軻遇突智(カグツチ) |
|
炎属性 |
神 |
圧倒的な攻撃力を持つクリーチャー。 デメリット能力によって不便な立ち回りを要求されるが、 攻撃を当てさえすれば誰よりも大ダメージをたたき出せる。 |
||||
能力値 |
||||
HP |
165 |
SP |
24 |
|
攻撃 |
275 |
召喚時間 |
5 |
|
防御 |
120 |
召喚コスト |
8 |
|
魔力 |
95 |
召喚キャパ |
1 |
|
4値合計 |
655 |
ZOC |
1 |
|
|
技数 |
5 |
|
|
移動 |
6 |
|
※値はすべてレベル50の時のものです。
能力 |
||
召喚リスク2 |
C- |
召喚完了時に自マスターの現在HP50%減少。 |
完全耐性 |
A |
状態異常、状態変化にならない。ステータスが変化しない。 |
鈍足 |
C- |
移動したとき、技を使った時にもう片方の行動回数も消費する。 |
|
|
|
習得技 |
技説明 |
技考察 |
打撃 |
無属性 物理 攻45 命100 ク10 射1 範1 コ1 |
|
強打 |
無属性 物理 攻60 命100 ク10 射1 範1 コ2 |
|
強打撃 |
無属性 物理 攻75 命100 ク10 射1 範1 コ3 |
|
体当たり |
無属性 物理 攻50 命100 ク15 射1 範1 コ2 対象を1マス後退させる。 |
|
突進 |
無属性 物理 攻65 命100 ク15 射1 範1 コ3 対象を1マス後退させる。 |
|
烈火連撃 |
炎属性 物理 攻25 命100 ク15 射1 範1 コ4 3回攻撃。 |
「鈍足」を外すならこれらがメインとなる。 |
ファイアパンチ |
炎属性 物理 攻55 命100 ク10 射1 範1 コ1 |
|
ファイアチャージ |
炎属性 物理 攻70 命100 ク10 射1 範1 コ2 |
|
火の粉 |
炎属性 魔法 攻50 命100 ク5 射2 範1 コ1 |
|
炎撃 |
炎属性 魔法 攻65 命100 ク5 射2 範1 コ2 |
|
火炎撃 |
炎属性 魔法 攻80 命100 ク5 射2 範1 コ3 |
|
マナバーン |
炎属性 魔法 攻100 命100 ク0 射2 範1 コ4 自分の魔力35%ダウン。 |
「完全耐性」のおかげで魔力減らない。 |
漆黒の炎 |
炎属性 魔法 攻125 命55 ク0 射4 範1 コ8 自分のHP25%減少。対象を[火傷]にする。 |
|
インフェルノ |
炎属性 魔法 攻110 命100 ク0 射3 範2 コ8 与えたダメージの65%分を自分のHP減少。 |
作中最強威力の技。 |
クリーチャーの解説 |
戦慄の煉獄女郎(インフェルノガール)
この圧倒的な火力でほとんどのクリーチャーを一撃で撃破または瀕死状態に追い込むことができる。ただでさえ攻撃力が高いこの子が、技の威力の高い炎属性技を一致で打てるのだから、耐えられるクリーチャーは数えるほどしかいない。 この子が攻撃の要になる状況は決して少なくない。ゆえに「インフェルノ」を使うのをためらうことも少なくないだろう。しかし「インフェルノ」を使うタイミングを逃して素通りを許した結果、マスターがこの子の攻撃の届かないところで追い込まれることも多々発生するため、時には思い切って捨てる立ち回りも必要である。 この子の火力の高さが逆に判断を鈍らせることもよくある。最初の一撃で「インフェルノ」を使う場合、敵の体力が満タンかそれに近い場合でない時は、たとえ倒せる状況であっても打ってはならない(例えば敵の残りHPが10以下などの時に「インフェルノ」を打つのは反動ダメージから考えて明らかに損である)。満タンであっても防御力が低いクリーチャーの場合は要注意だ。 要するにこの子に体力がある状態で、オーバーキルで無駄に反動を食らうのを恐れるべきだということである。ただ、3体以上の相手に同時に攻撃できる場合、どうあがいてもこの子のHPが残ることはないのでその場合は迷うことなく撃ってもよい。この子1体で相手3体を道づれにできるのなら本望だろう。
一番の問題は「鈍足」による移動の不自由さ。これがかなり重く、射程も大したことないこの子は召喚する場所もかなり重要になる。あまり動かなくていいように相手の進路に合わせておくか、この子を倒さないとマスターの元へ行けないように置くことでこの子が置物にならないようにしたい。 この子が有効に攻撃できるよう、風属性の技やZOCを利用して移動妨害する形でこの子に出番を作ってあげたい。敵がこの子の近くに来た時をどう生かすか、味方がいかにお膳立てして「鈍足」を補うかがこの子の使いやすさをはっきりと分ける要因となる。この子の能力値と能力から無反動の「マナバーン」をどうしても使いたくなるが、それを狙いすぎるよりは、この子1体で相手側のクリーチャー2体以上を巻き添えにするほうが明らかに得であることが多いということを頭にいつも入れておきたい。 この大きなマイナス能力があるものの、周りの気の使い方によってはそれらが全然気にならないほどの采配の方法があることもまた事実だ。特に重要なのは召喚完了した直後の一撃である。このチャンスに「マナバーン」や物理技を当てられるようにするのが、良い軻遇突智使いである。使えないけど「インフェルノ」なら届く場合は、できるだけ抵抗属性であったり敵の防御力が高い(反動が少ない)キャラを1体だけ狙って削りのみを行うほうがいいだろう。そこでZOCを持つすでに出ているクリーチャーや即召喚できるクリーチャーで移動を制限し、次のターンで「インフェルノ」を使えれば理想だ。マスターで誘因操作することで移動制限するのももちろんありだ。 「召喚リスク2」によって、召喚した瞬間にマスターがHPの半分を奪われる。これがかなり痛いのでこの子の再召喚は基本しない方向で召喚時から考えていきたい。特に中盤戦から発生しやすい混戦においてはかなり痛いので、準備や回復の余裕がある序盤のうちに出しておき、自分の戦場を決めて置きたい。 忘れがちなのが、この子は「完全耐性」によって天気や地形の影響そして「SPヒール」などの補助技を受けないということである。小さなことだが貴重なターンを無駄にしないように心がけておきたい。
能力を取り除かない場合、召喚位置に気を使ったりZOC要員や風属性の特質を利用して敵をハメたりして何とかこの子の攻撃が当たる状況を作り出したい。そうすれば無反動「マナバーン」や「インフェルノ」で強引に勝ち筋を引っ張りこむことができる。射程1の技は味方に強制位置移動の技がなかったり能力を取る気がないのなら使用を諦めるほうがいい。接近技のほうが場持ちはいいが、「インフェルノ」使いなのでそこまで場持ちを気にする必要はない。なぜならばこの子は上記の通り「鈍足」持ちなのでためらって使い時を逃せば途端に仕事のできない子に成り下がってしまうからだ。せっかくの高HPや多めのSPだが普通は温存すべきでないクリーチャーであることは確かである。 能力を取り除く戦い方は、「マナバーン」の反動が表れるもののそれ以上に自由に移動ができることで、物理技をどんどんぶつけることができる長所の点が非常に大きいので気にしなくてもよい。この場合はSP枯渇死しないよう、「ファイアチャージ」を主力技として扱っていきたい。この場合、能力を取らない場合とは一転して場持ちの良さが重要視される。気軽に「マナバーン」「インフェルノ」といった必殺技は気軽に打てないが、それ以上にSP消費が軽い物理技が打てるのでこっちの方が強いのは言うまでもない。ただいつもの間隔で「完全耐性」がないことを忘れないように。せっかく能力を取るならば、普段のこの子にできない強化手段をパーティに持たせてあげたい。 能力「完全耐性」によって「世界」に強く、状態異常や能力低下や属性値など様々な要素を能力と火力でぶっ飛ばせる魅力もこの子の良さである。 マスターが自ら戦う職業の場合だと、マスターのHPを無条件で奪う「召喚リスク2」の存在があまりにも重いのでお勧めはできない。降霊術師だと「HPポゼス」によって「召喚リスク2」のデメリットを軽減でき、幻術師だと幻術で射程をのばしたりと工夫次第でいろいろと使いこなし方も変わる多変的クリーチャーでもある。 |
元ネタ |
日本神話 |
軻遇突智とは、日本神話に出てくる神の内の一柱である。ヒノカグツチとも言われている。 イザナギ・イザナミ夫婦の最後の子供である。この神が火の神であったが故、イザナミは産んだ時に女陰を火傷してしまい、それがもとで苦しみ亡くなってしまうのだ。そのあと、怒り狂ったイザナキによって殺されてしまう、なんとも悲しい神様なのだが、この話は出産が大変なものであるということを表すお話だと取ることもできる。 殺された軻遇突智の死体から神がいくつか生まれるが、その中に同作品に登場する甕槌(タケミカヅチ)・弥都波能売(ミヅハノメ)が含まれている。こいつ以外は大して覚えなくてもいい。 この物語の背景にあるものは、火山がたくさんある日本の風土がまず挙げられる。カグツチの死体から岩の神・火の神・雷の神・雨の神など様々な神様が生まれ、その様子は火山噴火の後にできる豊かな自然や岩々を表現したものと解釈できる。上記のように出産を表すエピソードとも火事作業の流れを表すエピソードともとることができる。 名前については、カグは炎が燃え盛る様子を表し、チは霊的な存在のことなのでそのまま燃える火の神ということになる。 カグツチは火の性質から防火の神としてまつられることが多い。代表である愛宕(あたご)神社で、都を火災から守るために祀ったのが始まりだとされている。また、火を使う仕事・火を使ってできる生産物の神としての信仰もある。 主な神社は京都の愛宕神社・静岡の秋葉神社である。
出典 ・鈴木ドイツ『萌ゆる古事記』(イカロス出版株式会社、2010年)、32~36ページ ・椙山林継『日本の神々 完全ビジュアルガイド』(株式会社カンビン、2014年)51ページ |