もえくり討論会4 2013/09/14
※もえくり2の前に書いていますので、
クリーチャーのキャラが違う可能性があります。
読む際にはご了承ください。
かぐ:「……」
回想中
かぐ:「……」
ほかの神々:「おい、あそこにいるの、かぐつちじゃね?」
ほかの神々:「ああ、私たちの母ちゃん殺したやつだ」
ほかの神々:「近づいたらだめよ、私たちも殺されるわよ」
ほかの神々:「まったく、あの時父さんに殺されていればよかったのに」
ほかの神々:「そうだそうだ」
かぐ:「……」
やく:「あ、かぐちゃん。私今仕事終わったんだよ。
聞いてよ。今日はそりゃもう大活躍できてね。あははー」
かぐ:「…よかったな」
やく:「かぐちゃんのほう、今日はお休みだったよね?
なんで元気ないの?」
かぐ:「…今日は、お前について取り上げる。討論会を始めるぞ」
やく:「どうしたの急に? そんなこともえくり2ですればいいでしょ?」
かぐ:「ちょっと、昔を思い出してな」
やく:「???」
ばはむ:「やっちゃん、さっきはファインプレイでしたね」
やく:「あ、ばはむちゃん。さっきはチームメイトだったよね」
ばはむ:「ええ、久しぶりにいっしょに組めて楽しかったですね」
かぐ:「お、先輩、久しぶりだな」
ばはむ:「ええ、大人は忙しいんですよ」
かぐ:「今からもえくり討論会をするんですが、参加します?」
ばはむ:「ええ。最近出られなかったので今回は出席させてもらいます」
やく:「わーい」
テーマ1 疫病神の基本ステータスや覚える技
かぐ:「さて、今回はお前についてやるんだが」
やく:「でもなんで私? ちょっとはずかしいよ」
ばはむ:「いいじゃないですか。考える価値ある子だということは確かですし。
かぐちゃん。まずは基本情報をお願いします」
かぐ:「やっぱりもえくりは攻撃でガンガン攻めないとな、と私は思う。
だがそれは相手も同じ。そこで疫病神が出てくると均衡したその構図を大きく変えることができる。
そこで今回はだなぁ…」
ばはむ:「くどくど言わないで早く基本情報やってくださいよ」
かぐ:「わかった。これが基本情報だ」
能力値
HP130 SP24 攻撃85 防御95 魔力90 移動5
召喚時間3 召喚コスト8 召喚キャパ2 ZOC1
※特殊能力「呪縛」発動中はさらに能力が下がります。
特殊能力
呪縛 常時自分の攻撃防御魔力-25%移動-2
移動後攻撃ダウン 移動した時、自分の攻撃-10%
召喚代償1 死亡した時マスターの攻撃防御魔力-15%
ばはむ:「さすが、親友だけあってよくご存知ですね」
やく:「かぐちゃん、本当に私をするの?」
かぐ:「ふん、うれしいくせに」
やく:「そりゃそうだけど」
かぐ:「実はお前、防御力とHPの関係から、防御性能は中の上なんだぞ」
やく:「え、うそぉ」
かぐ:「情報ページを見ると、両方とも全102体中の50位以内に入っているしなぁ」
ばはむ:「へぇ、そうだったんですね」
かぐ:「だが実際には「呪縛」があるから、これを何とかすることから始まるな」
ばはむ:「弱いのに足枷あるってことですからね、それ持ったまま戦う方法があれば別だけど…」
やく:「そんなものないよ」
かぐ:「そこで出てくるのが、「スキルトレード」という技ですよ先輩」
ばはむ:「どんな技ですか?」
かぐ:「え? 知らないの?」
ばはむ:「私はそれを受けることがないからわからないですね」
やく:「無属性の私がばはむちゃんの特殊能力持ったって仕方ないしね」
かぐ:「とにかく、疫病神で注目するべき技はその「スキルトレード」だ」
ばはむ:「じゃあ、他の技を取り上げていきましょうか」
やく:「うん。でも私にできることといえば、「精神攻撃」に弱体技にあとは直接攻撃だけだよ。
これをどう料理するの?」
かぐ:「そうだな。それらは「スキルトレード」を使用した後で使うことになるだろうな。
だからまず「スキルトレード」についてを次項で取り上げよう」
テーマ2 「スキルトレード」を使いこなすには
かぐ:「さて、やくの最大の特徴であるこの技だが…」
ばはむ:「まずは技の説明をお願いします」
かぐ:「わかった」
スキルトレード
射程2 範囲1 SP8
使った相手と自分の特殊能力を交換する。
かぐ:「こんな技だ。やくは特殊能力がアレだから、初発ならば相手クリーチャーを
弱体化させると考えて構わない」
ばはむ:「へぇ、じゃあ相手が強い能力を持っていたら、それを奪えるってことですね」
かぐ:「そうだ。だが思ったほど簡単じゃない」
ばはむ:「どうしてですか? 相手に技一つ当てるだけですよ?」
かぐ:「特殊能力「呪縛」によって防御能力だけでなく移動も3に減っているんだぞ。
そんな雑魚化している疫病神はよくねらわれる。
お前だったらやくが出てきたらどうする」
ばはむ:「無属性の相手は慣れませんけど、「属性強化」を奪われたくないので真っ先に倒しますね。
移動も射程も私のほうが上ですし」
かぐ:「だろぉ?」
ばはむ:「難しいですね」
かぐ:「そう。召喚したターンを逃すと「スキルトレード」を使うのが非常に難しい。
だからやくを使うときは召喚する場所に注意し、かつその周りで戦い続けることが大切なんだぁ」
やく:「へぇ」
かぐ:「召喚時間は並程度だから、激戦の中では特に警戒されないだろう」
ばはむ:「なんだ、やはり簡単じゃないですか」
かぐ:「待て、思った通りの相手を狙い撃つのは難しいぞ。
筆者の使用するその多くが、たまたま近くにいたクリーチャーに妥協する」
やく:「たまたま来た子の弱体化も魅力っちゃ魅力だからね」
かぐ:「はっきり言えば、1回「スキルトレード」で相手を弱体化させただけで、やくは仕事をしているといえるんだ。
それだけで相手のパーティの崩壊のきっかけになることもあるしなぁ」
ばはむ:「どんなケースですかそれ?」
かぐ:「「召喚代償1」によって相手マスターも弱体化させることができる。
相手マスターがどこにいてもな。だから「スキルトレード」を当てた相手クリーチャーと
相手マスターだけを倒すというピンポイントな狙いで戦いを進めることが可能になるのだぁ」
ばはむ:「そんなに強力に聞こえませんが」
かぐ:「マスター同士になったらでかいぞ。やくが弱体技を持っていることがここで生きるしなぁ」
やく:「えへへ」
かぐ:「相手のチームの要にうまく「スキルトレード」を当てられれば最高だ。
だが貧弱なやくが強力な特殊能力を持ったところで死ににくくなるわけではない。
だから奪った能力を味方に与えるところまでは、そこまで行ければ儲けものと考えるのだ」
やく:「そりゃ、向こうも私を野放しにしないよね」
かぐ:「まあやくがドラゴンの能力を持ったところで、宝の持ち腐れだ」
ばはむ:「では、やっちゃんの特殊能力の保持はあまり意味がないということですか?」
かぐ:「いや、そうとは言い切れん。やくを生き残らせるのに自信があるならば、
加護系・護り系などいるだけで効果を発揮する特殊能力を持たせて居座るのもありだ。
その状態ならばデメリット特殊能力を持つ味方と交換して生かすことも可能だ。
だが加護系のクリーチャーは出し入れが楽だし護り系のクリーチャーは
特殊能力がなくても強力なのが多いからわざわざ狙う意味は薄いがなぁ」
やく:「スレイプニルとヴァルキリーは?」
かぐ「出てきたら理想の相手なんだがなぁ」
ばはむ:「注目するほどの強いクリーチャーでもないですしね」
かぐ:「そうそう。SP回復なしでは3回使うと枯渇死する。
手札に戻すことを考えないならば、3回目は味方のデメリット特殊能力を消して
一緒に死ぬ使い方でもいいなぁ」
やく:「ちょうど3回で死ぬんだよね」
かぐ:「そうだな。3回目の使用を、『相手の能力を奪って死ぬ』や、
『味方のデメリット特殊能力を除いて死ぬ』とか、
『強力な特殊能力を渡して死ぬ』でも有効な使い方だな」
やく:「わかってても、自分が死ぬ前提の作戦って、聞いててうれしいものじゃないね」
かぐ:「もし戦場を生き残れそうなら、「SPヒール」などで1でもSPを回復させれば4回使用できるようになり、
下記にて示す使い方の併用も十分可能となる。
ゆえに精霊使いか治療士が相性がいい職業といえるだろうなぁ」
やく:「「スキルトレード」はマスターには使えないからね」
ばはむ:「いきなり味方に使うケースはあるんですか?」
かぐ:「めったにないな。移動するたび攻撃下がるしな。
射程ゆえにあまり移動がいらない水属性とは相性がいいように見えるが、
水属性クリーチャーに決定的なデメリット特殊能力持ちいないしなぁ。
「完全操作」を持つクリーチャーに使って使い勝手を上げるくらいか」
ばはむ:「それほとんどおせちゃん専用…」
やく:「能力なしのクリーチャーに使って私の足枷をなくすだけという使い方をされても、
そのあとの私は何もできないしね」
かぐ:「アスラの「倍速」を私に与えるとか、味方間の特殊能力を動かすコンボができるが、
手間がかかるしクリーチャー枠も費やすし、もともと強力な能力を持っていたクリーチャーが
やくの特殊能力で捨て駒になるのでここではお勧めできんなぁ」
ばはむ:「敵クリーチャーの持つ特殊能力で、やっちゃんの使い勝手は変わるということですね」
かぐ:「そうだな。強力な相手にデメリット特殊能力を押しつけるだけでもいいんだが、
強力な特殊能力持ちがいて、かつ奪う機会に出会ったら儲けものだとして運用するべきだ」
やく:「なんだか技1つについて語るだけなのに長くなったね。まとめてよ」
かぐ:「オセみたいなこと言うなぁ」
やく:「私に長い話しないでちょうだい。後でまとめておいてよね! ってね」
ばはむ「うふふははは」
かぐ:「ここで取り上げた、スキルトレードの使い方は主に次の3点だ」
1、疫病神のデメリット特殊能力を相手に与えて、パーティの弱体化を図る
2、味方に相手から奪った特殊能力を与えて味方の強化を図る
3、味方同士で特殊能力の交換をして、あるクリーチャーを引き立てる
ばはむ:「そして使用の注意点がこれですね」
1、召喚完了してすぐにスキルトレードが使用できるように、激戦の地を想定または作り出す。
2、1ができなかったときは、とにかく死なないこと。できるだけそのターンで「スキルトレード」を使用する。
3、疫病神というクリーチャーそのものを腐らせないように、戦闘序盤で召喚準備を開始する。
テーマ3 他のクリーチャーと連携
かぐ:「キャパを2食うんだよなこいつ」
やく:「あはは」
ばはむ:「キャパが1じゃない子って、オセちゃんやドラゴンなど強そうな子ばかりですけど、
大した能力値がないのにキャパ2の子ってやっちゃんとヘルだけですね」
やく:「キャパ3が何を言う」
ばはむ:「ということは、やっちゃんの連携といえばやはり」
かぐ:「こいつと相性のいい特殊能力について話すだけだ」
やく:「えーっと…」
かぐ:「…私の顔を見ても何も出ないぞ」
やく:「おせちゃんとくむばちゃんはどう?」
かぐ:「最悪じゃないか! 人のこと言えないがな」
ばはむ:「「倍速」はどうです?」
かぐ:「おおいいな。やく自信の強化に非常に適している」
やく:「でもさ、スキルトレードを2回もするとなると、1ターンでSPが16も減るよ」
かぐ:「精神攻撃2回使えるということだぞ。かなり凶悪じゃないか?」
ばはむ:「確かに、クリーチャーにとってそれは命そのものですからね」
かぐ:「しかし、アスラは全くのダメクリーチャーになってしまう。
味方のみで実現させるならアスラ召喚の2ターン後に役を召喚できれば、
消費したSPの都合もあってよいタイミングで「スキルトレード」を使用できるだろう」
ばはむ:「じゃあ次は「技効果アップ」でどうです?」
かぐ:「どうだやく?」
やく:「え、うんいいんじゃないかな? 私自身はうまく利用できないけど」
かぐ:「アミィしか持たない特殊能力だしな。それに強力な能力だし。
だが炎属性で飲みに行ったとき、本人は迷惑がってたなぁ」
やく:「どうして?」
かぐ:「自分の技が自分に当たるのが嫌なんだとさ」
やく:「つまり、この特殊能力をやり取りすることは、お互いを生かせるってことだね」
かぐ:「ああ、他のクリーチャーにとっては喉から手が出るほどの代物だからな。
その代わりお前はその特殊能力をやり取りして死ぬことになるだろうがな」
やく:「まぁ、仕方ないよね、私がそれを使いこなせないんだし」
ばはむ:「じゃあ、スレイプニルの持つ特殊能力はどうです?」
かぐ:「いいかもな」
ばはむ:「いるだけでマスターの能力値が上がるんですよ。
やっちゃんとの相性は悪くないと思います。
それにスレイプニルが好きな相手に「浮力」を使うこともできるようになります」
かぐ:「悪くないとは思うが、やくとの相性がいいわけでもないぞ。
まあスレイプニルなら味方のクリーチャーであっても痛手にはなるまい。
ほかのクリーチャーに「マスターSTアップ」を移すこともできるしな」
やく:「私、「霊体」がほしいんだけど」
かぐ:「閻魔に頼めよ」
ばはむ:「いや、閻魔は出すのに手間かかるから、ネビロスに頼んでゴースト出してもらいませんか?」
やく:「いいねそれ。ゴーストは死にやすいから私のデメリット特殊能力が気にならないしね。
「闇の渦」を持っているから私を召喚するのも楽になるし」
かぐ:「じゃこの話題はここまでだ。
「不死」や「死の覚醒」は、もえくりwikiで取り上げているからここでは取り上げないぞ。
ここの筆者よりあそこの筆者のほうが明らかに有能に決まってるしな」
ばはむ:「ユグドラシルやクロノスの特殊能力は?」
かぐ:「しない。あまりにもわかりやすすぎるからだ」
やく:「まあいいけどさ」
かぐ:「相手側にマスターしかいないという状況になったら、とたんにすることがなくなるからな。
そうなる前に召喚とスキルトレードの使用を行いたいものだ」
やく:「その時は、クリーチャー枠5体で何とかなるほどの初心者さんが相手だったってことで」
かぐ:「とにかくだ。疫病神を腐らさないためにも戦闘の序盤に出しておきたいところだ」
テーマ4 「スキルトレード」を使用した後の運用方法
かぐ:「スキルトレードを使いたいだけ使ったら、そのあとはもう捨てたほうがいい」
やく:「なんで?」
かぐ:「キャパ2がごくつぶしだなんて無駄だろうが。キャパ確保のためにさっさと消えろっつうんだよぉ」
やく:「…ごめん」
かぐ:「ということで、まずは前線に出ることが当然の義務となる」
やく:「特攻隊だね。帰りの分の燃料なんてくれないよね」
かぐ:「はよ死ねやぁ」
ばはむ:「「精神攻撃」か弱体技を選ぶことになりますね。その使い分けはどうするのです?」
かぐ:「相手のSPが少なければ「精神攻撃」を、
相手がマスターだったり精神攻撃してもどうしようもない相手には弱体技か「強打」だな」
やく:「それ当たり前のことだと思うけど…」
かぐ:「まあ待て。やくの死因の多くは「スキルトレード」によるSP枯渇死だ。
残りSPが1か2の時は、取っておく理由がない限り消費SPの高い技を使って散るのが得である。
これはもえくりの基本だ。お前においても例外ではない」
やく:「ふうん」
かぐ:「さて、その枯渇死で捨てる使用法はパート2・3で話し合ったから、
ここでは枯渇死しないお前の使い方を話し合おう」
ばはむ:「そういえば、「精神攻撃」って貴重な技ですよね?」
かぐ:「そうだな。やくのほかにはマンドレイクとナムタルしか使えないな。
この面子で考えると、「スキルトレード」を終えたやくが一番「精神攻撃」を使いこなせるクリーチャーといえる。
むしろ「精神攻撃」を主体にして「スキルトレード」をおまけとする見方もできる」
ばはむ:「どうしてです?」
かぐ:「ナムタルは状態異常技のほうを多く用いるし、それらは多くのSPを消費する。
マンドレイクはZOCの広さから「精神攻撃」の射程に入るのがそもそも簡単ではない」
やく「いやいや。マンドレイクこそ一番使いこなせるでしょ?
自分の火力不足を補ってるしさ、広いZOCを何とかしようとする子に対しては脅威だよあれ」
かぐ:「だがマンドレイクは能動的に攻めに行けない。そこがおまえとの違いだ」
やく:「かぐちゃんってさ、無理やりにでもつまらないことを利点に変えようとするよね?」
かぐ:「とにかくだ。「精神攻撃」はお前が一番だ。もえくり2ではどうなるかわからんがな」
ばはむ:「もえくり2ではより強力な特殊能力を持った子が出るようですから、
それだけやっちゃんの価値も上がりますよ」
やく:「あっうん」
かぐ:「囮で倒してもらうのもよし、
殺されるのは簡単だが、マスター同士の戦いのためにとっておくのもよいぞ。
状況によってはスキルトレードでSP枯渇死するのもよいが、強力な特殊能力を相手側に押し付けるミスだけはするなよ」
やく:「そのミスをしないように、おとなしく手札に戻るか殺されたほうがよさそうだね」
ばはむ:「相手が「キャンセルエンチャント」を持ってたら?」
かぐ:「相手の職業をよく見ていなかった自分が悪い。
相手が治療士の場合は、やくにはさっさと消えてもらわねばばぁ」
やく:「私を使うマスターに、よく言って聞かせるよ」
やく:「あれ、オセちゃんとバカは?」
ばはむ:「最後まで来ませんでしたね」
かぐ:「あいつらは呼んでない。すまんな」
ばはむ:「なるほど、しかしいきなり討論会を開いた理由、聞かせてもらえます?」
かぐ:「ああ、そうだな。二人は今日の討論会をどう思う?」
やく:「楽しかったよね」
かぐ:「そうか。ガキっぽくてつまらん返答だな」
やく:「私たち年齢不詳だもん」
ばはむ:「私も楽しかったと思いますよ。
やっちゃんの良さがわかりましたし、「スキルトレード」以外の見るべき点も見つかってよかったです」
かぐ:「私は、仕上がってから見てみるとなんと不恰好なものだと思うな。
それに書いてあることといえばもえくりをやっている人たちには当たり前のことばかり」
やく:「まぁ、こんなページをわざわざ探すくらいの人は当然ここに書かれていることは知ってるよね」
かぐ:「本サイトは、対象をもえくりユーザーにして、特にクリーチャーを取り上げて
もえくり論を築き上げるのが大きな目標だ。
時代の要請は急であるから、今日こうして話し合い課題であるやくの使い方についてを、
一個人視点ではあるがはっきりとした文章で明確に残すことができたということを考えれば、
今日の話し合いは意味のあるものだといえよう」
やく:「かぐちゃんったらまた難しい話して! もう固いの好きなんだから」
ばはむ:「では私は仕事帰りなので帰って寝ます」
かぐ:「ああ、お疲れ様でした」
やく:「お疲れ先輩」
……
やく:「それにしても、いきなり討論会だなんて驚いたよ。
しかも私について…」
かぐ:「……ああ」
回想中
かぐ:「……」
やく:「…はじめまして、疫病神と言います」
かぐ:「!」
やく:「あの、かぐつちさんですよね?」
かぐ:「だったらなんだ」
やく:「私も、一人だったから、声をかけてみたんです」
かぐ:「余り者同士ですねって言いたいのか?」
やく:「…うん。私、ほかのみんな(神々)に声かけてみたけど嫌われてばかりで、
声をかけていないのがあなただけになったから…」
かぐ:「てめぇ、そのふぬけた面潰されてぇのか!」
やく:「いや、私たちにとっていいものを持ってきたんだよ。これ見て」
かぐ:「ん? チラシのようだが」
やく:「うん、2010年に出るゲーム「もえくり」の出場権をかけた案内書だよ」
かぐ:「それで?」
やく:「私と一緒にどうかなと」
かぐ:「興味ない、帰れ」
やく:「え、どうして?」
かぐ:「お前も知っているだろ? 私は親殺しをしたんだぞ。
このまま一人で生きるんだ。誰にも崇められない神としてな。
最近下界で出版されている本にも、私については悪いことしか書いていない」
やく:「私、このゲームに出て活躍して、疫病神の風評被害をふっ飛ばしたいと思っています」
かぐ:「いや、疫病神は悪神だろ。って私もだが」
やく:「かぐちゃん、私たち日本の神々の負の部分だけど、やっぱり評価されたいでしょ?」
かぐ:「そ、それは…」
やく:「何も悪くないのに、生まれてからずっと、背負ってさ」
かぐ:「私のこと、知ってたのか」
やく:「そりゃ気になるよ。かぐちゃん、800万の神々の会合で見ないもん」
かぐ:「出てもだれも私を相手にしないだろ」
やく:「そうだね。私も相手にされたことないもん」
かぐ:「お前それでよく出席してたな」
やく:「ずっとかぐちゃんを捜しててさ」
かぐ:「みんな私の悪口ばかり言っているのにか?
みんなの母を殺したのにか?
あいつらの言っていることはすべて真実だ。
私にあれは根も葉もないうわさ話だと言ってほしかったのか?
残念だがそんなことは口が裂けても言わない」
やく:「うるさいなぁ。かぐちゃんに、一緒にがんばろうって言ってるだけだよ!」
かぐ:「かぐちゃん…か」
やく:「そのチラシおいとくよじゃ明日またここに来るから」
かぐ:「……」
………
かぐ:「…私も、頑張ってもいいよな。お母さん」
次の日…
やく:「おはようかぐちゃん。…すごい本の量だね」
かぐ:「やるからには本気だ。もえくりはSRPGと聞くからそれの勉強だ。
一緒に、2000年近く続いた私たちの悪名をふっ飛ばすぞ」
やく:「うん!」
ほかの神々:「嫌われ者同士が集まってら」
やく:「……」
かぐ:「私たちが忌避され続ける時代はもうすぐ終わりを迎える。
お前がそういうからやってやるんだからな」
やく:「うん」
……
…………
かぐ:「この「もえくり」には、それぞれの思いで入ってきたやつらでいっぱいだ。
私たちもそうだっただろ。元ネタのお話がそうであったようにな。
それを思い出して、今日はあの題名で討論会を開いた」
やく:「あ、もしかして初めて会ったあの日?」
かぐ:「ああ。お前に誘われて、「もえくり」に来てよかったよ。ありがとな」
やく:「うん」
ばはむ:「じゃあ、今日はおごってあげます。
私いますけど、お構いなく語り合ってください。
「もえくり」内の仕事で一緒になる機会は少なくなっているでしょうから」
やく:「あ、ばはむちゃん。戻ってきてくれたんだ」
かぐ:「じゃあ言葉に甘えて」
やく:「飲もう飲もう」
かぐ:「これを読んだ感想やアドバイス、間違い指摘があったら
リンクページの連絡先に来るだろうしな」
やく:「うんうん。それまで飲んでいよう」