毘沙門(ビシャモン)

無属性

 

かなり高いステータスと専用技「脱魂」を持つクリーチャー。

「脱魂」目当てで召喚する時はSPの関係で長く使うことはできないが、

それがなくても高い攻撃力を頼りにできる一面がある。

能力値

HP

150

SP

24

 

攻撃

130

召喚時間

 

防御

125

召喚コスト

 

魔力

80

召喚キャパ

 

4値合計

485

ZOC

 

 

技数

 

移動

 

※値はすべてレベル50の時のものです。


能力

なし

 

なし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 


 

習得技

技説明

技考察

打撃

無属性   物理   45 命100 ク10 射1 範1 コ1 

 

強打

無属性  物理  攻60 命100 ク10 射1 範1 コ2 

 

強打撃

無属性  物理  攻75 命100 ク10 射1 範1 コ3 

 

脱魂

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射1 範1 コ16

 対象の能力に[霊体]を追加する。

固有技。非常に有用な技なのでぜひ使いたい。

粉砕

無属性  変化  攻0 命100 ク0 射4 範3 コ2

 対象の[種族:物質][死亡]にする。

 

浄化の光

光属性  変化  攻0 命100 ク0 射3 範1 コ4

 [種族:不死]ファミリアに命中。対象を[死亡]にする。

 

        

 

クリーチャーの解説

魂にとらわれない勝利の神
 長めの召喚時間と高めな総合能力値を持つ。能力値と一致「強打撃」はそれだけでも魅力的だが、この子の特徴は専用技「脱魂」を持っているところである。


「霊体」を与える唯一の存在。基本はその技目当てでしょ。

その「脱魂」は、与えた相手に物理技無効の「霊体」を付与するというものだ。物理技を無効化するので、一部のクリーチャーからの攻撃を一切受けなくなることができるのだ。この技はマスターだけでなくクリーチャーにも使えるので、召喚完了してすぐに連続「脱魂」を使って退場するのも使い方である。状態変化ではなく能力を付与するので、能力を何とかする技・能力でないと取れないという点も地味だが魅力だ(帰還してもいいということだ)。

だが、このゲームは魔法を使うクリーチャーが多く、特に遠距離技ではその傾向が強いので技単体ではそれほど有用に見えないかもしれない。「魔法シールド」やリアクト技「見切り」との相性はとてもいいのでそれらと組み合わせることができればこの子の良さをさらに引き出すことができるだろう。


この子のアタッカーへの道はいかほどか。

「脱魂」はSP消費が非常に激しいので、それを使わない使用方法も十分に考えられるが、それをするとアルゴスにすら劣ることになる。

主な攻撃技が「強打撃」なので射程に不安はあるが、そこに目をつむれば攻撃力も防御力も平均以上のものを持っているので十分長く活躍してくれる。活躍してから「脱魂」という使用方法でもいいのだから。

「強打撃」以外に注目すべき点と言えば、あえて挙げるなら「浄化の光」だろう。能力値の都合上この子に勝てるアンデッ娘はいないので、唯一の射程ある技ということもありSPの許す限りちゃっちゃと倒す動きでもいいだろう。


再召喚のあてはないので、一度「脱魂」をした後はアタッカーにしてもいいしもう一度「脱魂」を使ってもいい。

 

元ネタ

インド神話

毘沙門天とは、七福神の一人であり、その中でも力強い外見をしている。他に多聞天とも呼ばれる。片手に鉾を持ちもう片方には宝塔を持つ、りりしい武人姿がよく知られている。勝負事にご利益があるとされ、ギャンブラーや武人に愛されてきた。

四天王の一人であり、その場合は多聞天と呼ばれ、北を守護している。北は仏教の世界観において宝物庫があるべき方角だとされ、その理由で武人の性格とともに福徳の守護神としての性格も持つ。

そして毘沙門天の前身となるクベーラ神(ワニの守護神であった)がインド北部を守護していたことも無関係ではない。他に南を守る豊穣神の増長天、西を守る情報の神広目天、東を守る国家維持の神持国天がいる。

日本史においては、上杉謙信がこれを旗印にしていたことで有名であり、勝負事に利益があるとされる。時代が下るにつれて、財産や富・商売の守り神ともみなされるようになる。

これも仏教の世界で毘沙門が守る場所(上記の北)にはたくさんの財宝があったからだと言われているからである。

 

出典

・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)92ページ

・高橋一人・ほか『天使と悪魔がよくわかる本』(株式会社PHP研究所、2006年)108~109ページ