ケルベロス

無属性

能力値

HP

145(18位)

召喚時間

SP

23(21位)

召喚コスト

攻撃

130(17位)

召喚キャパ

防御

100(34位)

ZOC

魔力

90(62位)

移動

4値合計

465(24位)

 

※値はすべてレベル50の時のものです。

特殊能力

アンデッド強化

相手のファミリア[スケルトン][ワイト][ゴースト]

攻撃防御魔力+50%移動+1

暗闇耐性

暗闇無効。

 

 

 

 

 

習得技

技考察

ファイアブレス・コールドブレス・

サンダーブレス

範囲・威力がともに優秀な技。ひそかに3種すべて効果が違う。

打撃・強打・強打撃

物理技。一致技なので当てられるときは当てたい。

        












管理人の感想

 攻守のバランスが高水準で取れているうえアンデッドの強化をしてくれる頼りになるクリーチャーだ。

 特殊能力のため、いるだけでアンデッド系ファミリアが強くなる。でもこの子はアンデッドの召喚はできないので、アンデッドの召喚ができる子と組むのがよいと言える。この子自身は技が強く耐久力も割とあるので簡単にはやられない。信頼できる数字と威力範囲ともに優秀なブレス系の技があるのでアンデッドを当てにしなくても戦えるのもいいところである。

 召喚時間の微妙な長さが気になるが、召喚完了するまでの時間はアンデッドをそろえる猶予時間ととらえれば問題はないだろう。

 敵としてでてきた時は、攻撃能力と技の範囲があるので単体としての脅威が大きい。ファミリアの強化も気にかかるので集中して倒そう。

元ネタ

ギリシャ神話

ケルベロスとは、ギリシャ神話に出てくる3つの頭を持つ有名な番犬である。生肉を好み、尻尾は蛇(顔がある)で、髭やたてがみには無数の蛇が生えてうじゃうじゃしているらしい。
 半人半獣の父テュポーンと上半身女下半身蛇怪物のエキドナから生まれたとされている。弟に双頭犬のオルトロスがいる。キリスト教に侵食された時代には魔獣の1体とされ、それを示す版画も存在する。
 ケルベロスは死者に対してはかわいい犬のようだが、生きている者に対しては牙をむいたり、視線で石にするのだという。また、死者が死の世界から逃げようとすれば追いかけて制裁を加える。生と死をかぎわけることができるのだ。
 古代ギリシア人は、あの世とこの世の間にはステュクス川が流れているとされ、その間は渡し守のカロンが船に乗って川を渡らせてくれると信じていた。その川の向こうにケルベロスが番犬をやっており、生死を区別して選別するという。3つの首はそれぞれ冥界の内側・外側・境界を見張っているとされ、鳴き声は青銅をこするような奇妙な声をしており、聞いたものは震えあがるのだそうだ。
 ケルベロスは番犬として非常に優秀であったが、2回だけ生きている人間を冥界に通したことがある。
 1回目は冥界の王ハデスの許可を得てケルベロスを生け捕りにしたヘラクレスである。地上に連れ出したケルベロスのよだれからトリカブト草という猛毒草が初めて生まれたとされている。
2回目はオルフェウスが恋人のユーリディケを連れて帰ろうと冥界に入った時のことである。川を渡ったオルフェウスは得意の竪琴と歌声でケルベロスを魅了し、その間に冥界に入ったのである。
 この2人はともに稀代の英雄であり普通ケルベロスを手懐けるのは無理なので、ケルベロスを飼いたければまず命を捨てることだろう。
 そうすればケルベロスが可愛い姿に見えるようになるかもしれない。

出典
・荒木正純『知っておきたい 天使・聖獣と悪魔・魔獣』(株式会社西東社、2011年)224~225ページ
・「世界の幻獣・ドラゴン」を研究する会『よくわかる世界の幻獣ドラゴン大辞典』(廣済堂あかつき株式会社、2008年)66~67ページ
・幻想世界を研究する会『よくわかる 「魔界・地獄の住人」事典』(株式会社ウェッジホールディングズ、2008年)148~149ページ
・桜井めぐみ・ほか『萌え萌え幻獣辞典』(株式会社イーグルパブリッシング、2007年)10~11ページ
・おおつ やすたか・ほか『魔獣大百科』(株式会社メディア・テック、2007年)48~49ページ
・TEAS事務所『萌えるモンスター事典 陸の巻』(株式会社ホビージャパン、2013年)62~63ページ