フェニックス

炎属性

幻獣

 

最長の召喚時間と復活が特徴的な炎の最高級クリーチャー。

炎属性特有の火力の高さだけでなく回復手段も持つので、

SPの管理さえできれば無双できる可能性を秘める。

能力値

HP

150

           SP

24

 

攻撃

125

召喚時間

18

 

防御

90

召喚コスト

15

 

魔力

140

召喚キャパ

 

4値合計

505

ZOC

 

 

技数

 

移動

 

※値はすべてレベル50の時のものです。


能力

飛行

C

常に[飛行]になる。

マグマオーシャン

D

[死亡]になった時に自分から3マス以内の地形を[マグマ]にする。

転生の光

D+

[死亡]になった時に味方のHP10%回復。

不死鳥

A

HP0以下で[死亡]になった時に1度だけHP全快で[召喚済]になる。

 




 

 

 

習得技

技説明

技考察

大爆破

炎属性  魔法  攻60 命100 ク0 射2 範2 コ3 

 

炎上

炎属性  魔法  攻60 命100 ク5 射1 範1 コ5

 自分の攻撃力10%アップ。

 

猛火

炎属性  魔法  攻60 命100 ク0 射2 範1 コ4

 対象を[火傷]にする。

 

マナバーン

炎属性  魔法  攻100 命100 ク0 射2 範1 コ4

 自分の魔力35%ダウン。

 

漆黒の炎

炎属性  魔法  攻125 命55 ク0 射4 範1 コ8

 自分のHP25%減少。対象を[火傷]にする。

 

インフェルノ

炎属性  魔法  攻110 命100 ク0 射3 範2 コ8

 与えたダメージの65%分を自分のHP減少。

 メインウエポン扱いでいい。

自爆

炎属性  魔法  攻100 命100 ク0 射0 範3 コ1

 自分が[死亡]となる。

 すぐ「不死鳥」を発動できる。

熱風

風属性  魔法  攻70 命100 ク0 射3 範1 コ5

 対象の炎耐性の影響を受ける。

 

石化治し

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射2 範1 コ3

 対象の[石化]を治す。

 

封魔治し

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射2 範1 コ3

 対象の[封魔]を治す。

 

自己治癒

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射0 範1 コ6

 自分のHP35%回復。

能力で復活できるしコストデカイしいらない。 

癒しの風

風属性  変化  攻0 命100 ク0 射1 範3 コ4 

直線攻撃。対象のHP13%回復。

 

解毒草

木属性  変化  攻0 命100 ク0 射2 範1 コ3

 対象の[][回復不能][寄生]を治す。

 

解痺草

木属性  変化  攻0 命100 ク0 射2 範1 コ4

 対象の[暗闇][麻痺][怯み][移動不能][技不能]を治す。

 

楽園の実

木属性  変化  攻0 命100 ク0 射2 範1 コ5

 対象の永続的なステータス変化をすべて解除する。

 

癒しの実

木属性  変化  攻0 命100 ク0 射3 範3 コ4 

対象のHP15%回復。

 

癒しの光

光属性  変化  攻0 命100 ク0 射0 範2 コ4 

対象のHP12%回復。

 

        

 

クリーチャーの解説

 炎を永遠に遺す鳥
 かなり長い召喚時間という欠点があるが、いったん出してしまえば炎属性特有の技の威力と「飛行」つきの移動力で多くの相手に善戦できるクリーチャーだ。

 
・魅力的な能力4つがそろう。特筆すべきは高ステータス+復活能力!

能力は4つあるが、そのすべてがよい方向へとかみ合っているのが特徴的だ。

注目すべきは「不死鳥」による復活だ。この能力のおかげで「インフェルノ」「自爆」を出し渋る必要がないのである。最高級クリーチャーという重要な存在でありながらこの能力の所持は非常に強力で魅力的な個性である。この復活能力を当てにした立ち回りはほかのどの子にもない独特な立ち回り方である。しかし「不死鳥」ではSPは回復しないため、大技を使いタイミングには特に気をつけなければ「不死鳥」が無駄になることもありえる。

「マグマオーシャン」による地形変更は、炎属性にとってはかなり大きな補助となる。これは2回発動するので、死亡する場所を選ぶことでかなりの広範囲で優位に戦うことができるようになる。「転生の光」も「マグマオーシャン」と一緒に2回発動するので、炎属性以外は体力に関する恩恵のみを受けることができる。「飛行」を持っており移動も7なので移動性能はかなり高く、炎属性ではかなりの攻撃可能範囲を持つ。


・技に多少のアラがある。うまいSP管理が「不死鳥」の利用にも不可欠!

持っている技は上記のとおり強力で有用なものがそろう。特に「インフェルノ」は威力が最高レベルであり、しかもこの子の持つ復活能力によってシナジーしており、まさにこの子のためにある技だといえるほどだ。

しかし、その持っている技の多くが大技なので、SPの消費が激しくまた節約も難しい。補助技をバンバン撃っていい立場となることはまれである。さらに「不死鳥」はSP枯渇死では発動しないので採用する技は限られてくる。

攻撃技で一番コストが少ない通常技は「大爆破」だがこれは範囲攻撃だ。単体攻撃技で安定しているのが「マナバーン」しかないのも欠点であり、技に結構粗があるように思える。

「自爆」はSP消費1だがこれを使用すると必ず死亡か「不死鳥」が発動するためこれも使いどころを選ぶ。しかし「自爆」をうまく使えればSP管理の糸口となるため、この技は「インフェルノ」より射程が広いということもあり必ず採用したい。応用として「マナバーン」の魔力低下によって「インフェルノ」の反動を押さえるという使い方も存在する。

技による攻撃能力の高さに加え、補助能力もかなりのものを持っている。「解毒草」「癒しの風」や「楽園の実」などの補助技を持ち、技数が6なので攻撃技とあわせて入れやすいのも特徴だ。特に「不死鳥」を当てにして戦場の真ん中から補助技を打てるのはかなりありがたい。素直にアタッカーにしたいところではあるが、「自己治癒」でターン数を稼いだり「楽園の実」で強化した敵を無理やり突破することもできるため決して無駄な要素ではない。


・とても重い召喚リソースの割には意外と脆い、長居できる子ではない。

高い能力値を持つが、防御力は若干低めなので割とHPが削られやすい。「インフェルノ」を使うのをためらっているとあっという間に「不死鳥」を暴発させてしまい「インフェルノ」が使いにくくなるので、できれば召喚完了後すぐにでも使いたいところだ。意外と打たれ弱くSPの消費も激しいので、召喚時間の3分の1もフィールドにいられないことが多い。

出したらすぐに撃破する相手を定めておかないと時間と体力の無駄遣いとなりやすい。

唯一の他属性技である熱風でも水属性には効かないので、水属性に弱いのはこの子でも例外ではなくむしろほかの炎属性より弱いといえる。相手側に水属性がいたら召喚完了前になんとしても倒しておかないと、召喚時間に見合わないダメクリーチャーになる危険性もある。

召喚時間と召喚コストがバカ高いのも特徴であるが、一度出してしまうと上記の能力値と技により使いやすくかつ強力なクリーチャーとして活躍してくれることは間違いない。

 

元ネタ

ソロモン72

フェニックスとは巷で有名な不死鳥であり、ソロモン72柱の序列37位の悪魔である。世界各地に知名度を持つが、元はエジプト神話の霊鳥であるとされる。

優れた知識を子供のような声で授ける、不死の体だけではなく高い知性を持っている。会話をすると話し言葉が自然と美しい歌になるというたぐいまれな詩人ぶりを見せてくれる。その会話・話し方の心地よさに取り付かれ、一言も聞き逃すまいと耳を傾け続けると精神崩壊を起こして死んでしまうこともあるといわれるほどである。逆に人間の姿になると声が汚くなるといわれる。

鷲よりも大きく、首周りは金色で、赤紫色の羽をたなびかせている。常に世界で1匹しかおらず、その血を口にしたものは不老不死となるとされる。

不死鳥と言われているが、実際の寿命は500年であり、再生を繰り返して生きているのである。自分の死を悟ったフェニックスは、死ぬ場所に小枝や香料を集めて巣を作り、そこで自らを火葬して死ぬ。その中にあるフェニックスの死体から湧いた虫が鳥の姿になりフェニックスとなって再び生きるのだ。この死と復活の性質を見て、イエスキリストの化身とする考えもあるようだ。

ソロモン72柱の他の悪魔と同様フェニックスもまた堕天使である。天にいたころは太陽の精であり、悪魔になってからでも知られるその美しい声で太陽を迎えていたといわれる。

悪魔でありながら上記の「キリストの復活」に関与したという噂が立つほどフェニックスは悪魔になってからも元天使としての面影が強く残る特異な存在である。何より普通の人がフェニックスという単語を聞いて初めに思いつくのは悪魔としてではなく幻の鳥としてのフェニックスが先であろう。複雑な生い立ちと様々な解釈により善とも悪ともつかない存在と化したフェニックスであった。

不死の命を持つとされるフェニックスは古代の研究者にとっても特に関心の高い存在であったらしく、多くの文献にその名を残している。不死というモノのためにフェニックスの知名度はかなり高いものとなっているのは事実であり、純粋な憧れや人類のあくなき欲望を体現しているともいえる存在だといえよう。

 

出典

・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)102~103ページ

・「世界の幻獣・ドラゴン」を研究する会『よくわかる世界の幻獣ドラゴン大辞典』(廣済堂あかつき株式会社、2008年)332~333ページ

・天使悪魔ドットコム『図解天使悪魔辞典』(株式会社幻冬舎、2009年)112ページ

・桜井めぐみ・ほか『萌え萌え幻獣辞典』(株式会社イーグルパブリッシング、2007年)116~119ページ

・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 天の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)112~113ページ

・森瀬繚『「堕天使」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)220~221ページ

・早乙女研究所ほか『天使・悪魔・妖精イラスト大事典』(株式会社宝島社、2011年)144~146ページ