スルト

炎属性

巨人

 

最初から使える、能力「不屈」を持った炎属性のクリーチャー。

覚える技に攻撃技しかないので、使い方は非常に分かりやすい。

状態異常で性能が死ぬことがないのがうれしい。

能力値

HP

120

           SP

24

 

攻撃

105

召喚時間

 

防御

95

召喚コスト

 

魔力

65

召喚キャパ

 

4値合計

385

ZOC

 

 

 

技数

 

移動

 

※値はすべてレベル50の時のものです。


能力

不屈

C

味方が「死亡]になった時に攻撃力、防御力、魔力5%アップ。

状態異常耐性

C

状態異常にならない。

 

 

 

 

 

 






 

 

習得技

技説明

技考察

打撃

無属性  物理   攻45 命100 ク10 射1 範1 コ1 

 

強打

無属性  物理  攻60 命100 ク10 射1 範1 コ2 

 

強打撃

無属性  物理  攻75 命100 ク10 射1 範1 コ3 

 

体当たり

無属性  物理  攻50 命100 ク15 射1 範1 コ2

 対象を1マス後退させる。

 

突進

無属性  物理  攻65 命100 ク15 射1 範1 コ3

 対象を1マス後退させる。

 

ファイアブレイド

炎属性  物理  攻80 命100 ク5 射1 範1 コ4 

メインウエポン。どう敵に近づくか。 

火の粉

炎属性  魔法  攻50 命100 ク5 射2 範1 コ1 

 唯一の射程2の技。弱力。

        

 

クリーチャーの解説

 敵の最後を見届ける剣
 「状態異常耐性」を持つ炎属性のインファイター。最初から使える単純明快なクリーチャーである。

攻撃力と威力の高い技で積極的にしかけよう!

「ファイアブレイド」の威力と「不屈」があり、炎属性の中でも高めの攻撃力を持つ。「状態異常耐性」を持つので、アタッカーとしての実力が状態異常で死ぬことがないという大きな個性がある。なので安心して敵地に潜り込む使い方でよい。

状態異常技を主に使う敵にはめっぽう強いアタッカーとなるので、この子をサポートするだけでも相手側の状態異常要員はあっという間にHPを削られることになるだろう。


・射程2の技はあっても弱力。接近を妨害する存在が気がかりとなる。

技の威力が高くても射程の短さが欠点である。特に射程の長い技の多い水属性が相手ではなすすべがないほどだ。射程の低さをわずかにでも補うため、「火の粉」どうしても入れる必要が出てくる。敵の高ZOCクリーチャーを早めにしとめることもこの子を使いやすくする道である。

 まぁ、能力値や技がそのままで召喚時間だけ前作の3から4になった時点でシナリオ攻略の途中で捨てられる運命なのは最初から分かっていた。

 

元ネタ

北欧神話

北欧神話における、ムスペッルヘイムの王である。

ムスペッルヘイムとは、北欧神話の最初から存在していた炎の世界であるが、神話内では目立たない存在である。原初巨人ユミールが生まれるはるか前からあり、のちにムスペッルという一族が住むことになっている。ちなみに北欧神話では、ムスペッルから放たれる火花が、太陽や月や星をもたらしているとされる。

スルトの周りには常に炎に包まれていて、切るものすべてを燃やし尽くす炎の剣(時にレーヴァテインと同一視される)を持っており、それは太陽よりも光り輝くとされる。大切な剣なので、妻のシンモラの手で9つの箱によって厳重に管理されているとされる。

スルトという名前には「黒い」という意味がありその通り黒々としたイメージのある力強い巨人であるとされている。スルトの仕事はムスペッルの長としてムスペッルヘイムを守護することである。

北欧神話に登場する巨人は氷や寒冷の要素を持つのに対し、炎の要素を持つスルトは特異な印象を与える。これは古代からスルトという単語のイメージがしっかりとついているからという説が有力である。アイスランドに住む人々が、火山の爆発や溶岩流によってつくられた土地や石炭などを、想像力によってスルトと結びつけたのだろう。

これらはいずれも火と関係し、また黒をイメージするものである。事実アイスランドでは木炭をスルトの燃え木と呼び、火山爆発でできた洞穴をスルトの洞窟と呼んでいた。火山爆発というアイスランドの風土がスルトというキャラクターを作ったのは間違いないだろう。

スルトが出るのは物語終盤のラグナロクである。始めはニヴルヘイムから出てくるロキとともにアースガルドに攻めはいり、その戦いにおいて豊穣神フレイをはじめとする数々の神々を薙ぎ払い、戦いの終わりに世界を炎に包みこんで戦争を終結させる。そして世界からその炎が消えたのち、大地に次の世界の萌芽が始まるのである。

スルトは、北欧神話においてはラグナロク以外の場面ではほとんど登場しない。

 

出典

・高橋一人・ほか『天使と悪魔がよくわかる本』(株式会社PHP研究所、2006年)304ページ

・杉原梨江子『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社、2013年)112~113ページ

・森瀬繚『「北欧神話」がわかる事典』(SBクリエイティブ株式会社、2014年)156~159ページ