに陥れるのを楽しむ。人体に危害を加えてくることはないが、心をむしばむえぐい嫌がらせである。それらの現象はウェンディゴに取りつかれているからだとインディアンの間では言われ続けてきた。 だがそのお話の中には、ウェンディゴの姿についての確かな情報はなく、ゆえに姿を持たない精霊だとも人間より小さいとも人に姿を見せない術を心得ているともされている。 アメリカにはウェンディゴ症候群という精神の病気が存在し、日本で言う拒食症や鬱の症状から始まり、次第に人肉を求めやがて化け物となるという。この原因は、冬や寒冷地では取りにくい人体では作られないビタミンの不足が原因であるとされ、若者の大好きな肉を食べれば治るといわれる。治療法がわからない時代は患者を処刑することもあったという。 現代日本ではメタボの原因として嫌われている脂肪だが、住むところが変われば宝物同然に大切とされる。ウェンディゴの存在は、栄養失調の擬人化だと言えよう。
出典 ・奈落一騎・ほか『妖精・精霊がよくわかる本』(株式会社PHP研究所、2010年)168ページ |